古都鎌倉の社寺とその他の構造物
Temples, Shrines and Other Structures of Ancient Kamakura

所在地:神奈川県
暫定記載年:1992年
登録目標年:2008年以降
分類
:文化遺産
申請対象:現在、候補地を選定中





特徴

  1. 鎌倉は日本で初めて武家が築いた都市であり、規則的な町割による従来の都市(平城京や平安京)とは大きく異なっている。最大の特徴は東、北、西を山地に囲まれ、南で海に面するという自然の要害に位置する点で、市壁や城壁の構造物は作られていないが、本格的な要塞様都市としては日本で唯一のものである。---(文化遺産の基準(iii)(iv)に該当?)

  2. 鎌倉では「やと」や「やつ」と呼ばれる無数の小さな谷が開発され、谷底に当たる「平場」と、切り立った崖の「切岸」が多数造成された。平場では大小の寺院が建立され、切岸には横穴を掘って「やぐら」と呼ばれる独自の墓所もしくは聖所が作られたほか、切岸はそれ自体が防御的な役割を担っていたとも考えられている。さらに山地の尾根を掘下げた切通(きりどおし)と呼ばれる道路によって各方面と結ばれるなど、類例のない独創的な特徴を有する都市になっている。---(文化遺産の基準(v)に該当?)


現況

 鎌倉は京都、奈良と並ぶ古都として、日本が最初に提出した暫定リスト(1992年)に記載された。鎌倉市では登録に向けた調査、検討会、ピーアール活動を継続して行ない、1998年度から神奈川県と、99年度からは横浜市と逗子市も加えての連絡会議を開催している。平行して申請対象の選定や法整備なども進められ、2007年度までに必要なすべての準備を完了させ、引き続き国によって申請書が提出されることを目指している。したがって登録目標年は2008年度以降である。
 具体的な申請対象としては、すでに国の史跡等に指定されているものを中心に、以下の各物件が含まれる可能性が高い。宗教建築・遺構として、建長寺、円覚寺(えんがくじ)、鶴岡(つるがおか)八幡宮、法華堂跡、荏柄天神社、覚園寺(かくおんじ)、瑞泉寺、永福寺(ようふくじ)跡、東勝寺跡、鎌倉大仏殿跡。道路や屋敷跡等の遺構として、若宮大路、名越切通、朝夷奈(あさいな)切通、巨福呂(こぶくろ)坂、亀ヶ谷(かめがやつ)坂、仮粧(けわい)坂、大仏切通、極楽寺坂、北条氏常盤亭跡、和賀江嶋(わがえのしま)。


参考資料

『武家の古都鎌倉−世界遺産への登録をめざして』鎌倉市役所世界遺産登録推進担当、2004年
文化遺産オンライン->暫定リスト記載物件(
http://bunka.nii.ac.jp/jp/world/h_10.html





東勝寺跡のやぐら



お猿畠の大切岸(名越の大切岸)



朝夷奈切通



和賀江島



日本の暫定リスト・目次へ戻る

トップページへ戻る