注意:ときどきエッチなことが書いてあるので、子どもは読んではいけません。


 「家計簿

 わたしの友人のMモト君が悩める顔でいった。

おれ、なにげなしに家計簿見ちゃったんだよ。
そしたら、コンドームが「交際費」のところに記してあったんだ。

 「提督と軍曹のイチモツ

 シーン17

 上手より提督 下手より軍曹登場

 二人、舞台中央にて立小便を始める

「おはようござい〜、提督」
「おはようさん、軍曹さん。オタクも朝帰りかい?」
「へー、これんとこでシッポリってわけでさ」
 軍曹、小指を立てる

「おや、じつはアタシもシッポリとね」
「おっと、提督もスミにおけませんな。あはははは」
「いやいや、あはははは」
 二人笑うが、お互いにシッポリなんてのは嘘。休みの日に家にいて、女房に邪
魔モノ扱いされたから逃げてきただけ。可哀想な二人。

「いやー、提督のナニは立派ですな」
「なんのなんの。軍曹も半ダチかい。いつもより大きいみたいだが」
「いやだよぉ提督。あっしはふだんからこんな大きさなんですぜ」
 じつは二人とも朝ダチ。空は青空二人は若い。

 そこへ、商売帰りのニューハーフ夜鷹登場。

「提督提督、色っぽいねえちゃんがやってきましたぜ。」
「おやおや、ウヒョヒョ」
「どれ、ひとつからかってやりましょう」
「んだ、んだな」
 提督、緊張して訛る。

「おねーさんっ! ほれほれ、立派なイチモツだよーん」
 ニューハーフ夜鷹、軍曹のイチモツを無視する。

「ぐ、シカトされた。提督ぅ〜、提督もなんか言ってくださいよ」
「お、おう。ほ、ほれ」
 言葉よりも行動と、イチモツをブンブン振り回す提督。
 ニューハーフ夜鷹、提督のイチモツも無視。
 軍曹、怒る。

「やいやい。せっかく俺たちが立派なイチモツを披露しているんだから、なん
とか言ったらどうなんだい!」
 だが、立ション終了後の二人のナニは、平常時に戻りうなだれている。説得
力はない。
 怒り狂った二人は、イチモツに回転に加えながら、ニューハーフ夜鷹に迫る。

 ここで、正義の味方、うににん登場。なんだか状況を理解しないまま、正義の剣
で二人のイチモツを切り落とす。スパッ!

 イチモツを切られた二人は泣きながら退場。

「お嬢さん、大丈夫でしたか。わるい奴らはボクが退治しました」
そういって、道端に落ちているイチモツ二つを拾った。
「記念に、こんなもんでもよろしければ持っていきますか?」
とニューハーフ夜鷹に手渡そうとする。

 ニューハーフ夜鷹、ここで一言
「いらないよぅ。そんなイチモツ二つ貰ってもニモツだよぉ」

 「化粧

 逢坂リリ子(仮名)は電話の音で目が覚めた。

 「もしもし」

 結婚十年目に、亭主に女ができたことに気がついた。そして、それが許せず
離婚した。
 誰が止めたって、考え直せったって、許せなかった。信じていたから裏切ら
れたのが許せなかったと。
 慰謝料でマンションを買って、さてこれからひとりで生活しなければならな
いと思ったら、もう手元にお金がないことに気がついた。帰ってこいという親
の説得に逆らってのマンション購入だったから、頼るわけにもいかなかった。

 働かなくっちゃと思っていたところに、クラブでホステスをやらないかと、
昔の友達が話を持ってきた。迷った末に引受ける。ソロバンも簿記もできない
彼女だから、そういう仕事もいいかもしれないと思った。

 彼女、結婚前は深窓の令嬢をしてたし、結婚相手は高給取りだったから、いま
まで働いてお金をもらった経験がない。

 ホステスをやってみたら、驚いた。男ってこんなにイヤらしいとは知らなかっ
た。一様にグチを言うとも知らなかった。楽しいだけの男っていなかった

 ホステスは、男たちの理想の女にならなければいけないのだと、クラブのマ
マに言われた。男の心理状態で、母と妻と恋人と、そして姉と妹とマネキン人
形に変れる女が、理想の女なのだと言われた。


 さて、電話であるが、某N社の部長からだった。今日一緒に店にいこうとの
誘いであった。同伴出勤である。同伴出勤をするとママに喜ばれる。
 しかし店にいく前に部長と一緒に食事をしなければならず、そういうのが彼
女には煩わしい。でも、彼女はもちろん喜んだふりをして電話を切った。

 眠気覚ましにタバコを吸い(離婚してから覚えたタバコ)、ママに電話を入
れる。

 「N部長と同伴します」

 4時に部長と待ちあわせ。あの部長は身体を狙っている。どうやって
今日はあしらおうかと考える。弟が遊びにきているってのは前回使った手だし、
母が危篤はいかにもミエミエだし。

 今日の服を決める。雨だから明るく赤い服にしよう。イヤリングはこれ、指
輪はこれ、そう、ネックレスは部長からプレゼントしてもらったのをしなけりゃ
いけない。

 鏡に向かいながら化粧をする。

 「いろいろとね、たいへんなのよ。これでもね」
 「子供がいたら、別れなかったんだろうけど」
 「いまなら、あんなこと許せるんだけどね」
 「アタシね、別れたことを後悔してるよ」

 誰に言っているのであろうか。それは、鏡の横に置いた別れた亭主の写真。
別れてみたら、まだ亭主を嫌いになっていないことに気づいた。別れても好き
なひと。別れたときとおんなじ雨の夜だった。嘘、まだ3時。

 化粧で彼女は変るのだという。化粧をしていながら、だんだんとホステスに
なっていくのだという。眉毛をひいて目を描いて、だんだんと堅気の逢坂リリ子
からホステスの幸恵にかわる。

 最後に口紅を塗ると、彼女の変身が完成する。口紅のキャップを閉めながら、
「幸恵、発進します」と言って、立ち上がる。これも前の亭主が出勤するとき
の口ぐせ。

 「ある男の誓い

 ああ神さま。
わたしは、未来永劫、浮気はいたしません。
はい、チャンスがなけりゃ、ゼッタイにしませんとも。

 「操作ミス

   インターネットしててですね、ほんとにたまたま(ここ強調)エッチな画像にめぐり逢い、
後学のために(ここも強調)ファイルに落とそうと思い、マウス右クリックで「ファイル名をつけて保存」を
押したつもりで指がすべってその下の「壁紙に設定」を押してしまい、
その直後に奥さんや子どもが部屋に入ってきて慌てたという経験ありませんか。
ぼくはありません(さらに強調。信じてくれー)。

 「テーモー

   昨日、東京に住む友だちから電話がきました。
「おれさー、年末にダッチョなっちゃったさ。ダッチョだよダッチョ。手術したんだよ」と
やけに喜んでおります。そーいえばこいつってむかしから丈夫で病気したことなかったから、
脱腸でもイボ痔でもなんでも、とりあえず人なみに病むことができて嬉しかったのでしょうね。
 「それでさ、看護婦さんに剃毛されるのが楽しみでさー。立ったらどうしようかと楽しみで楽しみでさー」
 剃毛が楽しみだなんてちょっとヘンタイな男なんですけど、気はいいんです。
奥さんはみんなが狙っていたチョー美人ですし。
 「で、どうなったと思う? どうにもなんのよ。自分で剃れってカミソリよこされてさ、
看護婦さんも相手見てセルフサービスなんかなあ。オレ、ショックだったな」
 勝手に落ちこんでなさいという気分ですね、わはは。ちなみに、自分で剃るのはとても恐かったそうです。
 本人の名誉のために名前はいえませんが、竹林という男です。都内でシャチョーやってます。

 「男親の限界

 うちの娘が小学校の四年生のときの話なんですけどね、
「うふふ、おとーさんに女の ヒ・ミ・ツ! 教えてあげるぅっ!」とかいって、
わたしんところに嬉々としてやってきてでございますよ、
「今日ね、学校の六時間目が終わったらね、女子だけとくべつの授業があったの」
「な、なんだよお(いやな予感)」
「教えてあげようか」
「き、聞かなくってもいい、かな」
「セイリの話なのよ、うふっ(このあたりで、嬉しくって笑いを隠せない様子)」
「な、なんだよぉ」
「ほら、おとうさん知ってる、セイリって?」
「へ、部屋のなかをきれいにすることだな」
「ばか」
「バカとはなんだバカとは。おとうさんがバカなら、オマエはバカの子供だあ」
「セイリって、お年頃になると、みんななっちゃうのよ。ほら!」

 そういって、学校からもらってきた「ロリエ・スーパースリム」なんちゅう見本
を見せるんですよ。
「そして、こっちが夜用ね。それか、いつなってもいいように、そういうパン
ツを買ってもらいなさいって先生がいってたのよ」

 どっひー。そんなことおとうさんにいわれたって、そんなパンツみたことな
いもん。こういうとき、男親ってダメですね。ドギマギして、わたし困ってし
まいました。なにぶん、そういう方面の経験がありませんで。

 こんどは弟をつかまえて
「さて、ここで問題です。『ランソー』があるのは男でしょうか、女でしょうか、
それとも両方でしょうか?」
「おとこ!(こっちは天真爛漫に答えられる)」
「ぶっぶーハズレです。答えは『女』です。男の場合は『セイソー』です。
おとうさんは知ってた?」
「し、しらない、かな (^^;」
「なんにも知らないのねえまったく」

 だ、だめだわ。おとうさんはそういう生々しい話は苦手なの。そういう話を
知らないまま大人になってしまったの。これからわたしはどうすればいいので
しょうかと悩んだ長い一日。


 「星の流れに:哀しき娼婦

 ミニスカでガングロの女子高生をみたところで、オジサマは燃えませんな。

「おじさーん、アタシいまヒマしてんだぁ」なんて言われても
「そう? オジサン忙しいんだ」と言って去っていきます。
愛がなくてもエッチできるのが男のようではございますが、
齢とっちゃうと、愛や理由が必要になってくるみたいな気がしますやねぇ。

娼婦って「しかたなくってなったのよ」であってもらいたいです。
「遊ぶ金」を得るためじゃ、別の意味のカナシイですだわ。