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un homme et une femme

 今さらここで取り上げるまでもないのですが、それでもやっぱり大好きなので紹介します。カンヌ「金獅子賞」、アカデミー「外国語映画賞」を受賞した、クロード・ルルーシュ監督の『男と女』。1966年作。

un homme et une femme 妻に先立たれたレーサーのジャンと夫を亡くした映画脚本家のアンヌ。こどもの寄宿学校で知り合った2人の大人の恋物語。

 とにかく全てが美しい。ロマンチックなストーリーはもちろん、カラーとモノクロを織り交ぜた映像もステキだし、その映像に見事にマッチした、フランシス・レイによる有名すぎるくらい有名なテーマ・ソング(♪ダバダバダ〜)は、奇跡的。このサウンドトラック、僕の最も好きなレコードの1枚。この映画がきっかけで誕生したフランスの名門SARAVAHレーベルの生みの親、ピエール・バルーの歌ももちろん必聴。

 そして、この映画の中で最も美しいのは、そう、何といっても主演のアヌーク・エーメ。この作品までに、すでに『甘い生活』『8 1/2』などに出演し、女優としてのキャリアを確立していたようですが、やっぱり『男と女』の彼女が1番キレイ。あのナチュラル・メーク、あのナチュラル・ヘア……。"Aujourd'hui Ces't Toi" の歌にのせてパリの街を歩く彼女の一挙手一投足があまりにも美しく、それだけでも十分満足なのに、物語後半のあのベッドシーン……。フランス映画にかぶれだした高校生の頃の僕に、アヌーク・エーメは大人の女を強烈に印象づけた。今でも大人の女性といわれると、僕は真っ先に彼女を思い出す。

 この作品の撮影当時、アヌーク・エーメは33才。30代前半でも、ここまでシックに、クールに成れるんですね。でね、このページを書くにあたってインターネットでちょっと調べたのですが、監督のルルーシュにいたっては、当時なんと28才 ! 僕とほとんど違わないじゃないか。この年齢にして年上の女性をこれほど魅力的に撮るルルーシュ、うーん、凄いというか羨ましいというか。僕ももう少し大人にならねば、ね。いや、本当に。

 

 

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