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はい、久しぶりに、日本人アーティストの紹介です。今回は、『ミネコ』なんてかわいらしい愛称で呼ばれている、嶺川貴子。今1番友達になりたいアーティスト、嶺川貴子。こんなに幼い顔をして、僕より年上だったりする。信じられない !
ソロ・デビュー盤 "Chat Chat" ではいきなりLennon & McCartneyをカバーしたり、かと思えば『風の谷のナウシカ』を歌ったりと、アタマがクラクラするほど多彩な表情を見せつけてくれた彼女。続くクリスマス・ミニアルバム "(A Little Touch of)Baroque in Winter" ではNRBQ(!)との共演を果たしたり、最近ではついに全米ツアーまで行ったりと、なんでもない顔をしてびっくりすることを平気でやってのける。もちろん、彼女の書く曲だってかなりスゴイ。曲どころか、彼女の弾く1音1音がオリジナリティーにあふれている。楽曲を通して個性を発揮するアーティストはたくさんいるけれど、1つ1つの音符で個性を表現できるアーティストなんてそうはいない。
だけど、彼女は決して「色モノ」というわけじゃない。彼女の強い個性がレコード会社やら所属事務所やらで「作られた」ものでないことは実際に曲を聴けば分かるし、雑誌やテレビで時折見せる彼女自身のコメントでも確認することができる。音楽はもちろん、映画や小説に対する造詣の深さ、そして、MoogやARPやCasioのシンセについてあれだけ語れる女のコが他にいる ?
そう、Casioのシンセ。実は僕も大のCasio好き(別にG-Shockが好きなわけではない)なので、嶺川さんがKeyboard Magazine(electronicmolemall愛読してました)や某渋谷系(死語)雑誌でその音色のチープかげんについて楽しそうに語っているのを見るにつけ、鼻高く誇り高く、同時に羨ましく悔しいような気持ちになったりするのだが、Casioのミニミニ42鍵だって彼女に語ってもらえれば本望だろう。
この夏リリースされた "fun9"(まったくなんていうタイトルだ)でも、Casioパワー炸裂。いや、もちろん、そんなにエネルギッシュに「炸裂 !」しているわけではないんですケド。プロデューサーは、かの小山田氏。ストレートなコーネリアス(というか、旧フリッパーズ)・テイストにドキッとさせられるが、それもいとおかし。
彼女の身長に比例した40分に満たないランニング・タイム、Casio以外のシンセ・リストも載せてほしいライナーなど、要望は何点かあるのだけれど、そんな些細な不満は神々しくトライアングルをかかげたミネコの下、全て水に流そう。
でも、嶺川さん本当に小さそうなので、レコード屋や本屋や楽器屋ですれ違ってもぜんぜん分からないかもしれない。「スタッフのお薦め」なんていうPOPの裏に隠れていそうな雰囲気すらある。もしかしたら、すでに何度か遭遇しているかもしれない。だとしたら、残念。だから嶺川さん、このページ読んだらmailして ! 僕のRZ-1やらSK-1貸してもいいからさ……
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