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初めてPale Fountainsを聴いたのは高校1年か2年の時、クラスメイトの女のコにCDを借りたのがきっかけだった。そのCDが、彼等の1stアルバム "Pacific Street" だった。 Culture ClubやDuran Duran、Wham!といった所謂New Romanticsから洋楽を聴き始めた僕にとって、全く恥ずかしいくらいに青臭くて青春ぶっちぎりのその音楽は痛い程新鮮だった。確かこのアルバムと一緒にMomusやChalatansも借りたのだけれど、その中でこのアルバムの瑞々しさは郡を抜いていた。爽やかなアコースティック・ギター、キャッチーなメロディー、軽やかなコード進行とベース・ライン。ホーンやストリングス、さらにはギロまで加えたアレンジの妙。そしてもちろん、Michael Headのヴォーカル。
しかし、Aztec Cameraや、POPEYE誌上で "Viva Death Row" の連載を始めた(始まってた ?)Flippers Guitarが静かに(本当に静かに)リスナーの数を増やしていたものの、その当時でさえも「ネオアコ」のファンはそれほど多くはなく、Pale Fountainsを聴いているなんていう人も(そのCDを貸してくれたコを除いては)僕の周りでは皆無だった。仕方なく僕は毎日1人でアルバムをダビングしたカセットをWalkmanで聴いていた。聴き過ぎてカセットがのびてしまうくらい聴いた。カセットを聴きながら、これまたその女のコに教えてもらった渋谷のZESTでネオアコやらサントラのレコードを買い集め始めたりもした(そういえばこの頃カジヒデキさんも同店でアルバイトしておられました)。そんな訳で、このアルバムは僕の現在まで続くレコード収集癖を形成するエポック・メイキングな存在になった。
だが、残念なことに(本当に残念なことに)、ぼくがPale Fountainsを聴き始めた時には2ndアルバム "…From Across The Kitchen Table" を残してその活動をすでに停止した後だった。それでも僕は彼等の2枚のアルバムとクレプスキュールのコンピレーション "Ghosts of Christmas Past"、そしてMichael Headの新バンドShackのアルバムを、スルメでもしゃぶるように何度も何度も聴き返した。
ところが、それから10年近くたった昨年、ドイツの優良レーベルMarinaから突如リリースされたのがPale Fountainsのレア・トラック集 "Longshot for Your Love"。HMVでこのCDを見た時は本当に嬉しかった。思わずさかだちしそうになった(しなかったケド)。"Thank You" のライヴ・ヴァージョンには鳥肌が立った。
よく、「80年代はRock & Popsにとって不毛の時代だった」と言う人がいるけど、このCDを聴くとそのような意見がとても一面的なモノの見方だということが良く分かる(そういうことを言う人の心境も分からんではないが)。でもでも、とかく商業主義に走りがちだった80年代にこんなにすてきな曲を聴かせてくれていたPale Fountainsに僕は本当に感謝しているし、Pale Fountainsを教えてくれた同級生の女のコに今でも感謝している。
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