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Fanfan

Fanfan ついつい『ラ・ブームの女のコ』のイメージで語られがちなSophie Marceauですが、もう大スターなんですよね、実は。なんたってハリウッド女優なんだから ! でも、僕が1番好きな彼女の映画は、アカデミー作品出演直前の93年に公開された "Fanfan"。邦題は『恋人たちのアパルトマン』。わりと小品的にとらえられることが多い映画だけど、どうして、なかなかのモノですよ。監督はもともと小説家のAlexandre Jardin。自らの小説を映画化しただけあって、けっこう奇抜な設定のストーリーをスムーズに撮っていて、違和感なく物語に引き込まれる(原作は新潮社から発売中)。

Sophie Marceau アレクサンドルはファンファンを大切に思うあまり、どうしてもあと1歩が踏み出せない。そんな及び腰のアレクサンドルにファンファンのイライラは募る。しかしアレクサンドルも、ファンファンを失いたくはない。そこで、アレクサンドルは彼女の隣の部屋を借り、彼女が留守の間に壁をぶち抜き、そこに取り付けられていた鏡をマジックミラーに替えてしまう。ファンファンも自分のことを思ってくれているからまだ良いようなものの、ここまでやれば立派なストーカー。しかもアレクサンドルは、ファンファンが鏡に向って伸ばすその手にマジックミラーのこちら側でそっと触れてみたりする。自分に酔っているんである。酔い過ぎだア。

 この情けないアレクサンドルを熱演するのは、最近『トリートメント』でも情けない写真家を演じているVincent Perez。どうしようもなくナヨナヨなのにファンファンを見つめる熱い眼差し。肩の力を抜いて軟弱男を熱演。うーん、かっこいい。情けなさもここまでくれば立派なもの。こういう男もアリなのかと、思わず納得しそうになる(全て褒め言葉)。

B.O.F.Fanfan そして、Sophie Marceau。彼女のことはすごく好きなのだけど、この映画を見るまでは彼女の役のはまり具合がいつも気になっていた。彼女の役に対する緊張度がどうも引っ掛かるというか。Sophie Marceauは好きだけど、出演しているその映画はあんまり好きになれなかった。でも、このフィルムのSophie Marceauはイイッスよ。すごく楽しんで演じている(ような気がする)。ちょっとオーバー・アクトぎみのところも彼女と役との間でうまく熟れている(ような気がする)。何より、『カワイイのに悩まし気』『幼げなのに肉感的』な彼女の本領120%なのがもうたまらない。こっちだってミーハーだろうがなんだろうがかまうもんかって気になる。

 サントラもイイですよ。とくに映画のオープニングに使われている、スキャットが超カワイイM1 "Chaloup" は必聴。大きめのCDショップに行けばあると思うので、探してみてください。

 Sophie Marceau、次は "007" のようですね。童顔ムチムチボディで敵をやっつけてくれるのが今から楽しみ。その前に僕がやられちゃいそうだけど。

 Sophie Marceauのweb site(Ecran Noir)へ

 

 

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