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David Hamilton

the age of innocence Kahimi Karieの銀ジャケの名盤『クロコダイルの涙』。そしてその中でも名曲中の名曲、"David Hamilton"。この曲で彼のことを知った若い女のコもけっこう多そうな気がする。そしてもし、この曲で彼のことを知ったコが、甘くてセンチメンタルな気分で実際の彼の作品に触れたら、少しビックリするかもしれない。甘くてセンチメンタルな雰囲気は少しも違ってはいない。ただ、もっと毒が強いかもしれない。

 今どき下手な美少女アイドルの写真集でも使わないだろう程の徹底したソフトフォーカス。モデルの、ブロンドや栗色の長い髪。柔らかい裸。最近の、都会の一部をそのままエグリ取ったような、力強くて、ある意味暴力的な写真とは全く逆の視点。全く逆の手法で、心の中の柔らかい部分をズブズブと痛いくらいに突いてくるのはおもしろい。

Bilitis そんなHamiltonが、すでに売れっ子だった77年に撮った映画がこの "Bilitis"(ビデオタイトルは『柔らかい肌 禁じられた幼生』、あちゃ……)。内容は、お察しのとおりソフトポルノ。ホントに歯が浮くほど甘いこの映画を、詩的な芸術とみるかエロオヤジの少女趣味とみるかは意見の別れるところかもしれないけど、特筆すべきはその音楽。『男と女』のダバダバダ……で有名な、Francis Laiが担当。これはまぎれもなく彼のベストスコアの1つ。このレコードは、パリで偶然見つけて購入。35Fだった。日本でこのサントラがいくらくらいするのか分からないけど(こんなレコード見たことない)、まあ安いんでお買得(と1人で納得)。でもこれじゃあFrancis Laiのコーナーみたいだ。

 しかし、自分で書いてていうのもなんだけど、どうしてこんなロリータ・コンプレックスの塊みたいな写真家が、女のコに人気があるんだろう。ぜんぶが全部、Kahimi Karieの影響じゃないだろうに。それとも今どきの強い女のコは逆にロリータに憧れるのか ? とすると、女のコもみんなロリコンなのか ? あるいは僕がDavid Hamiltonに嫉妬しているのかもしれない。ああ、嫌だね、男の嫉妬って。

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