コンビニのお客さんって、けっこう、常連さんってのが多かったりするんです。
例えば、
近くに住んでる人や、近くに職場がある人。通勤・通学の途中にうちの店がある人。
こういう人って、けっこう毎日、同じ時間にお店にやって来るんです。
だから、店員をやってると、自然と顔を覚えてしまいます。
・・で、そのうち、仲良くなって、世間話とかもするようになるんですけど、
その中でも、右京さんの中で、特に印象深い常連のお客様がいます。
うちの店、開店当時からの、常連のおじちゃんで、近所のパチンコ店で働いているのですが、、
毎日、決まって、150円の焼きプリンを買って行くのです。
晴れの日も、雨の日も、たとえ、台風の日でさえも、仕事の前に、プリンを買っていくのです。
通称、『プリンおじちゃん。』
最初のうちは、なんなんやろう、このおじちゃん・・・?って思ってたんですけど、
毎日、顔を合わしているので、、そのうちに、話をするようになって、仲良くなっていったのでした。
そして、その日も、いつものように世間話をしていたのです。
すると、、
おじちゃんの口から意外な言葉が出てきたのです。。
「実はなー・・ワシ、、、」
『え?どうしたんですか?』 ( ̄▽ ̄;)
?
「・・・ワシ、、今月いっぱいで、退職するんや。。」
『えっ!ホンマすか・・・? ・・・う〜ん。。寂しくなるなぁ・・。』
「そうやねー。。」
『・・て、定年退職ですか・・・?』 ||||( ̄ー ̄;)|||||
「う、うん。そうやねー。。。」
・・・うまく、言葉がでませんでした。
いったい、なんて言ったらいいのか、、、
今まで、毎日、このおじちゃんが仕事に行くのを見送ってきた
右京さんとしては、とってもショックな出来事だったのです。
・・定年かぁ・・・。
・・はぁ。。
なんか、こういうシーンに遭遇するたびに、人生ってものを考えさせられるのです。。
そして、月日が流れるのは、早いもので、、
ついに。プリンおじちゃん最後の勤務の日がやって来ました。
・・・うちの店がオープンしてからというもの、ほぼ毎朝プリンを買いに来てくれた、
名物プリンおじちゃん。
本当に、本当に、今日で、お会いするのが、最後です。。
はぁ、、別れって、やっぱ、寂しいです。。
なんて、思いつつ、、
『今日が最後ですね!本当に、お疲れ様でした! 最後の一日、頑張ってください! いってらっしゃいませ!』
「あぁ、右京君も頑張ってな! 行ってくるわ!」
と、最後のお見送りする。。
僕のコンビニライフと、共に過ごしてきた。プリンおじちゃん、さようなら。
また、いつか、どこかで会いましょう。。
こうして、コンビニを舞台にした、一つの人間ドラマが、幕を閉じるのでした。
・・・しかし、翌日。
『いらっしゃいませ!おはようございます!』
と、入り口の方を見ると、、
あ、あれ??
店に入ってきたのは、なんと、プリンおじちゃんでした!
『あ、あれ? 仕事、昨日で終わりでしたよね?』
「そうそう。そうやけど? どうしたん?」
『どうしたん?って?・・・あ、いや、、その、、
今日は・・・また、どうしたんですか?この近くで、用事でもあったとか?』
「・・・は?」
『えっ!?』 ・・( ̄▽ ̄;)
「あれ?言ってなかったかねー。
うちの家は、この通りの裏やで!」
えっ!? そうなの? ( ̄△ ̄;;
このプリンおじちゃん。
退職してからも、今も毎日通ってくれています。。
う〜ん。。そうだったのか・・・。