女の子「ちょっとお母さんに、あと買うものがないか聞いてくる〜」
と言い、外の電話ボックスに走っていった。
他にはその女の子以外客もいなかったので、まあいいかと思い待っていると、
電話を終えたらしい女の子がレジ前に戻ってきて言った。
女の子「あと、マッチョアイス買ってきてだって〜!どこにあるの〜?」
…マ、マッチョアイス!?
私「え〜とぉ…ちょっと、あるか見てきてあげるね〜」
と、戸惑いつつ、女の子と一緒にアイスケースに移動する私。
その間頭の中で繰り返される、
マッチョアイスってなんだ?
マッチョアイスってなんだ!?
マッチョアイスってなんだ!?!?
そんなアイス売っていただろうか、と頭の中で唸りつつ、アイスケースを覗く。
女の子「マッチョアイス、どれ〜?」
私「えー…どれだろう?」
マッチョアイス…一体どんなのなんだ??
マッチョアイスというからには、マッチョな感じのなのだろう、と勝手に解釈する私。
カップアイス…マッチョに通じるものはないな…
シャーベット…どこか軟弱な感じがする…
棒つきチョコアイス…これも違うよなあ…
ガリガ○君…絵にマッチョな感じは少しするが違うらしい…
該当する物がなく悩んでいると、ふと目に入った、モ○王。
袋に印刷されているのは、筋肉隆々ボブ・○ップ。
これだ!!!!!
ピキーン、と頭に該当音が流れた。
私は自信満々に〇ナ王を手に取った。
私「あったよ!これでしょ?マッチョアイス!」
女の子「え〜?これなの?」
だが、女の子は不思議そうに首を傾げる。
女の子「これのどこが、マッチョなの〜?」
私「ほら、この辺この辺」
ボ○・サップのムキッとしている筋肉を指差して、
「マッチョでしょ?」と言うと、
女の子「そっかー!!」
と、素直に納得して、モナ王をレジ上の商品に追加した。
探しているモノが見つかったと満足して、私も満足してレジを打ち、
女の子は「バイバイ」と言って帰っていった。
が、ふと思った。
マッチョアイスって本当にあれでよかったんだろうか…?
確か女の子の買い物は、母親に頼まれた物だ。
その母親がボブ・サップのうつったモナ王を、「マッチョアイス」だなんて言うだろうか?
子供に解りやすいように言ったのかもしれないが、女の子はその意味を理解していなかった…
どこか腑に落ちなくて、事務所で休憩を取っていた後輩の女の子の所に行き、言ってみた。
私「ねえねえ、さっき女の子にね、マッチョアイスくださいって言われて○ナ王渡したんだけど…」
後輩「モ○王?なんで?」
私「なんかお母さんのおつかいらしいけど…あれ、マッチョだよね?」
後輩「・・・ていうか…抹茶アイスじゃないの?」
あ。
マッチョアイス…
マッチャアイス…
マッチョ…
抹茶アイスか!!!!!!!!!
私「モ○王、渡しちゃったよ!!」
後輩「ぶははははははっ!!!」
女の子のお母さん、ごめんなさい。
抹茶アイスと言ったのに、モ○王が届いてさぞびっくりした事でしょう。
悪いと思いつつ、しばらく笑いが止まりませんでした。すみません。