佐々木丸美さん作品復刊計画始動のお知らせ


「丸美さんの作品をもう一度本屋に並べ、新しい人に知ってほしい」
その思いからスタートしたこの復刊活動は、丸美さんの承諾をついに得られず、最後は著者他界という悲しい結果となりました。
けれど私たちのこの思いは変わるどころか、増すばかりで・・・。その思いを受け止めて下さったご家族の皆様が復刊を承諾して下さり、ついに丸美さんの作品をもう一度世に出すことができる、そういう状況になりました。

丸美さんがいなくなってから5ヶ月以上が経ちました。今でも寂しい、悲しい、つらい、と泣くことがあります。自分の中にある、たくさんの丸美さんの教え、考え方。ふとした瞬間、登場人物たちの言葉が浮かび、丸美さんを思い出します。本当に自分の中には深く、深く、丸美さんが根づいていたのだと実感しました。
訃報を発表してから、たくさんのファンの皆さまの悲しみの声を聞き、目にしました。今でも丸美さんはこんなにも愛され続けているのだと、改めて再確認しました。立ち直るには、まだまだ時間がかかりそうです。

復刊できなくてもいいから、ずっと生きていてほしかった。復刊が可能になったことは、イコール丸美さんがいないということ。それを考えると、つらいです。こんな悲しい結果で復刊ができるなんて・・・。けれど私たちは「復刊できる」というこの機会を大事にしなくては。悲しんで立ちどまるより、前に進めなくては。そう思いました。
新しい人たちに作品を伝えたい。そして、ずっと作品を手に入れる日を待ってきたファンの皆さんに届けたい。高いお金を出さなくても手に入るようにしたい。丸美さんの生きた証を、もう一度世に出したい。どうすることが良い方法なのか、今、模索しています。
目指すのは「ベストセラーではなく、ロングセラー」です。売れるのは嬉しいけれど、それよりもずっとずっと、人の心に残っていってほしい。それはどんな形なんだろう・・・まだ、答えは出せていません。

ただ、私たちの活動は「新しい読者に伝えていくこと」が一番のテーマとなっています。そのため、代表作を軸に考えているので、この考えに同意ではない皆さまが望む形の復刊にはならないかもしれません。 どういうラインナップ、媒体(単行本か、文庫か)かは現在未定です。とにかく丸美さんが残してくれた遺産を次へつなげていきたいと思っていますので、今後もどうか皆さまのお力をお貸しいただけますよう、よろしくお願いいたします。
(なお、復刊の時期も未定です。1周忌であり作品にちなむ冬にとは思いますが、ゆっくりでもいいから方法を探したいと思っています)

【追記】
「復刊は丸美さんの意思にそむくのでは」というご意見もあります。この意見は復刊運動当初からありました。ですが、復刊については生前より丸美さんにお話ししてあり、ご理解や活動許可をいただいていました。ただいろいろなお気持ちがあり、承諾は控えられたのです。(復刊を拒絶されていたわけではありません。丸美さんは作品を愛していたし、今でもファンがいることを喜んで下さっていました)

丸美さんが復刊を承諾しなかった大きな理由は、2つありました。

1.「過去の作品ではなく、新作でもう一度世に出たい」。
2.「かつて(私たちMFSが活動する以前に)復刊のお話があったが、それは実現に至らなかった。だから今度の話もうまく行くとは思えない」。

・・・2については、復刊活動を凍結する前、MFS(佐々木丸美作品復刊推進委員会)の皆さまにはお話ししましたが、事情によりこれまでオモテで発表はしませんでした。でも、このたび相棒のTETSUさんと二人で考え、今回オモテで皆さまにお知らせしようと思いました。
当時、「以前の復刊話がだめだったとしても、今度の話は大丈夫。みんなが先生を待っているんです!」と、丸美さんに私たちMFSも復刊ドットコムさんも、何度も訴えました。なんとかお気持ちを変えていただきたくて、気持ちを伝えたくて、皆さんと復刊希望の嘆願書もお送りしました。でも丸美さんのお気持ちはかたく、私たちも丸美さんのご意思を尊重しなくてはと思いました。そして、「いつか雪がとける日が来るかもしれない」・・・その日を待つため、私たちMFSは活動を凍結しました。でも、雪はとけることなく、丸美さんは雪の季節に旅立って行かれました。

丸美さんがいなくなって、本当に悲しくてたまりませんでした。正直、すぐに復刊のことなんて考えたくありませんでした。だってそれはつまり、「丸美さんがいない」現実を自分で認めなくてはならなかったから・・・。つらくてつらくてたまらないけど、それでもやはり物事にはタイミングがあるから、可能なら早く復刊したほうがいいと思いました。そして、著作権を引き継がれたご家族の皆様と復刊についてご相談を開始したのです。

ご家族の皆様とは、「本人の了承が得られなかったこと」について、何度も何度も充分に話し合いました。
復刊をOKしなかったけれど、もう一度世に出たいと考えられていた丸美さんの願い。丸美さんがいなくなった今、世に出すことができるのはかつての作品のみ・・・、それだけでも復刊できる機会があるのなら、それをもう一度出したい。ご家族の皆様と何度も話し合い、そして出した結論が今回の結果です。
復刊していくことを発表後、「丸美さんがいなくなってチャンス! と思ってるんじゃないの?」という意見も寄せられました。同じ丸美さんのファンの方に、そんな風に受け取られるのかと悲しくなりました。そんな風に見えるのだろうか。私たちのこれまでの活動や思いは、そんな安易なものに見えるのだろうか・・・。でも人に何か言われたくらいで曲げるような思いなら、ここまで続けて来なかったです。すべての方に理解していただけるとは思わないけれど、私たちは安易な気持ちで活動を続けてきたわけではないし、今、復刊しようとしているわけではありません。

これまでの事情や経緯をすべてお話しすることはできないので、すべての方にこの結果をご理解いただけるとは思いません。けれど「作品を再び世に出すこと」は、丸美さんの意思にそむくことではないと考えます。
丸美さんは生涯、「作家であること」にこだわり、誇りを持ち続けていました。その丸美さんの作品を評価し、復刊したいという出版社さんがいらっしゃるのです。そして、作品を愛し、待ち続けている人たちが大勢いるのです。丸美さんの本当のお気持ちがどこにあったのか、そして今私たちの取るべき行動は何か、その上で出した答えがこの結論なのです。

2006年6月3日 MFS(佐々木丸美作品復刊推進委員会)代表者 ウイ&TETSU拝




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