トップページヘ戻る 蛭ヶ岳 (丹沢最高峰 1672m)

5.6(Sun)

家族構成
夫 39歳    妻 39歳    長女 10歳   次女 6歳

登山開始まで
 丹沢の最高峰蛭ヶ岳は、丹沢歩きを始めたときから登りたいと思っていた念願の山。日帰りで登るには行程が長すぎて、これまで実現できずにきたが、今回思い切って挑戦してみることにした。ルートはヤビツ峠を奥に入った塩水橋から丹沢山を経て蛭ヶ岳に至るコース。恐らく、地図上に載っている正式な登山ルートの中で最短のコースだ。

 ロングコースなので、実行は昼間の長い初夏。晴れの日を選びたかったので、ゴールデンウィークに白羽の矢を立てる。しかし・・・、今年のゴールデンウィークは、最初からずっと天気が冴えない。

 毎朝窓から丹沢を眺めるが、4月29・30日、5月3日は全滅。5月4日朝は濃霧で中止。実はこの日昼頃には晴れて、悔しい思いをする。5月6日は疲労が翌日に響くとまずいので、5日が最後のチャンスと思っていたが、曇りで霧がかかっている。天気予報は曇り/晴れなのに・・・。諦めきれずに塩水橋まで行ってみたが、やはり霧と小雨で断念。この日は横浜動物園ズーラシアに出掛けて、気分を紛らわす。

 もうこのGWはあきらめと思って迎えた最終日、早朝4:30起き3連チャンで眠い目を擦りながら外を見たら、ウソでしょーの良い天気。雲ひとつない快晴だ。 次の日は学校に会社、大丈夫かしら・・・と不安がよぎるが、もうこれは行くしかない!

4:30 起床
5:10 出発
5:30 ヤビツ峠通過
5:55 塩水橋到着
6:00 登山開始

ルートマップ

コース標高

タイムテーブル

チェックポイント 到着時刻 出発時刻 徒歩時間 休憩時間
塩水橋   6:00    
登山道入口 6:30 6:30 30
天王寺尾根
(堂平分岐)
8:35 8:40 95
三峰分岐 9:20 9:25 40
丹沢山 9:30 9:45 15
休憩所 10:20 10:20 35
棚沢ノ頭 10:40 10:40 20
鬼ヶ岩 11:05 11:05 25
蛭ヶ岳 11:35 12:20 30 45
鬼ヶ岩 12:40 12:40 20
棚沢ノ頭 13:00 13:00 20
丹沢山 13:45 14:00 45 15
天王寺尾根
(堂平分岐)
14:28 14:35 28
登山道入口 16:07 16:07 92
本谷川河原 16:12 16:20
塩水橋 16:37   17  

所要時間

  私たちの所要時間
(休憩込み)
地図による所要時間
(休憩なし)
往路 5時間35分 4時間
昼食 45分  
復路 4時間17分 3時間10分
合計 9時間52分 7時間10分

※地図…『山と高原地図28 丹沢』昭文社より

塩水橋〜登山口
 秦野からヤビツ峠を経て宮ヶ瀬に至る道を塩水橋まで車で入る。塩水橋近辺は道幅が広くなっていて、路側帯に車10台程度の駐車スペースがある。まだ1台しか車が来ていない。車を停めて6:00に塩水橋を出発。ゲートをくぐって川沿いに舗装道路を歩いていく。いたるところで土砂崩れした岩が道路上にごろごろ落ちている。20分ほどで登山道入口に到着。いよいよ登山道の始まりだ。

天王寺尾根
 うっそうとした林の中の路を行くと、やがて急登坂が始まる。鹿除けの柵を幾つか越えながら進む。次のポイントは天王寺峠。時間的にもう着いても良いはずなのにと思いながら歩き続けるが道標が全くない。「←丹沢山 宮ヶ瀬→」という小さな標識を3回見たが、ポイント名や距離の表示がない。予定通りの時間で歩けているのか、不安になってくる。

 やがてブナ林が広がり、木々の間から遠くの山並みが見通せるようになってくる。どう見ても天王寺峠は既に過ぎているようだ。登山道沿いにトウゴクミツバツツジをちらほら見かける。明るい紫色がとてもきれいだ。

 今どの辺りにいるのか、あとどれくらいで次のポイントに着くのか全く分からない状態で、既に2時間以上歩き続けている。この辺りの登山道は、踏み跡を探しながら歩く状態で、数十メートルおき程度の間隔で木の幹に青や赤の目印がつけられているが、2回ほどコースアウトしてしまった。かなり不安が大きくなってきた頃、やっと堂平分岐に到着。ほぼ予定通りの時間で歩けていたようだ。

 堂平分岐を過ぎると見通しの良い尾根歩きになり、正面に丹沢山が迫ってくる。丹沢山への取りつきは、かなりひどい崩落地で、ガレ場の痩せ尾根というちょっとスリルのあるポイントになっている。クサリに掴まりながら慎重に登る。下を見るとかなり怖い。

丹沢山
 ガレ場を過ぎて、バイケイソウが群生する広々とした斜面を登ると三峰への分岐に着く。そこからは5分ほどで丹沢山山頂だ。丹沢山の山頂は周囲を木々に囲まれてほとんど眺望はない。持参した昼食のおにぎりを一個ずつ食べて一休み。

 9:30とまだ時間も早いので登山客もとても少なく、閑散としていた。ヤビツ峠から山小屋に二泊する予定で蛭ヶ岳を目指している熟年のご夫婦と、大倉から蛭ヶ岳を日帰りで往復する予定という健脚のおじさんと話す。とても対照的だが、どちらも自分なりの山歩きを楽しんでいる様子が伝わってきて、とても素敵でした。

不動の峰〜鬼ヶ岩
 丹沢山から蛭ヶ岳へ向かうルートは丹沢の主脈を縦走するルートなので、道標や休憩場所など登山道もとても整備されている。丹沢山から、帰りに登るのがぞっとするような急坂を下ると、一面に広がるササ原の中を緩やかに登っていく。とても気分の良い尾根歩きだ。不動の峰、棚沢ノ頭を過ぎると正面に蛭ヶ岳が見えてくる。

 やがてV字に開いた2つの岩が目印の鬼ヶ岩だ。蛭ヶ岳方面から見るとこれが鬼の角に見えるらしい。鬼ヶ岩からは真っ正面に蛭ヶ岳の全容が見渡せる。丹沢の最高峰というに相応しい、均整の取れたきれいな山だ。鬼ヶ岩からはクサリがつけられた絶壁のような岩場を下っていく。行者岳のクサリ場よりも急な感じだ。

蛭ヶ岳
 鬼ヶ岩を下り終えると、いよいよ蛭ヶ岳への最後の登り。ほとんど立ち枯れしているブナの斜面を登って行く。途中で丹沢山で会った健脚のおじさんと出会う。昼食を済ませてもう戻ってきたようだ。ほんとに快速(足)。最後の丸太階段を登りきって、とうとう蛭ヶ岳山頂に到着。蛭ヶ岳山荘のおじさんが暖かく迎えてくれた。おにぎりとおやつの昼食を済ませた頃、丹沢山で逢った熟年夫妻が登ってきた、今日は蛭ヶ岳山荘に宿泊するそうだ。

 蛭ヶ岳からは360度の眺望が開けている。東は三峰や宮ヶ瀬湖、南は塔ノ岳などの表尾根、西は富士山や西丹沢の山々、北は裏丹沢や道志の山々が一望できて、とてもすばらしい眺め。やっぱり蛭ヶ岳は晴れた日に行くのが正解。下の写真は西側方面。桧洞丸を始めとする西丹沢の山々がきれいでした。雲の上の方に富士山がそびえているのも見えました。

復 路
 帰りは来たルートを戻ります。鬼ヶ岩への岩場をよじ登って、ササ原を横断して、丹沢山への急坂をあえぎながら登って丹沢山頂で休憩。往路に寄ったときよりもたくさんの登山客が来ている。

 帰りが心配なのですぐに出発。ガレ場を下り、天王寺尾根の長い下り坂を歩いて、歩いて、足が笑って限界に近くなってきた頃、ようやく登山道入口に到着。そこからの舗装道路はもうへろへろになりながら歩いた。

 途中で本谷川に降りて、冷たい水で手と顔を洗う。行きは20分で歩いた道を、帰りは下りなのに30分かかった。途中川に寄ったとことを考えても遅すぎ。足が前に進んでいなかったのでしょう。

あとがき
 地図に記載された休憩無しのコースタイムで7時間以上。実際には10時間近く歩いていて、富士山並のロングコースでした。万歩計による歩数は、私が30562歩、長女が28330歩、次女が41083歩。富士登山のときが25000歩くらいだったので、歩いた距離からすれば富士山よりもタフなコースといえるのかも知れません。

 でも、丹沢山から蛭ヶ岳に至る主脈ルートは、眺望が開けていて、ササ原がとてもきれいで、登山道も整備されていて、それに見合うだけのとても気持ちの良い尾根歩きができる素晴らしい登山ルートでした。行程は長いですがかなりのお薦めコースです。

 それから、今回は、距離が長かったにも関わらず、私も子どもたちもほとんど遅れることなく、最後までみんな一緒に歩くことができました。子どもたちは成長している証と考えれば納得できるのですが、私がなぜ大丈夫だったのかが不思議です。今回初めて持っていった登山用のストックが効いたのか?、それなりに体力がついたのか?、次回で明らかになりそうです。