富士山 須走口ルート
200.8.14(Tue)
家族構成
夫 40歳 妻 39歳 長女 10歳 次女 6歳
登山開始まで
3:00 起床
3:50 出発
5:05 須走口到着(駐車場満車のため800m戻り路肩駐車)
5:15 登山開始
家族揃っての富士登山も今回で3度目。毎年恒例のイベントになってきた。ところが今年の夏休みは天気があまり良くない。毎年7月末の夫の夏休みに登っているが、今年は秦野の自宅から富士山が一度も見えず断念。次のチャンスは盆休み。盆休みの前後は富士スバルラインと富士スカイラインがマイカー規制で入れなくなるため、須走口ルートに決めた。
須走口ルートは下山道に砂走りがある。柔らかい砂道を駆け下りる・・・、富士登山駅伝で見る光景だ(ちなみに、富士登山駅伝で走るのは御殿場口の「大砂走り」)。今回は砂走りに備えて、靴に砂利が入るのを防ぐスパッツを用意する。お店を廻ったが、簡単な作りの割に高価だったので、布を買って自作した。
夏休みの残りの土日は予定が入っていて、これが最後のチャンスだったので、雨が降っていなければ決行ということにする。3時起床。富士山はやっぱり見えない。・・・出発。
ルートマップ
タイムテーブル
| チェックポイント |
到着時刻 |
出発時刻 |
徒歩時間 |
休憩時間 |
| 駐車場所 |
|
5:15 |
|
|
| 五合目 |
5:25 |
5:30 |
10 |
5 |
| 本五合目 |
6:50 |
6:55 |
80 |
5 |
| 六合目 瀬戸館 |
7:35 |
7:45 |
40 |
10 |
| 七合目 太陽館 |
9:10 |
9:25 |
85 |
15 |
| 本七合目 見晴館 |
10:20 |
10:25 |
55 |
5 |
| 八合目 江戸屋 |
10:50 |
11:05 |
25 |
15 |
| 本八合 胸突江戸屋 |
11:25 |
11:30 |
20 |
5 |
| 八合五勺 御来光館 |
11:45 |
11:50 |
15 |
5 |
| 九合目 鳥居 |
12:20 |
12:30 |
30 |
10 |
| 富士山頂 |
13:00 |
13:40 |
30 |
40(昼食) |
| 本八合目 |
14:25 |
14:25 |
45 |
0 |
| 七合目 太陽館 |
15:35 |
15:45 |
70 |
10 |
| 砂払五合 |
16:45 |
16:45 |
60 |
0 |
| 五合目 |
17:30 |
17:30 |
45 |
0 |
| 駐車場所 |
17:45 |
|
15 |
|
所要時間
| |
私たちの所要時間 (休憩込み) |
ガイド等による所要時間 (休憩なし) |
| 往路 |
7時間30分 |
5時間40分 |
| 昼食 |
40分 |
|
| 復路 |
3時間50分 |
2時間25分 |
| 合計 |
11時間20分 |
8時間05分 |
往路
あざみラインに入ると正面に富士山の山室の灯りがはっきり見えてきた。思ったよりずっと良い天気だ。自宅から富士山が見えなかったのは空気が澄んでいないためなのか。
予想はしていたが、駐車場はやはり満車。五合目近くの路肩にもびっしり車が停められている。駐車場から800mくらい戻って、やっとのことですき間を見つけて駐車。風もなく、全然寒くない。絶好の富士登山日和だ。10分ほど歩いて五合目に到着。まさに快晴、頂上がはっきり見える。須走口の五合目には2軒の山小屋しかなく、とてもこぢんまりした感じだ。恒例の金剛杖を購入して出発。

須走口の五合目は富士宮口や河口湖口と比べて300〜400m低い。まずは東京タワー1つ分のハンデを吸収しなくてはと思いながら歩く。周りはダケカンバなどが群生する樹林帯。丹沢の山道のような景色の中を歩く。頂上も全く見えないので、富士登山とは思えない。今回は長女の自由研究で富士山の植物調査を兼ねているので、めずらしそうな高山植物を探しながら歩く。1時間半かかって林の中の本五合目に到着。結構長かった。これでやっとスタートラインだと思うと少し気がめいる。

本五合目を過ぎてもまだ樹林帯が続く。徐々に草木の丈が低くなって視界が開けてくるとまもなく六合目だ。長女が気分が悪いと言い出した。長女のリュックサックを夫と交代で担いで休み休み登る。都合3回程もどしてしまう。去年と同じ症状だ。やはり高山病なのかも知れない、まだ早いと思ったが酸素缶を使うことにした。写真右下は六合目瀬戸館

六合目を過ぎると砂れきの道になる。左手に下山道の砂走りが見える。「あまり走ってないね」などと話しながら登る。すぐ上に七合目が見えてくるがジグザグの急斜面でとてもつらくなる。背中のリュックが重い。子供のリュックを夫に預け、自分のリュックの中身もおにぎりを食べて軽くする。酸素が効いたのか長女は大分気分が回復してきたようだ。それと入れ違いに、急斜面のつらさで私が遅れてしまう。最後尾を一生懸命ついていく感じ。
七合目から八合目は岩が露出した急峻な道でとても堪えるが、山室がちょうど良い間隔にあって休めるので、気持ちも体も何とか持ちこたえる。夫と子どもたちは「曲がり角2つで立ち休憩、深呼吸10回ね」などと決めて頑張っている。長女はもうほとんど全快になったようで、先頭を歩いていく。
この辺りで、次女が眠いと言い出す。これも去年と同じ症状だ。夫は頭痛、長女は吐き気、次女は眠気、高山病は人によって特有の症状が現れるのかも知れない。夫は子どもたちに頻繁に酸素を吸わせている。私はなぜか酸素の効果が分からないし、第一、リュックから酸素缶を出すのが面倒でやる気が起きない。ただ休んで次に進むだけ。子供の面倒をみる余裕など少しもない。山室で酸素缶を買っている若い男性がいたが、少しでも楽になるのならと、わらをも掴む思いで買っているのかも知れない。でも1500円は高い!下界の3倍。
本八合目から吉田口の登山道と合流する。ここからは去年歩いたルートだ。八合五勺の御来光館を過ぎるともうすぐ近くに頂上が見えてくる。これから先は山室もない。九合目の鳥居を過ぎて頂上はもう目の前だ。

頂上
何とか最後の鳥居をくぐり、狛犬にたどり着く。かれこれ3度目、もう見慣れた風景だ。山頂は結構賑わっている。久須志神社で金剛杖に御朱印を押してもらう。これで須走口ルートの金剛杖の完成。このルートは山室の数が少ない上に、焼き印の代わりにスタンプやシールで済ませている山室もあって、金剛杖の出来映えは今ひとつ。あまりお薦めできない。
今日のもうひとつの目的は富士登山情報ページ”WEB3776”で有名なこみゅさんにお会いすること。BBSで約束してきたのだ。こみゅさんが働いているという山室に向かう。山室前のベンチで休憩。次女はよほど眠かったらしく、すぐに横になって眠ってしまう。私と夫は昼食のおにぎり、長女はやっとチョコレートを食べる。
下の方でかみなりが・・・。まさしく「かみなり様を下に聞く」だ。雲行きも怪しい。下山が心配なのでやっと眠れた次女も15分くらいで起こされる。まだ気分が良くないみたい。みんなでスパッツをつけて、こみゅさんとご対面!の瞬間。そこで、まさか、次女がゲボ(ゴメンなさい)。こみゅさんと全然話しもできず、人気のないところへ連れていく。一段落して、とりあえず一緒に写真を撮らせて頂きました。こみゅさん、いろいろとありがとう。想像通りに素敵な方でした。
・・・今さらながら写真を見ると、スパッツがかなり派手。

復路
さあ下山。スキー用のゴーグルにスパッツでみんな完全防備。靴も目も全然平気で、「これは楽勝!」という感じで喜々としながら降りる。・・・というのも束の間、大粒の雨がポツポツ落ちてきた。みんなでカッパを着て、リュックにビニールをかける。けっこう強く降ったが10分くらいでやむ。ひと安心。
その後は1時間ほど順調に歩き続ける。七合目を過ぎて、いよいよみんなで楽しみにしていた砂走りだ。道幅は2〜3メートル、思っていたより狭い。柔らかい砂がクッションになり、駆けるように下りられる。夫に続いて子供たちも駆け下りていく。次女もけっこう豪快に下りていく(写真左下)。
面白くて大喜び。・・・というのもまたまた束の間、雷鳴が鳴り響き突然のどしゃ降り。こんな何もないところではかみなりが怖いし、雨宿りもできないのでひたすら駆け下りる。ちょっと半端じゃない降り方だ。・・・と思っていたら、突然ひょうになる。結構大粒のひょうがもの凄いどしゃ降り。頭に当たるとかなり痛い。こんなのありって感じ.....(>_<)。
しばらくしてまた雨に変わる。ズボンも靴もぐちょぐちょだ。私はもう何もする気も言う気も起きない。泥だらけの靴と濡れたズボンでずっしり重い足をただ前へ送るだけだ。夫と子供達は、あまりの状況に悲惨さを通り越してしまったのか、「何なんだよこれ」「超スゲー」「こんな体験二度とできないってば」なんて大声で叫んだり笑ったりしながら歩いてる。
1時間くらい降り続いたか、やっと雨がやんだ。全身ずぶ濡れ状態で砂払五合目に着いた。「お疲れさま、お休み下さい」の声、でもこんな状態では休む気など起きない(写真右下)。

砂払五合目から樹林帯に入る。予定ではあと30分くらい・・・。しかし、雨上がりの林間道は滑りやすくてとても歩きにくい。ずぶ濡れの気持ち悪さと疲労、林の中で目標が見えない上に、時間がかかりすぎたことで、道を間違えたのではないかという不安も重なり、かなり最悪な気分で歩く。みんな無言。ようやく五合目に到着。一度も休まずに歩き続けたのに45分もかかった。早く何とかしたくて、五合目でもトイレ休憩のみ。
駐車場所まではまだ遠い。舗装道路に出てから、「疲れたぁ!」「まだぁ!」「足が痛いっ!」などの声が出てきた。やっとみんな安心して文句も言えるようになったようだ。この800メートルがまた異様に長かった。本当にやっとの思いで車に到着。ドロドロの靴にスパッツを脱ぐのが大変。子供達は下着までぐっしょりで、全部脱いで裸で毛布にくるまる。
・・・・・・・・すごい一日だった。
あとがき
家に帰ってから、登山後恒例の打ち上げパーティ。大変な目にあったせいか、話が弾み、いつもより大げさに盛り上がってしまう。
万歩計による歩数は28746歩。今回もよく歩いた。次の日はやはり体中筋肉痛。これは富士登山でしか味わえない。子供達はいつもの通りピンピン。今回は夫も大丈夫だったようだ。
それにしても、かみなりに、どしゃ降りに、最後はひょうまで降って、本当にすごい光景だった。
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