< 静 岡 市 近 辺 >

* 罫線で囲まれた山は、山頂又は山頂直下まで、農道又は林道により車で登れる山を意味する。

1 満観峰

 この山は、始めて山に登る方が、もし晴れた日に、山頂からの景色を眺めたら感動すること請け合いの山である。この眺めを見て、また山にきてみたいと思うそんな気にさせる山である。始めて山に登る方に最もお勧めする山である。
 登り口はいろいろあるが、最も楽に登るとしたら、花沢の里からをお勧めする。花沢の里から1時間半もかからない。始めて山に登る方には、ほんの少しだけきついかも知れないが、丸子からの登りもお勧めする。その場合は、静鉄バス(丸子(営)線)で丸子3丁目(静岡駅から20分程度)で降りる。山頂まで2時間程度である。
 いずれも、山道は整備され、丸子からの場合は、途中に朝鮮岩という見晴らしのよい場所もある。(朝鮮岩までの山道には、イズセンリョウやヒトツバ(ウラボシ科)がよく見られる。)山頂は極めて整備されており、芝生あり、ベンチあり、しかも360度の展望で駿河湾、伊豆半島が見渡せる。初めて山に登る方は是非この山からスタートしてください。

 

2 牛ケ峰(高山)

 現在(平成19年10月)は、自家用車で、静岡駅から国道362号を川根方面の向かい、静鉄バス(ジャストライン)の中藁科保育園停留所(富厚里橋手前 静岡市大原)を右折し、水見色の里方面を北上すると(林道高山線)、約50分で高山・市民の森駐車場(30台程度は十分駐車可)に到着する。ここから約30分で頂上に着く。(頂上付近にはカナクギノキがたくさんある。)良く整備された市民の森となっている。
 なお、下記は5年前谷沢からハイキングした際の記述である。
 多少交通の便が悪いが(一般的には、静鉄バス美和大谷線奥長島行で谷沢で下車する。静岡駅から約50分程度)、この山は、山頂が広いこと、山頂には太陽光を避けることの出来る1本の大きな木が茂っていること、また展望が360度程度あること、そして、山道の途中に、池、小さな滝(滝そのものに近づける)等があり変化に富んでいて面白い。登り始めて廃屋まで約1時間、ここから放置された2mもあろうお茶の木が山道を覆い被さるように頂上まで間断なく続く。廃屋から約30分で頂上である。帰りは、八十岡方面に行くと中腹からヤマアジサイが煩瑣に見られる。なお、八十岡方面は、山道を抜けた後、約1時間程度歩かないとバス停に到達できないので念のため。

 

3 阿部城跡

 静鉄バス藁科線、羽鳥で降りる。25分程度。登り口はちょっとわかりづらいが洞慶院(とうけいいん)の梅園の奥にある。登り口から中腹まで山道両側にコシバが群生している静岡では珍しい場所である。頂上まではなだらかなコースで1時間30分強で頂上に着く。ここは、南北朝時代の南朝狩野偵長公の城跡である。頂上はゆったりして広く、眼下に藁科川が流れ、絶景である。松林が山頂にもあり、木陰もあり、ゆっくりするにはもってこいの場所である。ただ、ハイカーも多く、静かとは言い難い場合も多い。帰りに西ケ谷の運動公園に立ち寄ると時間は十分潰せる。

 

4 竜爪山

 静岡市のハイキングコースとしては最も有名と思われる。薬師岳と文珠岳を併せて竜爪山という。コースはいろいろあるが、平山から登るのが一般的といえる。静岡駅から則沢行き(静鉄バス)で平山で降りる。(40分程度)1時間程度で穂積(ほづみ)神社に出る。老杉の大木を経て、急勾配を登って行くと薬師岳に着く。(展望がきかない)ここから45分程度で文珠岳に到着する。平山から3時間半程度である。展望はそれほどいいわけではない。ただ、神社や手摺やロープの張ってある個所、ベンチ等も所々にあり、変化に富んでおり、飽きないコースである。一度はいっておく山である。

 

5 突先山

 山道は、お茶畑のある個所が多いので、別名ティーロードともいわれている。また、釜石峠付近はうっそうとしており、それなりに面白い山道である。静岡駅から静鉄バス(藁科線)で立石で下車する。(1時間程度)ここから約2時間程度で釜石峠に着き、そこから約40分程度で突先山に到着する。山頂はやや狭い。眺望は45度程度である。帰路は奥長島に出て、バスで帰ることをお勧めする。なお、交通の便があまり良くないので、できればマイカーをお勧めする。その場合は、栃沢の部落の奥の突先山登口に駐車する(駐車スペース5,6台)と、釜石峠まで50分程度となる。

 

6 十枚山

 360度の大展望というのは、こういうことを言うのかという程、すばらしい眺望を有する山である。
 日帰りするならマイカーをお勧めする。静岡駅から梅ケ島方面に向かい関の沢を通り中の段まで約1時間20分、中の段から登り始めて、直登コースで2時間強で頂上である。(実質800m〜900mの標高差)単調な登り道のゆえ、頂上に着いた時の景色にはより感動する。是非登っていただきたい山である。

 

7 賎機山縦走

 100mから200m程度の山の連なりである。静岡市内のど真ん中の浅間神社から登り始める。西に安倍川、東に静岡市内を見渡せ、静岡市内の地形を知るにはもってこいのコースである。鯨が池まで歩くと3、4時間かかる。途中で降りる個所も数個所あり、山登りの楽しさはないが地理的な発見の出来るコースである。一度は試みても良いと思われる。

 

 

8 高草山

 焼津駅から朝比奈線バスで坂本まで行く。「モリアオガエル」で有名なリンソウ院を通る。約1時間で頂上に着く。頂上には高草山中継所のアンテナがあり、東に駿河湾が見え、浜石岳、竜爪山、牛ケ峰の上に富士山が見え、天気が良ければ南アルプスが一望できる。手軽に行けるハイキングコースである。

 

9 青笹山

 静岡駅から井川湖・御幸線を北上し、わらびの温泉、平野を通過し、上渡の先で右折し、有東木方面に入る。道なりに進み、「うつろぎ」、有東木の部落を抜け、葵高原まで車で行く(車5,6台は十分置ける、静岡駅から約1時間10分程度)。ここから、標識に従い登り始める。15分程度登ると山葵田の脇に新道入口の分岐点に出る。ここから新道を進むと稜線分岐まで1本道である。稜線分岐を右折する。ここからうつろぎ山を通過し、20分程度で青笹山の頂上である。葵高原から10分の休憩を含んでちょうど2時間であった。名前のとおり、途中から笹の群落があり、特に頂上付近に来ると笹一杯の風景となる。初めてくるとめずらしいだけに、新鮮な趣がある。頂上からの眺めは360度の大眺望である。感動ものである。帰りに細島峠、地蔵峠を回って葵高原に戻ると10分の休憩を含んで約2時間45分程度である。

 

10 ニ王山

 この山は、静岡駅から井川湖・御幸線を北上し、梅ヶ島大橋を渡ったところの湯の森(車で約1時間、バスの安倍線梅ヶ島温泉行きでは湯の森バス停まで約1時間20分程度、ただし、1日5,6本)の「ペンション湯の森」のすぐ奥が登り口であり、紅葉で有名である。頂上まで約2時間。登り口から15分程度が最も急登である。杉林が中心の山道(杉苔が綺麗)であるが、雑木林では美しい紅葉となる。途中、十枚、下十枚、青笹の山並みが望める個所がある。頂上はそれほど広くはないが、正面に眺望が開け(約90度)、山伏、大谷崩れ、八紘嶺等がくっきり現れる。なかなか趣のある山である。

 

11 真富士山(第一)

 この山は、通常JR興津駅からバスを乗り換え河内の登り口から紹介されるが、それだと河内からでも4時間程度かかるので、ファミリー向けのマイカーによるコースを紹介する。
 静岡駅から梅ケ島方面に北上し、わらびの温泉を越え平野(大河内)で右折し、少林禅院を通過して林道を進む。平野から15分程度、静岡駅から1時間弱で真富士山の登り口(左急カーブ地点)に着く。ここから約1時間半程度で頂上に到達する。1343mであるが実際には600m程度の登りである。山道は景色が結構変化し、ちょっとしたがれ場の類の個所もあり飽きのこないコースである。頂上はそれほど広くはないが、食事をとるには充分である。眺望ももちろん良い。

  

12 山伏

 静岡駅から車で県道189号線を北上し、県民の森(ここまで約1時間40分)を通過し、およそ20分ほど走ると百畳峠に到達する。20台以上駐車可能な山伏登り口である。ここからゆっくり登って約50分で山伏の頂上である。ナナカマド、トウゴクミツバツツジ、ダケカンバ、シラカンバの林立する緩やかな登山道を行くと、視界がパッと開け、ヤナギランの自生する頂上に着く。ヤナギランを観察できる遊歩道が作られており、富士山の姿も雄雄しく、可憐さと雄大さの調和のとれた自然美に酔うことができる。(なお、平成19年8月現在、ヤナギランは笹に侵食され極めて危機的状況にある。)良い悪いかは別として、気軽に登れる2,000mである。

 

 

 

13 安倍峠

 静岡市梅ケ島温泉(静岡駅から車で約75分)から豊岡梅ケ島林道に入るとすぐに安倍峠登り口がある。ここにゲート(通常12月から5月ごろまで閉められる。)があり、この梅ケ島ゲートから安倍峠・八紘嶺分岐点駐車場まで約4.5キロ12分(10台程度駐車可)である。(登り口から山道を登ると50分程度でこの駐車場に到達できる。)ここに駐車し、舗装された林道上を登る(歩く)と約15分で安倍峠入口の標識がある。ここからサカサ川沿いを行く(オオイタヤメイゲツをはじめとして、幾種類ものカエデに巡り合うことができる)と30分程度で安倍峠に到着する。眺望はない。なお、安倍峠の駐車場(2台程度)から山梨県側に100mほど下ったところに富士山を望めるビューポイントがある。(4、5台駐車できる。)

 

 

14 梶原山・帆掛山、15 ダイラボウ

 梶原山へはいろいろなコースがあるが、今回は静鉄竜爪山線(瀬名川経由)で瀬名リンク西奈(新静岡センターから25分程度)で下車し、梶原山に向かった。ここは梶原景時が自刃した山頂を静岡、清水の両市が公園に整備した所であり、瀬名リンク西奈から30分もかからない。ここからまた30分程度の距離に帆掛山があり、一本松公園として同じく整備してある。両山とも360度の眺望を有し、静岡、清水両市を一望できる。ただし、いずれも頂上直下まで車で来ることができ、また、低い山のため、山登りというより気分転換のための散策コースといった趣である。

 ダイダラボッチの伝説に由来するファミリー向けの山である。静鉄バス藁科線35分程度、藁科保育園で下車する。小1時間舗装道路を登り、富厚里(ふこうり)峠から山道に入る。ここから35分程度で山頂に着く。もうついた、という感じで楽に登ることができる。山頂は見晴らしが良く広い。キャンプやバーべキューもできる。山道自体はそれほど変化はない。帰路は、西又峠から降り小瀬戸にでることをお勧めする。なお、平成14年度ごろから、山頂まで車で来ることが可能となり(駐車場5,6台有り)、ハイキングを楽しむ者にとってはいささか趣がなくなった。