楳図かずお

1936年奈良県出身。代表作「イアラ」「まことちゃん」他多数。

高いシナリオ性と奇抜な発想最初から最後まで完璧に練られたストーリーが素晴らしい。
楳図かずおの内宇宙は果てしなく広い。

イアラ
表紙

日本の過去から未来までを描きながら、時代を超えて「イアラ」と言う言葉の意味を求めて生きる男と女の姿を描く。

これほどの名作が何故復刻されないのかわからない。

1,2巻に表題作「イアラ」が収録され、その他の巻には秀作短編が多数収録されている。

この短編群もいいんだこれが。どれをとってもそこらへんのTVドラマに負けない。

小学館文庫「イアラ」全5巻

14歳(FOURTEEN)
表紙

突然変異で生まれた生物「チキンジョージ」が「14年後の地球滅亡」を予言。その年に生まれた子供達は14年後の未来をどう変えていくのか?SF長編。

作者によると、「漂流教室」で描かれた未来の地球が滅びゆく過程を描いたもの。

スピリッツで連載していたとき、たまに読むだけだと話が分からなくなり、抽象的でわけわからん作品という印象しか残っていなかった。

しかし、通して読むと改めて楳図のストーリー力に圧倒される。全ては決められていたことだったのだ。大スケール!!やいハリウッド!映画化できるもんならしてみろ!

火の鳥のテーマと似ている感じがするが、楳図の作品は愚かな人間をも認容する。

小学館ビッグコミックス「14歳(FOURTEEN)」全20巻

おろち
表紙

謎の少女「おろち」をストーリー・テラーとし、運命の複雑な絡み合いによっておこる事件から人間の愚かさ、悲しさを描いたオムニバス。

 しかし、いつ自分がその悲しき人間の立場になるか分からない。それは誰が悪いのでもなく、世の中が悪いのでもなく、ただの運命のいたずらに出くわしただけに過ぎない。

秋田書店文庫「おろち」全4巻

漂流教室
表紙

主人公「高崎翔」を含む、大和小学校の生徒と教師が学校ごとこの世から忽然と姿を消した。誰もいない土地で子供達はどう生きていくのか?そしてなぜ漂流したのか?1972年連載開始。大長編。

最初から最後まで完璧に練られ、息もつかせぬストーリー。映画や小説にもなったらしいが、原作を超えることなど考えつかない。

まるで作者が「時間」を手玉にとって、作品の中で遊びまくってるようだ。大スケールSF。

全世界の人に読ませたい作品。日本の楳図ってのはすごいゼ〜。

小学館サンデーコミックス「漂流教室」全11巻 (左写真)
小学館SVコミックス「漂流教室」全5巻 

闇のアルバム
表紙

「1ページ1コマ」で描かれた8ページの短編集。

楳図なりのナンセンス、風刺、恐怖が盛り込まれている。

この作品で楳図は、”恐怖”と”笑い”が紙一重である事を証明したと言える。

朝日ソノラマ「闇のアルバム」

わたしは真吾
表紙

小学生の「さとる」と「まりん」は工場のロボットに生命を与えた。その後、二人とロボットの起こす奇跡とは?長編。1982年連載開始。

「奇跡は誰にでも一度起きる だが起こったことには誰も気がつかない」これがこの作品のテーマ。

奇想天外な展開なのに違和感もなく、逆にそのスピード感が心地よい。目が離せない。

また、この作品の目を引くところは、各話のカッチョイイとびら絵。とびら絵にセンスを感じる作品は素晴らしいものが多い。

小学館SVコミックス「わたしは真吾」全6巻 

 
洗礼
表紙

今は老いぼれた過去の美人女優「若草いずみ」が、若さを得るために自分の娘「さくら」との脳移植を行う。長編。

エンディングの問いかけは「おろち」と通じる作者のメッセージではないだろうか?

小学館フラワーコミックス「洗礼」全5巻(左写真)
小学館文庫「洗礼」全4巻

 

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SINGO HP わたしは真吾
漂流教室 漂流教室

 

 

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