高いシナリオ性と奇抜な発想、最初から最後まで完璧に練られたストーリーが素晴らしい。
楳図かずおの内宇宙は果てしなく広い。
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イアラ
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日本の過去から未来までを描きながら、時代を超えて「イアラ」と言う言葉の意味を求めて生きる男と女の姿を描く。 これほどの名作が何故復刻されないのかわからない。 1,2巻に表題作「イアラ」が収録され、その他の巻には秀作短編が多数収録されている。 この短編群もいいんだこれが。どれをとってもそこらへんのTVドラマに負けない。 小学館文庫「イアラ」全5巻 |
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14歳(FOURTEEN)
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突然変異で生まれた生物「チキンジョージ」が「14年後の地球滅亡」を予言。その年に生まれた子供達は14年後の未来をどう変えていくのか?SF長編。 作者によると、「漂流教室」で描かれた未来の地球が滅びゆく過程を描いたもの。 スピリッツで連載していたとき、たまに読むだけだと話が分からなくなり、抽象的でわけわからん作品という印象しか残っていなかった。 しかし、通して読むと改めて楳図のストーリー力に圧倒される。全ては決められていたことだったのだ。大スケール!!やいハリウッド!映画化できるもんならしてみろ! 火の鳥のテーマと似ている感じがするが、楳図の作品は愚かな人間をも認容する。 小学館ビッグコミックス「14歳(FOURTEEN)」全20巻 |
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おろち
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謎の少女「おろち」をストーリー・テラーとし、運命の複雑な絡み合いによっておこる事件から人間の愚かさ、悲しさを描いたオムニバス。 しかし、いつ自分がその悲しき人間の立場になるか分からない。それは誰が悪いのでもなく、世の中が悪いのでもなく、ただの運命のいたずらに出くわしただけに過ぎない。 秋田書店文庫「おろち」全4巻 |
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漂流教室
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主人公「高崎翔」を含む、大和小学校の生徒と教師が学校ごとこの世から忽然と姿を消した。誰もいない土地で子供達はどう生きていくのか?そしてなぜ漂流したのか?1972年連載開始。大長編。 最初から最後まで完璧に練られ、息もつかせぬストーリー。映画や小説にもなったらしいが、原作を超えることなど考えつかない。 まるで作者が「時間」を手玉にとって、作品の中で遊びまくってるようだ。大スケールSF。 全世界の人に読ませたい作品。日本の楳図ってのはすごいゼ〜。 小学館サンデーコミックス「漂流教室」全11巻 (左写真) |
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闇のアルバム
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「1ページ1コマ」で描かれた8ページの短編集。 楳図なりのナンセンス、風刺、恐怖が盛り込まれている。 この作品で楳図は、”恐怖”と”笑い”が紙一重である事を証明したと言える。 朝日ソノラマ「闇のアルバム」 |
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わたしは真吾
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小学生の「さとる」と「まりん」は工場のロボットに生命を与えた。その後、二人とロボットの起こす奇跡とは?長編。1982年連載開始。 「奇跡は誰にでも一度起きる だが起こったことには誰も気がつかない」これがこの作品のテーマ。 奇想天外な展開なのに違和感もなく、逆にそのスピード感が心地よい。目が離せない。 また、この作品の目を引くところは、各話のカッチョイイとびら絵。とびら絵にセンスを感じる作品は素晴らしいものが多い。 小学館SVコミックス「わたしは真吾」全6巻 |
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洗礼
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今は老いぼれた過去の美人女優「若草いずみ」が、若さを得るために自分の娘「さくら」との脳移植を行う。長編。 エンディングの問いかけは「おろち」と通じる作者のメッセージではないだろうか? 小学館フラワーコミックス「洗礼」全5巻(左写真) |
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