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第一章 劇場運動の歴史とその理念
3.組織・会計(資料D・H・I参照)
地域により多少の違いはあるが、基本的なところはどこの劇場も同じ体制をとっている。・会の目的に賛同する大人、子どもは誰でも入会金と会費を納める事によっ
て会員となることができる。
- 会員は3世帯以上から構成するサークルに所属する
- 最高議決機関として総会があり、各サークルから選出された代議員によって構成される。ここでは例会の年間計画、予算・決算の承認、役員の選出、活動方針などが議決される。
- 総会において選出される役員には運営委員、運営委員長、事務局長、会計などがある。運営委員会は劇場の中心となって活動をつくり、事務局は専従として、運営に関する事務をおこなう。
- 茨木おやこ劇場を例にとると、会員一人あたりの入会金は200円、会費は月1300円(劇場によってまちまちだが、だいたい1000円前後)で、収入の大半を占める。他にはバザー、フリーマーケットなどの事業収入が若干ある。支出のほぼ半分から3分の2が例会経費となり、その他が自主活動や、事務所費用・事務局人件費などの運営費にあてられる。
特徴としては一つにサークルの存在が挙げられる。サークルという制度は、劇場が単なる鑑賞団体になってしまわないために、日常の地域的な人のつながりをつくってゆこうというところから始まった。定期的にサークル会をもち、例会や自主活動について話し合いをもつことが奨励されている。実際、それほど頻繁に活動しているサークルは少ないが、親同士、子ども同士の日常的な人間関係づくりという点では一定の役割を果している。連絡・集金も原則としてサークル単位でおこなわれている。
集金の方法は、原則としてサークルごとに事務所に「届ける」という、劇場設立段階からの方法が踏襲されている。効率を優先させるなら誰かが集金して回るという方法も考えられるが、劇場活動というものが互いに「無理を出しあってこそ」成り立っているという認識を全体のものとするための方法となっている。会費は子どもも大人も同額である。親と子が対等な立場にたって、共に育ちあう場としての活動をつくるという基本理念によるものである。
専従事務局の存在も大きな特徴と言えるだろう。もちろん必要に迫られてという事もあるが、同時に「地域文化の創造」を進める活動を職業として成り立たせてゆくという積極的な意義もある。市民運動といえば、ボランティアに手弁当でという一般的なイメージもあるが、自主的な運動であると同時に、職業として生活を保障されながら運動を進めてゆく存在が組織の中に始めから位置づけられていることは、来たるべきNPO社会の先駆けともいえよう。
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