第一章 劇場運動の歴史とその理念

茨木おやこ劇場北部の子どもキャンプ

夏休みに劇場の4年生以上を対象に、三泊四日で山と川しかないところでキャンプをする。一番の目的は、一緒にキャンプに行く者同士の仲間づくりである。運営するのは高校生・青年のグループで、大人は基本的には見守るのみ。青年は自主活動を創るため毎週一回会議を持っているが、4月ごろからキャンプに向けての取り組み(目的についての話し合い、下見、宣伝など)が始まる。6月ごろからは子どもたちも含めた集まりを何度も持ち、班(村と呼ばれているが)ごとにテントやかまどを作る練習、当日のメニュー決め、買出しなどを行う。高校生は「指導員」として班をまとめ、中学生は子どもの中のリーダーとして班の中心となったり、キャンプファイヤーの運営を任されたりする。一方で親の会がもたれ、キャンプに向けての家庭での子どもの支え方など話し合われる。こうして十分な準備と仲間づくりの期間を経てキャンプ本番を迎える。トイレを掘りテントを立てるところから始めるのだから大変だが、「指導員」である高校生、青年の指示のもと初参加の4年生も必死で働く。大人は事務局のお母さんが一人ついてくるのみ。青年・高校生のグループで一切を取り仕切ってゆく。はじめて指導的な立場に立つ高校生を青年が支え、経験の少ない小学生をベテランの中学生が支えながらやってゆく。こうして4日を終えて帰るころには4年生から青年までがまとまったひとつの集団として成長している。久しぶりのわが子を見て「どこかたくましくなって帰ってきた」という感想を漏らす母親も多い。

94年子どもキャンプの文集より

「ずっと雨でご飯をつくるのがたいへんだったけど、おいしくて楽しかった。友達もできたし、仲良くなってよかった。工作も焼き物をして楽しかった。はじめてきたキャンプですごく楽しかった。また来年も行きたい」(小5)
「きもだめしも川遊びもとても面白かった。残念なことはキャンプ最大のイベント『キャンプファイヤー』を(雨のため)ちょっとしかできなかったことだ。ファイヤー係になって一緒に面白いことたくさん考えたのに・・・来年は成功させましょうね!」(中3)
「雨で動きが制限され、子どもたちは何していいのかわからなかったような感じもあったようです。私が必死になりすぎてあまり子どもたちを見てあげられなかったこと、反省しています・・・」(青年)
「異年齢の子どもたちが三泊四日を一緒に過ごすことで何にも買え難いつながりができていくのが毎年の楽しみです。4年生で参加した子どもが成長して、高校生・青年になっていく過程に今後もかかわっていけたらと思っています。」(事務局のお母さん)


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