第三章 新しい展開

青年の活動

高校生・青年のグループが中心になって行ってきた「子どもキャンプ」などの自主活動も組織的には形を変えている。これまでの劇場では、基本的に全会員(行事ごとの年齢に応じた)を対象に行ってきたが、「三島子ども文化ステーション」では「夢列車」というグループを作り、そこに年会費を払って子どもを登録するという形をとっている。これはこれまで会員のみ(つまり親と子がいっしょに加入する必要がある)であった対象をそれ以外の子どもにも広げるとともに、会員の中でも参加しようと思う子どもをあらかじめ知っておくことで、連絡などの無駄を省こうというものである。子どもも大人も忙しくなってきて、こうした自主活動への参加が会員でも限られてくるという現状や、実際に「劇場で育つ」子どもの割合は小さく、その多くが歳が大きくなるにつれてやめていくという状況にあわせて、より全体のニーズにそったやり方ということができるだろう。もっとも会内におけるこうした自主活動の重要性ということでは相対的に低くなっているということも言えよう。

このように大きな変革を遂げて生まれた「三島子ども文化ステーション」だが、その変化を総体的に見ると以下のようにまとめることができる。
  • 鑑賞活動と自主活動を「二本の柱」としてその両方に参加することで劇場運動として成り立つとしてきた従来の考え方(丸抱え的発想)ではなく、より一人ひとりのニーズに合わせて様々な関わり方(ドライなイメージ)のできる組織への変化。
  • 理念的にかくあらねばならないとして定まっている活動をこなすのではなく、個々人の意欲のもてるところを基礎におき、能力、体力に応じた活動をつくってゆく組織への変化。
  • NPO法による法人格取得を視野に入れ、外から見てよりわかりやすく、公益性をアピールできる団体への変化。
成立してからまだ日も浅く、会員の意識や運動の広がりといった実質的な変化については今後の活動次第ということになるが、その考え方は劇場運動のみならず、広く市民運動全体にとっても参考にすべきものがあるだろう。


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