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第三章 新しい展開
運営のあり方 高槻島本おやこ劇場の名称をまだ用いていた2年ほど前から、運営委員会ではなく理事会によって会の運営を行ってきた。これは、地域ブロックごとに選出される運営委員制ではどうしてもやらされているというイメージがあり、地域の会員の声を反映させなければというプレッシャーもあるという指摘があったことから、やりたい者がやり、地域を背負わない理事会という体制が採用された。従来の地域ごとという枠にとらわれず、意欲のある人が手を挙げやすいということである。それでは地域の会員の声はどのように反映させるのかという懸念もあるが、実際問題として、地域の会員の声が運営に対する意志としてそうはっきり表れてくることは少なく、実質は余り変わらないということだった。 こうした性格は「三島子ども文化ステーション」全体にも表れている。これまでの劇場の「みんなで頑張っていきましょう」では、どうしても「わたしはこれだけやっているのにあの人は・・・」という意識が生まれてしまう。「お客さん会員」も関わり方の一つとして位置づけた上で、やる意欲のある人がまず手を挙げるところから、活動をつくってゆこうという形になっている。やるべきこととして決まったものをこなしていた従来のあり方では、一年一年はそれでなんとかやってゆけるが、会員の中には「やらされている」という意識が積もり、長い目で見るとうまくゆかないという反省がある。三島子ども文化ステーション理事の一人は次のように話してくれた。 「もとの形(劇場で、みんなで頑張らねばとやっていたこと)にはもどしたくない。そうしなければ日本の社会の自立性は育ってゆかないと思う。個人の意欲が組織をつくってゆくものでなくては。」 実際、会員の意識としても「誰かが言い出してくれたら参加するけれど、自分からはちょっと」ということが多く、実質的な活動としてはまだそれほど多くはないが、それでも以前のように「やらされている」と感じることはなくなったという。 |