月夜野伝説はふたつのものから生まれてきた。ひとつは、下見のとき発見した大きな岩であった。それはちょうど人の横顔のような岩だった。神々しく、静かで、まさに神秘であった。私たちはその姿にしばし魅せられ、そこにドラマを感じたのである。さらにその岩は川面のある一点を見つめていた。そこにはひとつの黒い岩が露出していた。その岩はまさに巨大なゴリラのような岩であった。そして、このふたつに私たちは聖と邪、光と闇のドラマを思い描いたのである。 ふたつめは、下見のとき行った流木による橋作りとそのスライドである。そのスライドの中に写っていたひとりの男に私たちは原人を見たのである。そして、このふたつがむすびつき、壮大な月夜野伝説が生まれるのである・・・。 |