● 月夜野まつり ●


月夜野まつり

スットン、スットン、トオンガトン、6時50分に太鼓の音が鳴り、いよいよ月夜野祭りの始まりである。やぐらのそばには、月夜野まつりで行われる、催しもののポスターがはってあり、子どもたちも、みな何に出ようか思案をしている。
今しがた終わったばかりのクッキング・コンテストの余韻も残り、まださめやらぬ熱気の中で、月夜野まつりは始まった。あたりはしだいに、夜のとばりがおりはじめ、どこからともなく「月夜野音頭」が聞こえはじめ、一人また一人と踊りの輪に入っていく。

全員が踊りの輪に加わる頃には、第一番目の大会、「大声はりあげ大会」が始まった。10数人の子どもたちが舞台に出てきて、それぞれ自慢の大声をきそった。当初、「青年がリーダーシップをとり子どもたちをひきださなければ」と思っていたが、なんのことはない、蓋を開けてみれば、子どもだらけであった。ちなみに優勝者は、匿名希望のヒロリン。叫んだ言葉は、「パンツぬぎまーす!」

ショッキングな言葉を残しながら、まつりは第二番目の大会、「地上最低のショー」へと入っていった。ここで、月夜野ハッピを着ていた司会者はこう叫んだ。「本日のゲスト! 遠い地球の果てからやってきた、トンガ・キャマリーン〜」そうである、この月夜野まつりには、かの有名な火の神=トンガ・キャマリンがやってきていたのである。彼にどこまでちかづけるかみんなで挑戦した。青年はおおかたの予想どおり、あっという間に全滅。子どもたちといえば、少しずつ、少しずつ下がっていくバーを、器用にどいにかくぐり抜けていった。それでも、少しずつ人数は減り、残すところあと2人になった。ジャジャジャジャーン、シ〜ン。まず1人目、あ〜っと失敗である。残るもう1人、みんなつばを飲みこむ。ジリジリとバーの下に近づく足、体が少しずつそる。バーの下を体がくぐる。やった〜!成功である。暗闇の中で、スポットライトを浴びているかのように輝く彼に、みんなからの惜しみない拍手が送られた。ちなみに彼の記録は57cm、トンガ・キャマリンとほぼ同じであった。

既にあたりはどっぷりと暮れ、山々は深いねむりについていた。しかし月夜野まつりはまだ続けられた。第三番目は「スター誕生」常日頃いろいろな芸を修得している子ども・青年、だれでもかまわず出場する大会である。また、何にも芸のない人も出られるのである。
実行委員長エモンのまねをするグループ、寸劇「遊園地」を演じたグループ、「軟体人間」をやる人、これなら僕もできると大勢の子どもたちが出場した。また、ギンギンギラギラ体操をやる人、円盤音頭を踊る人、このあたりにくると雰囲気は絶好調。だれかが前へ出始めると、見ていた人も全員踊り出すというかたちになってしまった。「スター誕生」に出場したい人は後から、後からあふれ出し、夜の更けるのも忘れるほどであった。しかし朝までやっているわけにも行かず、最後はまた「月夜野音頭」に合わせ、みんな勝手に踊り狂い、未練を残しながら一人また一人と闇の中に消えていった。

最後に残ったのは太鼓のあるやぐらと、今、終わったばかりの月夜野まつりの熱気だけであった。こうして月夜野国民の親睦イベントはしずかに幕を閉じたのであった。

かんそう文から −抜粋−

ターリラリ族  小6  佐布 昌広

このキャンプでおもしろかったことは、食事大会でいろいろな班のおいしい料理をたくさん食べられてよかったです。
それに 月夜野祭りのときのびんぼうダンス(リンボウダンス)とか 大声はりあげ大会やスターたんじょうとかも おもしろかったです。


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