![]() 自分たちの作った料理を自分たちだけで食べるのではなく、それぞれ持ち寄って全員で食べ比べたらおもしろいのでは?と開かれたクッキング・コンテスト。 どの部族もみんなが喜ぶような、とびつくようなメニューをと悪戦苦闘の末考え出した珍料理の数々。 当日まで厳重な警戒の元に、会議が、準備が着々と行なわれた。その日は、どの子もそれまでの食事づくりとは全く違っていた。時間に間に合うように、いかに料理を美しくみせるかと細心の注意を払う。また票を集めるため、料理名を決めるにもずいぶん意見がとびかった。 そしていよいよコンテストの開催。中央広場に並べられた料理を囲み、まずその中で女王以下本部が試食。まわりに佇むどの顔も真剣そのもの。 自分たちの料理を食べる本部の人のうなずくのをいてホッと胸をなでおろす。その間も早く食べたいと唾を飲みこむ音があちらこちらから聞こえる。 そして待ちに待った食事開始の合図。いやそのすさまじいこと。自分が食べるのも必死、でも自分たちの料理の売れゆきも気にかかる。 宣伝しながら箸も動かすと言った具合。 そんな嵐のような騒ぎも静まり、残ったものは空になったお皿と満足気な子どもたちの顔。それぞれ投票用紙に良かった部族名を二つ記入し、投票箱へ。 その結果は後に続く月夜野祭りの中で女王から発表された。どの部族も自分たちの人数+αの投票数に奇声とも悲鳴ともつかない歓声をあげ、笑いのうずの中でクッキング・コンテストは終了となった。 ![]() |