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水根仙人からの手紙によって、この世界が闇にとざされようとしていることを知った子ども劇場場の仲間は、仙人の手紙をたよりに水根沢キャンプ場へと向かった。時は1982年8月6日、折りしも水根沢伝説どおり日本中がこの年、嵐にみまわれ、ほとんどのヤンプ場がしようできなくなっていたときであった。しかし、水根沢だけは、水清く美しい姿を保っていたのである。 やがて、水根沢に到着した私たちは、奥多摩湖に伝わるオクッシー伝説を知るのである。その伝説は、だいたいこのようなものであった。
『世界が闇にとざされようとしているとき、オクッシーが太古のねむりからさめ、怒りの嵐をふきおこした。オクッシーは、この闇をもたらしたものが人であることを知っていた。そして、すべてを無(カオス)へともどそうとしていたのだ。そのとき、カリマという仙人が心正しい若者と子どもたちをつれ、聖なる火をたき、聖なる言葉をとなえ、オクッシーに話しかけた。人が作りだした闇なら人の力で治めることができると。そして、オクッシーはふたたび光の世界へ旅立ち、若者と子どもたちは大いなる力を得、この世界をすくったのである。』その日の夜(8番目の十六夜)に旅立った私たちは、新たなナゾをそれぞれに手にするのである。そして、そのナゾを解き、一つは聖なる言葉を求めて山にのぼり、一つは聖なる火を求めて山にのぼり、一つは聖なる火を求めてよりがえりの沢をめざし、翌7日旅立つのである。 その冒険旅行は、木の精と出会ったり水根仙人に会い手がかりを得、また妖魔たちと戦いながら進む旅であった。 この困難な旅を経て、聖なる火と聖なる言葉を得た私たちは、その夜オクッシーをよびだし、この世の闇をたおすことをちかったのである。 |