GIVE & GIVE
最近、「GIVE & GIVE」という合いことばが、ひそかに流行っているようです。
ことの始まりは、今運営しているメーリングリストで、以前、小さな騒動が持ち上がって、
そのときに私がちょこっと書いた言葉なんですね。
あれから、メンバーの皆さんが、あっちこっちでこの合いことばを使ってくれるようになったみたいで。
笠松さんも、講演会とかメルマガで使ってますね〜「GIVE & GIVE」。
まさに、笠松さんの今の想いをぴったり表現した言葉だったのでしょう。
経緯を知らない方から「GIVE &GIVE の由来を教えて」というメールを頂くようになりました。
というわけで、由来を以下に公開します。
SOHO系のフォーラムやコミュニティなどにいくとわかるのですが、
GIVE and TAKE ―― 要するに「もちつ、もたれつ」の相互扶助関係で
成り立っているところがほとんどです。
「質問する前には過去ログを読め」「答えてもらったら結果報告を」
「そんな初歩的な質問をするな」
などと、矢のように先輩ワーカーからの苦言がとんでくるようなところが、とても多いはずです。
もちろん、それはそれで、なるほど筋の通ったことではあるのですが、
これではネット初心者は萎縮してしまい、なかなか最初の一歩を踏み出すことができません。
メーリングリストなどで質問に答えてもらったら、
御礼なり結果報告をするのが社会人としての礼儀ではないか、
という議論が、キャリストMLでも持ち上がったことがありました。
たしかに、これは正論です。
私も、質問に答えてもらったら、当然御礼をいうのが常識だと思っています。
でも、ネットにつなぐことすら初めての初心者は、そういう交流のコツもまだつかめていないもの。
「ビジネス社会の原則は、GIVE & TAKE」
これが、今までのコミュニティで通用してきた常識でした。
でも、初心者を育てるコミュニティでは、先輩たちももっと広い心で
ただ黙々と与え続けていくことも大切なのではないか。
そこで、メーリングリストに次のような書き込みをしました。
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皆さんにもお願いですが、
このキャリストMLでは、「GIVE and TAKE」ではなく、
「GIVE and GIVE」でお願いしたいと思います。
自分が与えたものは自分に返ってくるのではなく
その方からさらにその後輩へと与えられていくのだと…。
貴重な時間をさいてレスを返して、親身になってアドバイスをしても
その見返りは、直接皆さん自身には返ってこないかもしれません。
それでも、どうかあの太陽のような広い心で
あとに続く皆さんを見守っていただきたいと思います。
かつて、皆さんがそうされてきたように。
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これが、多分由来になってるんでしょうね。
あっ、親切を受けても、御礼をしなくていい、といってるんじゃありませんよ。
アドバイスを受ける側ではなく、アドバイスをする側の心の持ちようを
言ったんです。
先週、「ペイ・フォワード」という映画をレンタルしてきて観ました。
“Pay it Forward” は(次へ渡せ)と訳されてましたね。
「A.I.」 のハーレイ君の名演を観たくて借りたんだけど、
あれだけ頑張ったトレバー少年があっさり殺されちゃったんで、びっくり。何も死なせることはなかったと思うぞ。
ストーリーは、こんな感じです。
社会科の授業でシモネット先生から
「世界を変えようと思うなら何をする?」と問い掛けられたトレバー少年。
世界を変えたいと強く望む彼が考えたのは"ペイ・フォワード"。
つまり、1人の人間が3人を助ける。その人にできないことをやってあげたり、手助けしてあげる。
助けてもらった人間は、受けた恩を助けてもらった相手に返すのではなく、別の3人に “渡す”。
「次へ渡せ」と言われた人々が、次々にそれぞれ3人ずつ助けていき、だんだん世界が変わっていく…
というお話でした。
ネズミ講や「不幸の手紙」はイヤだけど、
GIVE &GIVE の精神は静かに広がっていくといいな。
2001.10.13
Naturalidentity