4つの壁
在宅ワーカーには、
いくつもの壁があります。
まず最初の壁は、「能力」という壁です。
プログラマーやデザイナーなど、特殊なスキルのある方は別として、
パソコン操作に慣れていない方や基礎的な技術が不足している場合は、
まず自らの技術をある程度まで向上させなければなりません。
2番目の壁は、「自分自身」です。
基礎的な学習をしながら、自分自身の適性を見極めます。
自分はデータ入力にむいているのか、ビジュアルなデザイン系の職種が向いているのか
いろいろな情報を集めながら、時間をかけて自分ができることを探していきます。
技術面だけではなく、自分自身のこころの内面に向き合うことも大切です。
在宅ワークという働き方が、はたして自分に向いているのか、
働くことの本当の目的や意味をよくよく再確認し、
自分のこころに嘘をついていないか、ふたをしていないか、
勇気を出して自分自身と向き合うことになります。
遅かれ早かれ、これはいつか通らねばならないステップです。
そして、人によっては最もつらいステップになることもあります。
3番目の壁が、「家族」です。
家族との話し合いでは、少なくとも2つの大きな山場があります。
1回目は、あなたが仕事をしたいという気持ちをうち明けるときです。
家族とよくよく話し合い、あなたの気持ちを理解してもらい、
あなたも家族の気持ちを理解するようにつとめる必要があります。
2回目のクライマックスは、あなたの仕事が軌道に乗り始めたときです。
思いのほか、順調に仕事が入ってくるようになると、
それに比例して家の中のことはできなくなり、家族にもストレスがたまるようになります。
家庭と仕事を両立させるために在宅ワークをのぞんだ方は、
ここで大きな矛盾に悩まされることになります。
家族を大切にするためにはじめた在宅ワークであっても、
その家族の存在自体が重荷に思えるときがやってきます。
これが、3番目の壁です。
4番目の壁は、「不安」です。
在宅ワークは、収入が不安定です。
最初の仕事を見つけるまでには、何ヶ月もかかるのが普通です。
本当に仕事ができるのだろうか…
本当に成功するのだろうか…
たとえ仕事が入るようになっても、何ヶ月もとだえてしまうこともあれば、
ある日突然打ち切りになることもあります。
常にそういった不安をかかえて行かねばならないのは、
これは自営業の宿命ともいえるでしょう。
これらの不安を耐える精神力と、冷静な判断力が必要になるのです。
在宅ワークは、自宅にいながら家事の合間にできる高収入な仕事……というイメージを抱いていた方は、
ちょっとその認識を改める必要がありそうです。
でも、会社員であれ、自営業であれ、どんな仕事にも乗り越えねばならない「壁」は必ずあるはず。
在宅ワークとて、例外ではないということです。
ほかの仕事とまったく同じ苦労があるということです。
私はなにも皆さんを諦めさせるために、こんなことを言っているのではありません。
むしろ、どんな壁が道をふさいでも、そのときになってあわてずに、
知恵の力で、その壁を乗り越えていってほしいと思っています。
2000.11.14
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