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■本紙戸塚の この馬■
昨年の冒頭の記事である。
「どこでも言われており、ここに書いてもつまらない話かもしれないが、宝塚記念は他のG1ではちょっとかなわないんだけど・・・という馬がどうにか勝ってG1の箔をつけて種牡馬入りするためか、あるいはすでにG1を勝った馬がG1の冠を増やすにはちょうどいいやと、ついでにかっさらっていくためという印象のあるレースである。格付けで言えばG1。5くらいがちょうどいい。これは特に、3歳馬の出走を狙ってJRAがレースの施行時期を遅らせた時(数年前だが、もう忘れてしまった)から顕著になっている。イギリスのこの時期の名物レース、キングジョージを模してこうなったと当時聞いたが、今のところそのねらいはまったく当てが外れており、今後もそれは期待できないままであろう。」
今年の宝塚は、この思いをいい意味で裏切ってくれた。昨年の年度代表馬、その年の春の二冠馬、安田記念馬、春の天皇賞馬、昨年の覇者・・・。今の競馬界で選びうる、ほぼ最高のメンバーがそろったと言えるだろう。まさしく、日本のキングジョージといえる。
しかし、人間というのはぜいたくなもので、こうなったらこうなったで不安もないわけではない。それは「疲労」という不安である。馬は、その祖先は寒冷地で暮らしていただけに、暑さに強いか弱いかと言ったら弱い方の動物である。もちろん、逆を取れば寒さに強いということが言えるわけで、南極点を争ったアムンゼンとスコットのスコット隊では馬を南極に連れていったし、馬を使った軍隊では史上最強ともいわれるコサック兵馬は、ロシアの主力として厳寒のシベリアなどで活躍していた。そういったわけもあって、日本ではこれまで春の天皇賞や安田記念が終わると、秋に備えて休養に入る馬が多かったのである。もちろん例外はいて、夏の間に力をつける「夏の上がり馬」という言葉は今も昔も現役であるが・・・。
余計なことを長々と書いたが、それでつまり、何が不安なのかというと、すでに何レースかこなした上でこの時期の宝塚に出走するというのが、秋に何らかの影響を与えないのだろうかということである。好きな馬が多く出てきただけに、このレースでの疲労如何によっては、秋のレースがつまらなくなってしまう。実際、昨年の覇者ダンツフレームは秋になってボロボロであった。
そこで、ここ7年間の宝塚記念馬のその前後のローテーションを調べてみた。すると、このような傾向が見られることが分かった。まず、「宝塚を使っても、秋になって活躍した馬は多数いる」こと。グラスワンダー、スペシャルウィーク、テイエムオペラオー、メイショウドトウ、マヤノトップガンなどは、その秋のG1でも活躍(連対)している。しかし、いずれも競馬史に名を残す名馬ではある。逆を取れば、宝塚を使ってさらに秋も活躍できるほどでなければ、名声を得られないということか。次に、「G1を臨戦してくるなら春3戦目、そうでなければ、5戦目程度まで使い込んでいてもOK」であること。優勝馬のほとんどは、天皇賞かあるいは安田記念の前哨戦を春1戦目、そして本番を春2戦目とし、3戦目にこの宝塚を選んでいる。例外は2000年のテイエムオペラオー(4戦目)だが、この時は重賞8連勝(のうちの4連勝目)しているから、勢いが違ったということだろう。また、OP特別とG2、G3戦を使って5戦目だったサイレンススズカは、その秋の天皇賞で骨折しているから、あまりいい材料ではない。
さて、予想である。調べていく中で見つけた様々な条件に最も近いのはどの馬か。データ的には2頭の馬が浮かび上がった。アグネスデジタルとタップダンスシチーである。2頭とも今年3戦目。アグネスは、前走の安田記念を強烈な末脚で完勝、タップダンスは連勝中で、昨年の有馬ではもしやの激走で2着に食い込んだ。去年も書いたように、こうしたタイプの馬が勝つのが宝塚でもある。コースと距離に不安を残すアグネスに比べて、阪神10戦(うち5連対)と経験豊富なタップダンスシチー。こちらを本命に推したい。6歳とそれほど上がり目は望めないが、リニューアル記念と金鯱賞を制したタイムはともに優秀。悲願達成の時は近づいている。
以下は、やはりこれらの馬かといった感じの馬が並ぶ。これまでの例でいえば例外のローテーションだが、シンボリクリスエスの真骨頂は常識にとらわれないところである。完敗を続けた後の天皇賞制覇は、あのライスシャワーを思い出すヒシミラクル。ヘビーステイヤーなのか、万能選手へと変身を遂げるのか。注目のレースである。異例のローテーションで秋3戦目のG1に挑むのはダンツフレームである。2つのG1はともに5着だが、コンマ3秒と2秒差に食い込んだのは実力のある証拠。適距離での連覇が成るか、これまた注目である。
あと、個人的にはバランスオブゲームにも注目しているが、こちらには印を打たない。6番手評価である。
■角田剛士 続・馬券優先主義■
◎はダイタクバートラム。武豊のゴールドアリュールではじまった今年の上半期のG1。最後も武豊で。天皇賞は不利があっての3着。力はG1級であることを証明した。ヒシミラクルが巻くリ気味に3コーナーから上がっていく競馬はおそらく今回も同様。シンボリやネオはそれをとらえに動かざるを得ない中、虎視眈々と追い込んでくる馬を上位に取る。○はダンツフレーム。昨年よりも相手は格段に強くなるが、1年たっても力落ちは感じられない。前走は前が壁になるという不利があっての5着。連覇もある。▲はツルマルボーイ。パンパンの良馬場ならば、本命にと思ってうたが、あいにくの雨で、パンパンの馬場は望めない。そのためやや評価を下げた。△はアグネスデジタル。初距離がどうかだが、安田記念以上のデキは確実。テイエムオペラオーを破った当時の力があれば、休み明けのシンボリクリスエスや2冠馬ネオユニバースも敵ではない。注ははまれば恐いサンライズジェガー。末脚は天皇賞でも証明済み。鍵を握るヒシミラクルの出方次第で上位も十分ある。
人気馬がこの春のキーワード、さんまの3枠に入ってしまった。最後の最後まで3がつきまとうか、それとも最後は仲良く3枠は撃沈か。後者にかけて大勝負を試みたい。上記5頭の馬連、3連複のBoxで勝負。
ちなみに阪神の最終はロックスキルからワンダーディボ、マサアンビション、ニューベリーへ馬連で。
■神村義裕の 馬診断■
◎シンボリクリスエス・・・唯一の心配は久々。実力は断然。
○ダンツフレーム・・・ゲンのいいコースに戻ってきて要注意。
▲ヒシミラクル・・・意外と人気薄。ハマったときは鋭い。
△アグネスデジタル・・・距離的に?だが、おそらくもつので警戒。
△ネオユニヴァース・・・5kgの差は大きい。勝負にはなる。
■オッチャンの キャリアが違うんだって!■
負ける要素が無くても負けるのが競馬である。今シリーズのどこかでも書いたが、すべてのお膳立てがそろうと何故か負ける。先日の帝王賞はGアリュールが勝たなくてはおかしい。パドックもほぼ完璧だった。レースも2番手に付けて何の不利もない。それでも負けるのが競馬だ。勝った馬と3着に来た馬はパドックで汗びっしょり。う〜ん。競馬がいい加減なものだということをあらためて知らされた戦いだった。そしていつも変わらぬ結論は、競馬は小遣い銭で遊ぶもの、大金をかけるものではないということである。
今年の宝塚記念は3歳最強馬が出てきて大いに盛り上がっている。私が競馬を始めた頃、4歳の秋に馬は競走能力のピークに達する。3歳馬は菊花賞を走り、1カ月以上あく有馬記念に向けて調整が難しい。4歳馬は天皇賞(昔はJCの時期に東京の3200mで行っていた)の後中2週(有馬記念は3週目だった)なので、調整が簡単で理想的なローテーションになると言われていた。これが3歳馬が4歳馬に勝てない理由であった。今の時代からは想像も出来ない理由だが、その時代の人間からすれば、この宝塚記念で3歳馬が古馬に勝てるという理屈は全く成り立たない。しかし、生まれついての穴党はそれまでの理論と違った結果になることを考えたくなる。菊で勝ったイシノヒカルを有馬記念でも買い、大学4年の時に大儲けした記憶がある。菊では単勝、連複で5〜6万儲けたが馬単ならば10万は超えていただろう。そして有馬記念はメジロアサマという古馬の最強馬との連複(820円と記憶している)に勝負を賭けた。馬単ならば30倍程度か。冒頭に述べたように競馬がいい加減なものであるならば、3歳馬が古馬を一蹴出来ないわけがないというのが基本的な考えだ。
クリスエスは休養初戦といっても藤沢厩舎が送り出す現役最強馬。30年前の考えではだめだ。いや惨敗したら天下の藤沢の名が廃る。当然勝ち負けだろう。そこで本論に入る。今年は3歳の最強馬が皐月賞、ダービーという過酷なレースを経てここに参戦してきた。世代の対決という観点から、春と冬に一流馬の対戦を実現させたいと思っている人間として、ここでネオユニオヴァースが惨敗したらやっぱり3歳馬は無理だということになってしまうだろう。こんな強い馬でも激戦の後は宝塚など使うなんて以ての外ということになったら、宝塚記念はますますつまらないレースになってしまうと思っている。とういことはネオユニオヴァースがクリスエスと負けても良いから好勝負をしてほしいのである。いや出来れば勝ってほしい。そうすれば来年以降、3歳馬の出走が増えるだろう。そして、ダービーからの間隔をもう少し空けるようJRAは番組編成を考えてほしい。前述したことだが、20年前までは中2週が理想的なローテーションだったが今は違う。激戦の後もう少し余裕がほしい。こんな要望もネオユニヴァースが勝ってこその話だ。
本命はその願いを込めてネオユニオヴァース。対抗はクリスエスと言いたいが馬券的にはAデジタルを狙いたい。それと昨年の有馬記念以降、馬が変わったようなタップダンスシチーは先行有利な宝塚記念では魅力だ。有馬記念でもクリスエスと微差で2200の阪神ならばと思わせたくなる。印は4頭だけにするが、気持ちは3歳最強馬が勝ってほしいと言うことだ。
■タカの だから競馬は格だって!■
いよいよ春のフィナーレ宝塚記念。古馬のG1は天皇賞を筆頭に盛り上がりに欠けたが最後に面白いレースとなりそうだ。
勝つのはG1ホースの中からと考えている。古馬戦線では混戦と言われながら結局G1ホースが勝ってきたからだ。この距離で実力が上なのはシンボリクリスエス。決して好きな馬ではなく、昨年の秋は全て外した。それでも有馬記念では「タップダンスシチーが勝つなら・・・」と応援してしまった。力は認めざるを得ない。弱みは休み明けのみ。次はアグネスデジタル。やや距離が長いのが気になるが前走を見てこの馬の強さを改めて感じた。オペラオーからの引導をやすやすと渡すわけにはいかないだろう。現時点では未知数だが期待をかけているのがネオユニバース。しかし斤量こそ恵まれているもののダービーを目標としていたのは明らか。完調とは言い難い。それでも秋の3冠、来春からの古馬戦線を期待もしている。
長くなったが本命はダンツフレーム。実力は上述3頭より一枚下。人気もそれを証明している。しかし去年の覇者、そして何よりもドリームレースで自分の好きな馬を買わないわけにはいかない。実力以外は何ら問題はない。実力だって紙一重のレベル。2連覇も決して夢ではない。
対抗はアグネスデジタル。3番手がネオユニバース。馬券はこの3頭を軸に馬単で。3頭の馬連BOXも買う。シンボリクリスエスは勝って当然。勝てばそれはそれで納得する。少しでも隙があればと評価を下げる。昨年2着のツルマルボーイとメジロパーマー並みに力をつけたかもしれないタップダンスシチーまで印を打つ。
■ノリの 予想だけならめっぽう強い(?)■
今年に入ってからの馬券の払い戻し率がA−PATのHP上で現在ちょうど100%。知り合いの分を頼まれたり、ウィンズで買った物を含めると明らかにプラスなのだが、このHP上でぜひプラスにして後半戦を迎えたいものだ。
ダービー馬の参戦でかなり面白くなった宝塚記念。結論から言うと3歳馬にはまともな勝負は不可能と見ている。ある調教師が言うことに「1年の成長分の差は5kgでカバーできるば、絶対的な能力は斤量でどうにかなるものではない」。ただ単に成長したというものではなく、人間で言えば高校生はいくらハンディをもらっても社会人には勝てないものなのだ。そのハンディ分だけ差は詰まるであろうが絶対に逆転することはないのである。展開に恵まれれば連対することはあるだろうが、(斤量差を含めた)実力では絶対に勝つことはできない。当然ダービー馬は無印。
シンボリが勝つ展開になれば2着以下は大混戦。天皇賞では不利のあったダイタクバートラム。実力あるが人気にならないダンツフレーム。展開向けばバランスオブゲームが最大の穴馬だ。その中で唯一Sクリスエスを実力で負かすことのできる馬がアグネスデジタルだ。なんといってもテイエムオペラオーに勝った馬。距離が不安視されているが2000mのG1でコンスタントに勝ち負けをしていることから全く問題はない。下手にクリスエスをマークせずに自分の競馬に徹すれば連対はかなり堅いところだ。
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