梅雨間近 輝きて芝 青く生ゆ
第63回

第63回 優駿牝馬 G1 東京芝2400m 3歳OP牝馬定量 
馬番 馬名 重量騎手 ノリ タカ オッ 神村 角田 トツ

1
1 ブリガドーン 55木 幡      
2 タムロチェリー 55蛯 名            

2
3 チャペルコンサート 55熊 沢            
4 サクセスビューティ 55藤 田            

3
5 ブルーリッジリバー 55四 位        
6 ユウキャラット 55池 添  

4
7 マイネミモーゼ 55後 藤      
8 キョウワノコイビト 55松 永        

5
9 ツルマルグラマー 55田中勝            
10 スマイルトゥモロー 55吉 田  

6
11 オースミコスモ 55常 石          
12 カネトシディザイア 55河 内            

7
13 ウィルビーゼア 55横山典            
14 シャイニンルビー 55岡 部    
15 ビューティマリオン 55橋本広            

8
16 ヘルスウォール 55勝 浦            
17 マイネヴィータ 55柴田善            
18 ニシノハナグルマ 55江田照      

本紙戸塚の この馬
 重賞を勝ったことがたいして当てにならない今年の牝馬クラシック路線。内枠の方から見ても、G1勝ち→12着、G2勝ち→16着、G3勝ち→6着、G3勝ち→3着、G3勝ち→5着と、重賞を勝ったあと連にからんだことのある馬はただの1頭もいないのである。面白いのは格付けの高いレースを勝った馬ほど後のレースで凡走している点で、さらに、同じG3の格付けでも、楽勝してきたスマイルトゥモローより辛勝してきたシャイニンルビーとヘルスウォールの方が桜花賞で上位に食い込んでいるのである。この時期の牝馬の体調管理は非常に難しいと言うが、消耗の多いレースをしたあとほど体力の回復に手間取っているということだろうか。ひょっとしたら今年の牝馬全体にそういった傾向があるのかもしれぬ。
 そう言ってみれば、今回の出走馬の成績表を見ても、連勝したことのある馬すらほとんどいないことに気づく。500万→OP連勝のユウキャラットと、500万→G3連勝のスマイルトゥモローだけである。馬券対象範囲の3着までにからんでいるとまで範囲を広げれば、それなりに頭数も増えるのだが、これでは、混戦といわれるのにも納得がいく。
 本命は桜花賞に続きスマイルトゥモローだ。唯二の連勝経験馬であるが、その内容はユウキャラットより格段に高い。なぜなら、ユウキャラットの連勝は同コース同距離で1か月間を開けてのものであったが、スマイルトゥモローのそれは、コースこそ同じものの、距離も1ハロン伸び、しかも中1週で臨んだものである。桜花賞での敗戦はそうした疲れもあったのだろう。調教師も、今回はじっくりと間隔をとって調整したと話している。それに、ユウキャラットのレースはどちらも逃げ切りの自分で作ったものであり、マイペースでこその強さは感じるが、スマイルトゥモローの様に異なるペース・展開に対応しての強さは感じられない。すでにG1の激しい展開を経験しているのも、スマイルトゥモローの強みであろう。桜花賞で上位に来たヘルスウォール、カネトシディザイア、シャイニンルビー、ブルーリッジリバーと比較しても、そうしたタフさといった点ではひけをとらない。ヨーロッパの2400mのレースで活躍してきた父に、ミルリーフの血を引く祖父(近親にサージュウェルズ:ステイヤーズSがいる)という血統であることも、オークスを勝つのにはピッタリだと感じている。
 対抗には前述のユウキャラット。3番手シャイニンルビー。以下、京成杯での走りぶりが光るブリガドーンと、血統で言えばこれがいちばん、鞍上も牝馬が得意なキョウワノコイビトとする。
 余談だが、クラスに同じ名前の「こすも」という子どもがいるが、勝ったとしても、「こすもさん、先生、昨日馬券とったよ」とはとてもではないが言えないので、オースミコスモは無印である。こういう事をおおっぴらに言ってもいい世の中に、早くなって欲しいものだ。

角田剛士 続・馬券優先主義
 オークス前日の土曜日は府中に出陣。伝統のG2目黒記念を観戦してきた。すると、そこには昨年のオークス馬と同2着馬の姿が。結果はご存知のとおり、トシザブイとアクティブバイオの万馬券決着だったのだが。それはいいとして、古馬牝馬のために春にG1が欲しいものだとあらためて思った次第。暮れのエリザベス女王杯が京都なので、中山あたりでマイルから2000あたりでどうだろうか。もしオークスを逃せば、彼女らが牝馬G1を勝つチャンスは秋華賞かエリザベス女王杯。年が明ければエリザベス女王杯だけになってしまうのだ。牡馬相手に善戦しているレディパステルやローズバドを見てそう思った。
 さて、オークスをどうやって考えるか。あくまで距離適性にこだわってここを狙って来た馬か、それともゆったりしたローテーションでやってきた桜花賞上位組みか。前者には厳しいローテーションが、後者には距離への不安がつきまとう。
 昨年は、ダイワルージュを本命視。今の彼女が1200〜マイル前後で活躍していることを考えると、明らかに距離適性見誤った予想をしてしまったと恥じる。かといって、今年のメンバーで距離適性を考慮したメンバーを有力視するとブリガドーン、ユウキャラット、マイネミモーゼ、マイネヴィータ、ニシノハナグルマらなのだが、ユウキャラットは別として、それ以外の馬たちはフローラSに出走。一応、良の発表であったが現場で見た感じでは馬場はかなり重そうでタフな競馬であった。柏木集保いわく「反動が心配」。では、ユウキャラットはといえば、ノーザンディクテイターにウイニングチケットという血統に、どうも魅力を感じない。池添にG12勝目もイメージできない。
 さて、そんなわけで今年の◎は結局また桜花賞組のシャイニンルビー。前走の馬体減には少々ビックリした。その影響で心配したのは馬体回復を意識するあまりに、調教が軽くなること。まあ、そんな心配をよそに中間も乗り込み入念。今度は関東での競馬だけに輸送減りの心配もない。桜花賞での雪辱を果たすだろう。
 ○はブリガドーン。ローテーションはかなりきついのだが、京成杯の内容を評価した。
 ▲はスマイルトゥモロー。桜花賞は大事に乗りすぎた印象。左周りは初めてだが、距離は伸びていいタイプに思うので、広い東京で見直した。
 △はキョウワノコイビト。トニービンの血に期待した。
 そして注はニシノハナグルマ。前走は左海騎手で左周りの芝を初勝利。馬場に助けられたという見方もできるが、人気を落としている重賞馬に鞍上・江田照男で密かに面白い。
 さて、春のクラシックのキーパーソンならぬキーホース・ブライアンズタイム。ここでも産駆のマイネミモーゼに期待が集まっているが、2月、3月と月に2走ずつ、そして前走のタフな競馬。はたしておつりはあるのか。人気なので消してみた。ちなみに大量出走のフジキセキ産駆はすべて距離を不安視した。

神村義裕の 馬診断
◎シャイニンルビー・・・力強く抜け出す脚は東京でこそ生かされる。
○ブルーリッジリバー・・・決め手勝負なら望むところ。後方から一気で。
▲ユウキャラット・・・二千メートルの時計は優秀。目標にされる分どこまで粘れるか。
△マイネミモーゼ・・・しぶとさではこの馬。クラシックに強いBT産駒だけに注意。
△オースミコスモ・・・実績あるが馬体の減りが気になる。回復しているようであれば要注意。

オッチャンの キャリアが違うんだって!
 日刊スポーツの6人の記者の本命印が皆違う。まさに混戦のオークスである。1人気と思われるシャイニンルビーはメンバーの中で実力は最上位であろう。いや安定感がNo.1と言った方が相応しい。藤沢、岡部とくれば、本命にしておけば予想の上では当たった気がするであろう。この馬のポイントは前走22キロ減の馬体重である。飼い葉で調整し、調教を軽めにし、馬体重を元に戻すような管理をしたなら消しである。しかしあの藤沢がそんなことをするわけがない。馬体重が十分に戻らず出走するのではないだろうか。ある程度の調教をしなければこの時期の牝馬が東京の2400を走れるわけがない。いい加減な調教で馬体回復しているか、しっかりした調教で馬体回復しないででてくるか、神のみぞ知るところである。予想の上では大きな印を付けられず、1人気ならば無印にせざるを得ない。
 この馬を軽視するとG1という気がしなくなる。2人気が何かも私にはわからない。桜花賞ではブルーリッジリバーとスマイルトゥモローを狙ったが、この2頭の桜花賞のレースをパトロールフィルムで何度も見ると、スマイルトゥモローは不利なレースをしている。最後はコースロスをして外に出し足色はほぼ同じであった。ブルーリッジリバーが不利のないレースをしたのに比べると力はスマイルトゥモローが上のような気がする。ブルーリッジリバーに距離不安説があるのも少しひっかかる。スマイルトゥモローの単勝でまず勝負しよう。
 対抗はユウキャラットである。前走のペース配分は抜群である。直線他馬を引き離し34秒台で上がったその足は素晴らしい。先行することは間違いないので、大きな崩れは考えられない。この2頭以外は強調する馬がいない。ニシノハナグルマは前走狙っていたのに、馬券を取り損なったのがいやだ。マイネミモーゼは血統的な魅力が有るが、勝ち味に遅い。仕方なくこの2頭を連穴とするがこれ以上印を付けるのはやめよう。残りは当日のパドックから1〜2頭選抜する。ブルーリッジリバーにも印を付けるのはやめた。今年の桜花賞はサンデーサイレンスといフジキセキの産駒で半数を占めた。こんなに血が片寄っていいのだろうか。そのうち、殆どがサンデーサイレンスの近親で占められたしまうかもしれない。ブルーリッジリバーがフジキセキ産駒なので、それならばちょっと意地を張ってSS一色の日本競馬への挑戦で無印にする。
 土曜日は会社の連中と箱根でロングランをする。雨は必至だったが、奇跡的に止みそうだ。目黒記念を携帯で買うが、トウカイオーザ、Mキンノホシ、レディパステル、それにローズバド4頭の争いだろう。雨の影響が残ればチカラダユウキが大穴だ。

タカの だから競馬は格だって!
 印だけ付けました。

ノリの 予想だけならめっぽう強い(?)
 大混戦の桜を制したアローキャリーが出走せず、ますます混戦になったオークス。低レベルと感じるが、混戦で馬券的には面白いレースとなりそうだ。
 本命には自信を持ってユウキャラット。前走の忘れな草賞が圧巻である。2着に入ったのはあの怪物ファビラスキャット。あの馬を3馬身ちぎったのだからかなりの能力だ。タイムも優秀で、同日に行われた桜花賞に出走したどの馬よりも早い上がりの34.8。特にラスト1ハロンは桜花賞のアローキャリーが12秒台に落ちたにもかかわらずこの馬は11秒台でまとめている。2着のファビラスも3着以下を離しており、ユウキャラットからは1秒もの大差がついている。そして、そのとき6着に敗れたウィルビーゼアがスイートピーSで2着に入っているのだから、このレースのレベルの高さが分かる。まともにいけば3馬身以上の差がついてこの馬が勝つ、そのくらい抜けていると思っている。
 対抗にはスマイルトゥモロー。桜花賞は出遅れながらも良い足を使って6着。フラワーCのレースを見る限り、長距離の東京向きで今回は桜花賞以上の結果が期待できる。勝つのは以上の2頭どちらか以外には考えられない、そのくらいの自信がある。以下、押さえとして調教が一番良かったブルーリッジリバー。血統で距離うんぬん言われているが馬体を見る限りでは距離は十分持つ。あとはレベルは低いと思っているがフローラS組の3頭に念のため印をうっておく。


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