太平の 眠りを覚ます 蒸気船

第68回

第68回 東京優駿 G1 芝2400m 3歳OP牡牝定量
馬番 馬名 重量騎手 ノリ タカ オッ 神村 角田 トツ

1
1 カチドキリュウ 57太 宰            
2 ルゼル 57後 藤          

2
3 キタサンチャンネル 57高橋亮            
4 ダービーレグノ 57 幸           

3
5 トラストファイヤー 57柴田善            
6 ダンシングカラー 57江田照            

4
7 テンザンセイザ 57四 位    
8 ダイイチダンヒル 57蛯 名          

5
9 ダンツフレーム 57河 内    
10 プレシャスソング 57福 永          

6
11 シンコウカリド 57田中勝        
12 ボーンキング 57デザーモ      

7
13 ビッグゴールド 57村 本        
14 テイエムサウスポー 57和 田            
15 マイネルライツ 57石 崎          

8
16 スキャンボーイ 57池 添            
17 クロフネ 57武 豊  
18 ジャングルポケット 57角 田  

本紙戸塚の この馬
 今年の牡馬クラシック戦線は、例年にないハイレベルだというのが戦前の評価だった。その最大の要因であったのがアグネスフライトの存在。さらに同じ馬主のアグネスゴールドの存在も盛り上がりの一翼を担った。また、外国産馬にダービーが開放されたその元年にタイミング良く登場したクロフネの存在も大きかった。毎日杯の猛時計は、きたるダービーでのハイレベルな対決を期待させるものであり、クラシック競走の新たな1ページを華やかに飾るはずだった。しかし、好事魔多し。誤算はメジロベイリーの戦線離脱に始まったのだろうか。続くアグネスゴールドの骨折、さらには三冠の最右翼と目されたアグネスフライトまでが脚部不安で戦線を離脱した。それでもG1として充分に踏みとどまることのできるメンバーが残っているというのは不幸中の幸いとでもいうのだろうか。当初の評価に比べればレベルが落ちたのは否めないが、良いレースにはなりそうだ。
 本命はダンツフレーム。前走はアーリントンカップから皐月賞という異例のローテーションであったが、3番人気に応えて見事にアグネスタキオンの2着。デビュー以来守り続けている連対を確保した。その時の本命、アグネスタキオンが離脱したので押し出されての本命・・・ということはもちろんあり得ない。
 強調したい点は2点。1点目は前述のデビュー以来守り続けている連対確保。裏街道めいたところを歩んできているので他馬との比較という物差しにはならないが、ここで大切なのはこの馬の意志が安定しているということ。騎手が目指す、前の馬をできる限りすべて捉えようという意志が馬にも安定して伝わっているのだと思う。その為、得意とは言えないダート戦だった1戦目と、相手が弱かった上に好時計だった3戦目で大きな勝ち負けをした以外は、全て1馬身差以内のきわどい勝負となっている。相手がアグネスゴールドやアグネスタキオンであってもこれは変わらないのだから、相手なりに走ることのできる馬なのだろう。
 もう1点は、やはり能力の高さだ。武・河内・藤田といった3人のダービージョッキーがこの馬の手綱を取ってきたのだが、それぞれが「自在性がある上に末脚が切れる」と絶賛している。それは前走でも実証済みで、あのジャングルポケットと同じ位置からの追い比べをコンマ1秒差で制している。スローで流れやすいダービーにおいて、その自在性と切れ味は大きな武器だ。95年のジェニュイン(2着だが)の姿が思い浮かぶ。そういえばあの年は、皐月賞の2着馬がダービー馬になったのだった・・・。
 以上の点からダンツフレームを本命に推す。以下は簡単に、府中に大きな期待のジャングルポケット、距離延長がプラスにはたらきそうなテンザンセイザ、奇跡の末脚が見たいボーンキング、馬場が渋れば上昇しそうなシンコウカリドとする。

角田剛士 続・馬券優先主義
 驚いたことに、現在時点(26日午後3時)で、1番人気はジャングルポケット。1番人気は、断然クロフネだと思っていただけに、これにはビックリした。やはり1600mから2400mへの一気の距離延長と、中2週のローテーションが嫌われたのだろうか。
クロフネは跳びの大きい馬。そのため、もまれず自分のストライドで走れる外枠はいいはず。かかる面が多少見られるのだが、そこは世界の武豊。ここ最近のダービーでは、好成績を残しているし、逆に2番人気のほうが、圧倒的1番人気の前走よりも楽に乗れるというものだ。たしかに、外国馬に開放されたダービー元年に、芦毛の怪物で“その名もクロフネ”はできすぎなのだが、「すべての競馬を外国馬に開放派」の自分としては、クロフネ本命で今年のダービーを楽しみたい。クロフネ◎。
 ○はルゼル、と言いたいところだが、ボーンキング。デザーモだから、というわけでもないのだが、もしかしたらダービーは雨になるかもしれない。今の時点では微妙なところ。スピード能力にはやや劣るスタミナタイプなのだろうが、豪腕の按上と長い直線、そして再度のブリンカーで期待したい。奇遇なことに松田厩舎のワンツーになってしまった。
 ▲はシンコウカリド。いれ込む馬に2400mはどうなのかとも思うのだが、やはり関東馬ということもあり(関東馬を応援している)、精神的に成長していることを期待している。
 △はダービーレグノ。皐月賞では、人気以上の好走を見せた。府中の舞台でトニービンの血に期待したい。ジャングルポケット、テンザンセイザとは、人気差ほど、力差はないと見る。騎手の腕もそれほど大差ない。
 注はダイイチダンヒル。末を活かす競馬が向いている。前走のような乗り方では厳しいのだが、直線勝負に徹すれば、その斬れ味は出走馬の中でも屈指。蛯名ならば、という期待も込めて。印は打ってないが、もっと強いはず、と信じているトラストファイヤーにも注意したい。

神村義裕の 馬診断
◎ダンツフレーム・・・ローテーション的にスムーズ。距離延長で逆転できる。
○クロフネ・・・実力は一枚上の印象。ローテーションの面でマイナス。
▲ジャングルポケット・・・大外だが距離延長は歓迎。混戦から抜けてくる力ある。
△ルゼル・・・同コースを逃げ切る力は軽視できない。無理に逃げなくてもいいのが
強み。
△ビッグゴールド・・・はまったときは切れる脚を使う。BT産駒だけに一発も?

オッチャンの キャリアが違うんだって!
 春のG1は断然の1人気が勝ち続けた。オークスはその1人気に対してトツスポは5人が無印にした。結果は3着で馬券の対象になったものの、馬連の対象からはずれたので、まあ当たりということにしよう。でもTMオーシャンは秋華賞、エ女杯では本命にしたくなる走りっぷりであった。ダービーはタキオンが出ればまた断トツの1人気であっただろう。私ももちろんこの馬に本命を付け、対抗はJポケットにするつもりであった。タキオンが出なければJポケットを本命にするのかと言えばそれでは競馬をやっている意味がない。ところてん式の予想なら順位付けだけでおしまいだ。そのレースで何が勝つのかを予想するのが競馬の予想の醍醐味だ。
 3強の中でも1人気が予想されるクロフネはTMオーシャンほどではないが2400の距離論争が一部で起こっている。1本調子で2000をレコードで走り、前走の1600のレースは異常な強さを見せた。こんな馬は東京の2400向きではない。ベストは1600〜2000であろう。あと1ハロンで何かに捕まるはずだが唯一のチャンスは武豊の騎乗である。我慢に我慢を重ね最後に追い出し、鼻か首だけ交わしたところがゴールということはありうる。即ち単穴が妥当な評価であろう。2人気が予想されるJポケットは血統、体系、コース、距離のどれをとっても不足はない。しかし2着の最有力というイメージしかない。即ち対抗と言うことであろう。3人気が予想されるダンツフレームは実力の割には人気がない。お買い得な馬である。しかし、血統、馬体に東京2400のイメージはまるでない。3強といわれる中では消しとしよう。
 さて本命はテンザンセイザである。未勝利の勝ち振りも見事だったが前走は私の期待に見事にこたえてくれた。まさに本命はこういう馬に付けろと言わんばかりの馬である。馬券はここから総流しである。もう1頭気になる穴馬はプレシャスソングだ。ルゼルはばてて捕まりそうだが、それを追い込んだこの馬の切れ味は血統的魅力も加え穴馬に1番である。連穴はビッグゴールドにするが、この馬は馬券的に私と相性が悪い。シンコウカリド、ダンシングカラー、ルゼルはどう見ても東京の2400をこなせるとは思えず印は5頭以外に付ける気にならない。

タカの だから競馬は格だって!
 大本命のアグネスタキオンがいなくなって勝つ馬を探すのが難しいと思われた今年のダービー。しかしながら2番手陣営の後に続く馬がいないことを考えるとだいぶ絞られるように思う。
 本命はジャングルポケット。クロフネに比べるとここだけを目標にしてきたのは大きい。クロフネを差し切るだけの脚も持っているので実力的には差がないはず。皐月賞のような無駄な走りをしなければ最上位とみた。
 対抗はクロフネ。前走のNHKマイルCは圧巻の一言。まさに能力の違いをまざまざと見せつけたレースであった。反動だけが気になるところだが調教を見る限り問題は無さそう。ここでもやはり格の違いを見せつけて欲しい。
 3番手はダンツフレーム。単なる安定したレースぶりだけではなくそこには強さを感じさせるものがある。皐月賞でも推した馬だけに頑張って欲しいところ。
 勝つのはこの3頭のうちどれかだろう。
 ただし2着争いに食い込めるチャンスは他の馬にも残されているだろう。運を味方につけていそうなボーンキングとマイネルライツ、前走圧勝のテンザンセイザまで印を打つ。
 馬券の買い方は非常に難しいが楽しみなレースである。

ノリの 予想だけならめっぽう強い(?)
 主役なきダービー。アグネス両頭がダービーに出走できないのは非常に残念だが、それでもまだレベルが高いダービーになりそうだ。今年のダービー出走馬は大きく分けて3つ。たんぱ杯組(Jポケット&クロフネ)、Aゴールド対戦組(ダンツフレーム、Dダンヒル、Sカリド)、新興勢力(ルゼル、テンザンセイザ)。Jポケットとゴールド対戦組は皐月賞でぶつかり、前者はダンツフレームにだけ先着を許した。しかしあのレースは出遅れた上にタキオンを負かしにいったもので「負けてなお強し」の印象を受けた。タキオンがあまり伸びなかった分、ダービーでは逆転もあるのでは?と思わせるほどであった。よってJポケットはゴールド対戦組よりは上と見る。クロフネに対しては、たんぱ杯で先着しており実力も上に見ている。残るは新興勢力だが、一番怖いのはテンザンセイザ。前走の脚はG1を勝つにふさわしい脚だった。しかし、Jポケットよりも上だとするとこの馬もタキオンクラスということになってしまう。そこまでのインパクトはこの馬に感じないので、やはりJポケットが上になり自動的にこの馬が本命。
 2番手候補はクロフネ、ダンツフレーム(ゴールド組では少し抜けている)、テンザンセイザの3頭。クロフネはJポケットに完敗している一方で、DフレームはJポケットが出遅れたとはいえ皐月賞で先着している。実力的にはどちらが上とも言えないが、どちらが上にしても差がわずかであることは確か。それなら人気のないDフレームを上に取る。テンザンセイザに関しては半信半疑であり、単穴評価が妥当か。


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