第60回皐月賞結果

タカ、一番人気もがっちり!オッチャン、ノリには残念な結果に。

第59回 皐月賞 G1 2000m 4歳OP定量 曇 芝稍重
馬番   馬名 重量騎手 タイム 着差 馬体重 増減 厩舎 ノリ タカ オッ 神村 角田 トツ
1 8 16   エアシャカール 57武 豊 2:01.8   492 -8  森   
2 2 3 ダイタクリーヴァ 57高橋亮 2:01.8 クビ 490 -6 橋 口        
3 7 14 チタニックオー 57角 田 2:02.2 2 1/2 478 +2 渡 辺        
4 1 2 ジョウテンブレーヴ 57蛯 名 2:02.2 ハナ 472 +6 相 沢        
5 7 15   ヤマニンリスペクト 57柴田善 2:02.3 クビ 498 0 浅 見            
6 5 10   エリモブライアン 57的 場 2:02.4 クビ 474 0 清水出          
7 3 5   パープルエビス 57石 橋 2:02.5 1/2 464 +4 境 直    
8 6 11   トップコマンダー 57和 田 2:02.6 クビ 446 +2 崎 山            
9 7 13   アタラクシア 57四 位 2:02.8 1 1/4 494 -6 池 江          
10 6 12   ニシノアラウンド 57藤 田 2:02.8 アタマ 468 -2 小桧山            
11 3 6   タイムリートピック 57熊 沢 2:02.9 3/4 484 -10 白 井            
12 4 7   リワードフォコン 57後 藤 2:02.9 クビ 468 +6 田中清  
13 5 9   カネツフルーヴ 57松永幹 2:03.1 3/4 514 +2 山 本        
14 2 4   ピサノガルボ 57横山典 2:03.2 クビ 412 -14 安田隆            
15 4 8   マイネルチャージ 57岡 部 2:03.9 4 454 0 池 上          
16 8 17 クリノキングオー 57 幸  2:03.9 アタマ 442 -12  谷       
17 8 18 マイネルコンドル 57伊藤直 2:04.7 5 472 -4 相 沢            
18 1 1 父市 ラガーレグルス 57佐藤哲     450 -2 大久洋  
ラップ
(上がり48.9〜36.3)
距離(M) 200 400 600 800 1000 1200 1400 1600 1800 2000
ラップ 12.4 11.0 12.0 12.5 12.3 12.7 12.6 12.3 12.0 12.0
スプリット 12.4 23.4 35.4 47.9 1.00.2 1.12.9 1.25.5 1.37.8 1.49.8 2.01.8
展開
一角 二角 三角 四角
5 5 5 5
18 18 18 6
6 ` 6 3 18 13
3 13 6 3 13 2 11
2 11 3 13 2 16
4 12 2 11 4 9 11 4 9 12
9 8 4 12 8 15
7 15 9 12 7 8 7
10 7 8 10 15 10 17
16 10 15 16 14
17 ` 14 17  
` 16    
14 17    
  `    
  14    

配当
単勝 16 \340
枠連 2-8 \620
馬連 3-16 \720



16 \140
3 \150
14 \1250



3-16 \350
14-16 \4670
3-14 \4190


「第60回皐月賞を切ってみた」

 突然だが、今年の4歳牡馬はレベルが高いかもしれない。かもしれないということは、その定義の元があやふやである証拠だが、これはそれこそ秋口にならないと分からないことだからいいとしておいて、なぜそう思ったかだけ書きとめておく。

 今年の皐月賞のトライアルレースの勝ち時計はそれぞれ、弥生賞2分02秒3、スプリングS1分49秒1、若葉S2分02秒4である。それぞれ2分03秒、1分50秒を切った。これは、この5年間では一昨年の1998年(弥2分01秒8・ス1分49秒8・若2分02秒8)と並ぶ成績なのだが、その1998年に皐月賞トライアルに出走していた馬には、スペシャルウィーク、セイウンスカイ、キングヘイロー、エアジハードといったG1馬の名前が並ぶ。先日の高松宮記念で2着に入ったディヴァインライトも弥生賞に出走しているし、グラスワンダー、エルコンドルパサーもこの年代だ。この年の秋以降に行われた古馬の主要G1レース(天皇賞・グランプリ・JC・安田など)の大半はこの年代が制したという、とてつもなくレベルの高い年代である。馬場状態や展開がからむので一概に時計だけで比較するのが危険なのは百も承知だが、傑出馬不在でいまいち盛り上がりに欠けていた今年の4歳牡馬陣がひょっとしたらその98年組に匹敵する年代になりうるのかもしれない、よしんばそれは無理にしても、思っていた以上にレベルの高い年代かもしれないと思うと本番が非常に楽しみになった。

 さてその本番。ラガーレグルスの一件だけで今後語り継がれるレースになるのは疑いようもない(マルチマックスのダービー・メリーナイスの有馬記念といった具合に)が、本来の競馬のレースとしてはどうだっただろうか。個人的には、もっとドロドロの混戦を想像していただけに、直線半ばで1・2番人気の2頭が抜け出したときには意外な感じがしていた。パンパンの良馬場ならそうなっても仕方ないが、朝方まで残った雨、そしてこの時期の中山の荒れ馬場からは、どうしても直線でもがいてもがいてやっとこさ抜け出すというレースを想像してしまう。だからこそ本命にも思いきった馬を抜擢したわけで、上位の2頭が3着以下に2馬身半の差をつけるとはまったくの予想外であった。どちらかといえば、3着以下のハナ・クビ・クビ・1/2という差こそが考えていた「望ましい」結果なのだが、結局、エア・ダイタクの2頭の力が相当抜けていたということだろう。3年前の桜花賞の予想で「どんな馬場でも強い馬は強い」と書いたことがあるが、今回の2頭はそれに値するだけのパフォーマンスを見せたと言える。

 では、この2頭のこれからはどうだろうか。あれこれ考えたあげく、以下にマニアックな表を用意したので興味のある人は見て欲しい。(表中の前後半の差は前半5Fから上がり5Fを引いたもので、ここがプラスなら後半の方が速く、マイナスなら前半の方が速い)

    200 400 600 800 1000 1200 1400 1600 1800 2000

前半5F

上がり5F

上がり4F

上がり3F

前後半の差

西暦年

勝ち馬

ラップタイム
  馬場状態

スプリットタイム

最低ラップ

最高ラップ

最高・最低
ラップ差
   

    200 400 600 800 1000 1200 1400 1600 1800 2000 前半5F 上がり5F 上がり4F 上がり3F 前後半の差
1995 ジェニュイン 12.5 11.2 11.7 13.2 12.4 12.4 12.4 12.4 11.8 12.5 61.0 61.5 49.1 36.7 -0.5
  稍重 12.5 23.7 35.4 48.6 61.0 73.4 85.8 98.2 110.0 122.5 13.2 11.2 2.0    

    200 400 600 800 1000 1200 1400 1600 1800 2000 前半5F 上がり5F 上がり4F 上がり3F 前後半の差
1996 イシノサンデー 12.2 11.0 11.2 12.3 12.5 12.6 12.8 12.2 11.9 12.0 59.2 61.5 48.9 36.1 -2.3
  12.2 23.2 34.4 46.7 59.2 71.8 84.6 96.8 108.7 120.7 12.8 11.0 1.8    

    200 400 600 800 1000 1200 1400 1600 1800 2000 前半5F 上がり5F 上がり4F 上がり3F 前後半の差
1997 サニーブライアン 12.3 11.7 12.0 12.8 12.3 12.0 12.4 12.3 11.6 12.6 61.1 60.9 48.9 36.5 0.2
  12.3 24.0 36.0 48.8 61.1 73.1 85.5 97.8 109.4 122.0 12.8 11.6 1.2    

    200 400 600 800 1000 1200 1400 1600 1800 2000 前半5F 上がり5F 上がり4F 上がり3F 前後半の差
1998 セイウンスカイ 12.5 11.2 11.8 12.5 12.4 12.0 12.2 12.6 11.9 12.2 60.4 60.9 48.9 36.7 -0.5
  12.5 23.7 35.5 48.0 60.4 72.4 84.6 97.2 109.1 121.3 12.6 11.2 1.4    

    200 400 600 800 1000 1200 1400 1600 1800 2000 前半5F 上がり5F 上がり4F 上がり3F 前後半の差
1999 テイエムオペラオ− 12.5 10.4 12.5 12.3 12.4 12.2 12.4 12.1 12.1 11.8 60.1 60.6 48.4 36.0 -0.5
  12.5 22.9 35.4 47.7 60.1 72.3 84.7 96.8 108.9 120.7 12.5 10.4 2.1    

    200 400 600 800 1000 1200 1400 1600 1800 2000 前半5F 上がり5F 上がり4F 上がり3F 前後半の差
2000 エアシャカール 12.4 11.0 12.0 12.5 12.3 12.7 12.6 12.3 12.0 12.0 60.2 61.6 48.9 36.3 -1.4
  稍重 12.4 23.4 35.4 47.9 60.2 72.9 85.5 97.8 109.8 121.8 12.7 11.0 1.7    


    200 400 600 800 1000 1200 1400 1600 1800 2000 前半5F 上がり5F 上がり4F 上がり3F 前後半の差
平均 1995〜2000 12.4 11.1 11.9 12.6 12.4 12.3 12.5 12.3 11.9 12.2 60.3 61.2 48.9 36.4 -0.8
    12.4 23.5 35.4 48.0 60.3 72.7 85.1 97.4 109.3 121.5 12.6 11.1 1.5    

 表からは今年のレースの特長をいくつか挙げることが出来るが、まず目についたのは前半1000mまでのラップタイムである。コンマ1秒の差はあるがここ6年の平均と計ったように一致しているのだが、95年を除いて良馬場が続いていたことから考えると稍重だった今年は水準が高いと言える。さすがに後半はその影響が出て、例年なら0.5秒以内に収まる前後半の差が1秒以上に開いているが、その後半の内容だけに絞ってみても1000〜1200の間で最も遅いラップを記録して以降はハロン毎にラップが上がり続けており、数字的には壮絶なサバイバル戦という印象を受ける。何しろ、後半の5Fぶっ続けでラップが上がっていくというレースはここ6年間で今年だけだ。ほとんどはラストの1F、有名な中山の坂でラップを落としている(この点で評価せねばならないのは昨年のテイエムオペラオーの勝ったレースで、上がりの4Fの間ラップが上がり続け、その上ラスト1Fで12秒を切っているのはこの年だけ。加えてハロン毎の最も速かったラップと最も遅かったラップ・上がり3・4・5Fのタイムといったところでここ6年の最高タイムを記録している)。

 こうしたところから考えると今年のレースは、前半例年より早めに流れ、中盤で一度息が入ったもののそこから再びペースが上がり続け、結果として力のある馬が上位に来るという展開になった、と考えられる。ゆえに、戦前は「マイラーのにおいがする」として嫌ったダイタクリーヴァだが、常に前方に位置しながら最後まで先頭を争った力は高く評価せねばならないし、ペースが上がる中を3コーナーから一気にまくって優勝したエアシャカールの力は、改めて見直す必要がある。距離に関しては血統から推測するしかないが、マイルから中距離のあたりでは現5歳世代の強力なライバルになる可能性は十分にあるだろう。

 次はダービー。ここで2分25秒台がでるようなら本物だと思うのだが。今年は5月28日である。


《桜花賞

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