===================================
日本の原典〜古事記物語〜 第23号 2003年11月3日発行
===================================
目次
★古事記物語「第23話 コトシロヌシノカミ」
★【キリのコメント】
★【次号の予告クイズ】
★【編集後記】
===================================
<第23話 コトシロヌシノカミ>
スゥーー
タケミカヅチ、アメノトリフネは出雲の伊奈佐の小浜に降り立った。
そして、その二人の神が天から降りてくるのを不安そうな面持ちで見守るオオ
クニヌシ。
(今度の神は雰囲気が違うぞ…)
ザクッ
タケミカヅチは剣を抜き放つと、剣の切っ先を逆さまにして波に刺し立てた!

「あっ!」
見ると、タケミカヅチが、その剣の切っ先の上であぐらをかいていた!!
(この神に逆らってはいけない)
本能的にそう感じ取ったオオクニヌシに対して、タケミカヅチがアマテラスか
らの命を伝えた。
「今より、アマテラスオオミカミ、タカギノカミの命を伝える。お前が支配し
ているこの葦原中国は、アマテラスオオミカミの御子が統治すべき国である。
お前の考えはどうだ?」
有無も言わせぬタケミカヅチの剣幕にすっかり飲まれたオオクニヌシは、とっ
さに、
「私にはお答えできません。我が子、コトシロヌシ(言代主神)がお答えする
でしょう」
と答えた。
「そうか、それで、コトシロヌシはどこにいる?」
「今は、狩や漁をするために美保の崎にいっており、まだ、帰っていません」
「分かった。アメノトリフネよ、すぐに美保の崎に行って、コトシロヌシを呼
んで来てくれ」
「分かった」
アメノトリフネはすぐに美保の崎に飛んで行き、コトシロヌシを連れて来て、
さっそく父親と同じことを尋ねるタケミカヅチ。
「かしこまりました。この国は、アマテラス様の御子に奉りましょう」
そう答えた、コトシロヌシは、
ギィィ
その船を踏み傾け、
パンッ
と天の逆手を打って、その船を青葉の柴垣に変化させ、その中に隠れてしまっ
た。
<参考文献>
岩波書店:古事記(倉野憲司校注)
講談社学術文庫:古事記(上)全訳注(次田真幸)
===================================
*このページは古事記との違いや、さらに詳細な説明が書かれています。
お時間に余裕がございましたら、ご覧くださいませ。
===================================
【次号予告クイズ】
Q23.タケミカヅチと戦うタケミナカタノカミ。
この神を祭ってある神社はどこでしょう?
1.諏訪大社
2.春日大社
3.三嶋大社
答えは、次号を読めば分かります。
次号「タケミナカタノカミ」をお楽しみ〜