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一日一考 第79号 2004年5月24日発行(130部発行)
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<小泉首相訪朝>
土曜日に小泉首相が訪朝した。
8人の拉致被害者の返還と10人の不明者の再確認。
さらには、核について話し合われるはずだった。
結果は、5人の家族の帰還のみ。
10人の不明者については何の進展もなく、核についてもうやむやに。
代わりに、米と医薬品の提供と経済制裁はしないという確約。
拉致被害者の会が最悪の結果、子供の使い以下というのも分からないでもな
い。
しかし、小泉首相の訪朝は意味がなかったのか。
外交手腕は最低だったのか。
そもそも、民主主義の前提として主権在民がある。
小泉首相の政策に不満があるときには、国民は選挙で彼を落選させることが
できる。
それが世論である。
世論の意向を完全に無視できる政治家はいないという前提に立つと、拉致被
害者の会の北朝鮮への経済制裁、つまり、もっと圧力を高めろという主張は
一体、国民の支持を得ているのか、よく議論しなければならないだろう。
つまり、弱腰の首相はある意味では国民の意思を反映しているともいえる。
確かに、経済制裁は北朝鮮への強力な圧力になるだろう。
しかし、そこに踏み切れない政府は、意気地なしなのだろうか?
はたして、経済制裁をした際に起こりうるデメリットは何なのか?
追い詰められた国が戦争を引きおこすかもしれないことを念頭において、そ
の政策を国民が支持できるのか?
今まで以上に政治判断を国民自身にも迫る時代になったと思う。