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 一日一考 第71号          2004年5月2日発行(129部発行)
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 <浅田農産>

 浅田農産が廃業するという。
 鳥インフルエンザの発生を隠し、インフルエンザにかかっている鶏を処分しよ
 うとし、その事実を隠し出荷したせいで、関西全域に鳥インフルエンザが蔓延
 し、甚大な被害を与えた。
 会長は自殺をし、その息子の社長は逮捕され、会社は廃業になった。
 自業自得といえばそれまでだ。
 しかし、当初は浅田農産自体も被害者だったのだ。
 彼らの飼育していた鶏が鳥インフルエンザにかかった段階では、彼らも被害者
 である。
 しかし、その事実を隠し、出荷をしてしまった瞬間から「加害者」になってし
 まった。
 彼らは鳥インフルエンザにかかった際に、「会社を守ろうとして」鶏の出荷を決
 めたという。
 会社を守るため?
 結果として会社は廃業してしまった。
 短期的な利益を考えるか、長期的な利益を考えるか。
 先のことを考える。
 物事の優先順位を考える。
 しかも、瞬時に判断しないと意味がない。
 浅田農産の社長も次回からは、迷うことなく飼育している鶏が鳥インフルエン
 ザにかかった際には、行政に通報するだろう。
 それが、会社存亡に必要なことであるから。
 では、どうすれば瞬時に優先順位を判断できるのか?
 先人の知恵を読む(本を読む)、経験を積む(失敗を体験する)、常に最悪の場
 合を仮定する(リスクに備える)ということは最低限必要かもしれない。

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