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 一日一考 第69号          2004年4月26日発行(126部発行)
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 <自己責任と人的貢献>

 今回のイラク人質事件で大きくクローズアップされた言葉がある。
 それが「自己責任」だ。
 ただ、この自己責任がなんだか変な意味で議論されている気がする。
 自己責任で行ったくせに拘束されて迷惑だ。
 なんだかそういっている気がする。
 それは違う気がする。
 確かに自分の意思でイラクにいっておきながら、いざ人質になった際に、家族
 が犯人の要求どおりに自衛隊の撤退を政府に求めるのは筋違いだ。
 だから、家族はその後世論の猛反発を浴びてしまった。
 これこそ自らの発言に責任を負わされた「自己責任」になるのだろう。
 しかし、自己責任を負えないのだから、危険な地域に行くのはやめて欲しいと
 いう議論は間違っている気がする。
 日本が世界中の人から尊敬されたいとするならば、そのような危険な場所に積
 極的に行くことだと思う。
 まさに命がけの貢献。
 今まで日本の貢献はお金だけ。
 それよりも命をかけた貢献のほうに世界の人は共感をする。
 その貢献自体を禁じようとする政府の姿勢は問題だし、それに同調する世論も
 損をしている気がする。
 今回の自己責任の議論は、命の危険をおかして訪れた日本人が拘束された際に、
 それでも政府は全力をあげて解放の努力をし、その家族は犯人の要求には一切
 応じないという政府の方針を支持し、万が一人質が殺されても政府を非難しな
 いという「責任」を国民全体で自覚することではないかと思う。
 今回の問題は、日本人の安全に関する甘い認識を浮き彫りにしたのだと思う。

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