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一日一考 第61号 2004年4月13日発行(106部発行)
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<自衛隊撤兵>
イラクで日本人3人が人質になって2日立つ。
犯人グループはイラクから自衛隊が撤退することを条件に人質を解放するとい
う。
それに対して小泉首相は、イラクから自衛隊が撤退することはないと明言した。
人質にされた家族は、署名運動をし、イラクから自衛隊が撤退するよう求めて
いる。
実際に人質にされた家族からすれば当然の要求だし、なぜ、政府は犯人の要求
通りにしないのか、強い怒りを感じているだろう。
一日も早い解放を心から祈る。
しかし、ちょっと待って欲しい。
テロリストの要求にはどんな要求にも応えない。
これが国際社会の常識だということを知らない日本人が意外と多いことに驚く。
それだけ日本は平和だったのだろう。
国益を重要視するか、個人の命を尊重するか。
ここでテロリストの要求を受け、自衛隊を撤退させた場合、日本の国際的信用
度は失墜しかねない。
さらに、テロリストの要求がさらにエスカレートした場合にはどうするのか?
では、この3人を国益のために見殺しにしていいのか?
政府はものすごい板ばさみになっているのだろう。
マスコミは家族よりの報道だが、日本が日本の中だけで生きていくのだったら、
それほど問題ではないが、国際社会の中で生きていくためには、今までのよう
に外国に興味がないではすまないだろう。
ここでイラクから手を引いた場合、アメリカの支持がなくなる。
そうした場合、日本単独で北朝鮮問題を解決できるのか?
家族にとっては個人の問題だが、政府にとっては国家の問題になる。
一家族が、国家の政策である自衛隊撤退を要求するのは、間違っている気がす
る。
彼らにはそのような権限などないし、もし、国民全体がそう望むとしたら、そ
の世論自体間違っている気がする。
国益と個人の命の問題。
憲法改正も踏まえ、これからは大きな問題になってくるだろう。