『古事記物語ダイジェスト6〜9話』

『古事記物語ダイジェスト6〜9話』

黄泉の国から戻ったイザナキは禊(みそぎ)をするために川に向かい、身につけている
ものすべてを脱ぎ捨て、裸になって川に入った。
その身につけているもの全てから神が生まれた。

川で体をすすぐと、けがれた体からケガレの神々が生まれ、けがれた体がきれいにすす
がれると、今度はケガレナキ神々が生まれた。

最後にイザナキは左の目を洗い、右の目を洗い、鼻を洗った。
左目からは天照大御神(アマテラスオオミカミ)、
右目からは月読命(ツクヨミノミコト)、
鼻からは建速須佐之男命(タケハヤスサノヲノミコト)が生まれた。

これら三人の貴公子の誕生をイザナキは心から喜び、首にかけていた首飾りをアマテ
ラスに渡し、アマテラスに高天の原を、ツクヨミに夜の国を、スサオノは海原をおさめ
るよう命じた。

しかし、スサノオは母に会いに根の国に行きたいと泣き、海原に行かなかった。
怒ったイザナキは、スサノオを追放する。
スサノオは、根の国に行く前に、アマテラスに挨拶をしておこうと高天の原に向かう。

スサノオが地響きを立てながら近づいてくるの知ったアマテラスは、スサノオが高天の
原を奪いに来たと思い、武装してスサノオを待ち構えた。

根の国に行く前にアマテラスに会いに来ただけだというスサノオの説明を信じないアマ
テラスは、その話が本当だということを証明しろとスサノオに命じた。
そこで、スサノオは互いに子を生み、それで神意を問おうと提案する。

まずは、アマテラスがスサノオの剣を三つに折り、井戸水にひたし、口に含み噛み砕いた。
そして、噛み砕いた剣の破片を吐き出し、その息吹から3柱の女性の神が生まれた。
この三人の女の神々は、福岡県の宗像郡にある宗像神社の祭神である。

次に、スサノオがアマテラスから左の髪に巻いている八尺の勾玉 (やさかのまがだま)
を受け取り、同じように井戸水にひたし、噛み砕いて破片を吐き出して生み出した神は、
正勝吾勝勝速日天忍穂耳命(マサカツアカツカチハヤヒアメノオシホミミノミコト)。
さらに、アマテラスの右の髪の珠、みかずらについている珠、左右の手についている珠
をそれぞれ同じように噛み砕き、吹き付けるとそれぞれ男の神々が生まれた。

最初に生まれた女の神々は、スサノオの持ち物から生まれた神なので、スサノオの子に
なり、次に生まれた男の神々は、アマテラスの持ち物から生まれたので、アマテラスの
子供になる。

たおやかな女性の神々が生まれたのは、スサノオにやましい心がないからであり、これ
が高天の原を奪いに来たのではないという証明になった。

誓いの儀式で身の潔白を証明したスサノオは、おごり高ぶり、疑われた腹いせに、アマ
テラスの畑を荒らし、溝を埋め、食事をする神聖な場所にクソをまき散らした。

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