| 教材教具シリーズ | ||
| 黄ボール紙はどんな効果があるか | ||
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| TOSS福井 高橋正和 | ||
| 北海道へ行ってびっくりしたのは、私が知っている黄ボール紙と色が違うこと。ずっと白っぽい。私の経験から黄ボール紙の効果を書きます。 | ||
| 1 使い始めたのは写生会から 私が黄ボール紙を使い始めたのは、もう10年以上前になる。日本海に面した小さな小学校に勤めていたときのことである。 写生会があって、浜へ絵を描きに行く。ところが浜は風が強い。画用紙が飛んでいく子どもが続出した。画板に紙をはさんでいるのに、なぜか画用紙が飛んでいく。飛んでいくと、もうまわりの子ども達も含めて大騒ぎである。 飛んでいかない方法はないか、ということで探し出した紙がこの黄ボール紙である。紙が分厚いので少しの風では飛んでいかない。 翌年から紙が飛んでいくという事態が見事に減った。しかも紙が硬いので画板がいらない。 中学校へ異動して5年目の写生会からこの黄ボール紙を使い出した。なぜ5年目かというと、黄ボール紙の効果を紙が飛んでいかないこと以外に真剣に考えていなかったからである。 5年目に異動した2つ目の中学校では、アクリル絵の具を実験的に使った。アクリル絵の具は絵の具を盛り上げて描くことも可能である。 堅いキャンバスの役割を果たすような紙がいいのでは、ということで思い出したのが黄ボール紙だったというわけである。 2 黄ボール紙はいろいろな形に切ってもらえる 黄ボール紙を注文した当時は「八つ切り画用紙」と同じ大きさのものを注文していた。 もともと八つ切り、四つ切りというのは紙を作っている会社が決めた形である。しかも、これらの形は日本古来の形ではなく、西洋紙からきている。 何もそれらの形にこだわる必要はないのである。 八つ切り、四つ切りは、工場で紙を裁断する際に無駄を作らないというだけの話である。 特に黄ボール紙は、注文するときに自由に形を注文できる。 酒井式を実践していろいろな形の紙を与えることの面白さに気づいた。特に正方形にちかい形の紙を与えると、子どもたちの構図に変化が出てくるので面白い。 色紙と同じ形の紙である。 同じ題材で実践するときも、紙の形を変えてみることをおすすめする。 3 黄ボール紙で白を活かす 酒井先生は、黄ボール紙では白が美しいと言われる。 私が、まだ何も知らないで写生会で黄ボール紙を使ったときに気づいたことがある。それは、黄ボール紙を使うと生徒が明度の高い絵を描くということだった。子ども美術館の写生画を参考にしていただきたい。 色のメリハリがきいた絵が出来上がるのである。 この効果のおかげで、コンクールに入賞する生徒が続出した。コンクールでは何十枚もの絵をざっと並べて審査をする。そのときに黄ボール紙の絵は色のメリハリが出ていて目立つのである。 特に白は引き立つ。 夏の太陽光線の強いキラキラとした風景の絵になる。 反対に中間色は目立たない。色が黄ボールに吸い込まれてしまう。 色を薄くぬるのも目立たない。ただし、絶対的ではない。部分的には薄くぬっても色の美しさが出せる。 現在の勤務校では写生会がないため、物語の絵にこの黄ボールを使わせている。 『百羽の鶴』では鶴が、『手ぶくろを買いに』では白い雪景色が黄ボール紙のおかげでいっそう引き立つ。 |
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