Web酒井式描画指導法シナリオ
第4幕〜第8幕 2/2
酒井臣吾
制作(C)TOSS福井 高橋正和
このシナリオの詳細は『酒井式描画指導法4 「思い」を造形する』(明治図書)に掲載されています。
平行に描かないよう工夫しています 第4幕 草花を追加して彩色する(90分程度)
 後は、2本目、3本目というように描き加えます。
 技術的なことは1本目と同じです。
 次の3点だけは留意してください。

(1)平行に描かない
(2)同じ高さに描かない
(3)なるべく重ねて描く


このやり方は自然の法則にしたがったものです。
第5幕 遠景を描く(90分程度)
1.視点をなるべく下に
 屋根の上の線が見えないよう、下から見て描くように指摘すると子ども達は驚いて先生を尊敬します。

2.水平に並ばせない
 先に長い基底線を引いて、その線の上にたくさんの家を描いていく子がいます。そうではなく1件描いたら、また1件…というように家を描き加えていきます。すると家の並びが傾くときがありますが、その方が画面に動きが出てよいのです。

3.草と草の間からのぞく遠景をはっきりと
 草と草の細いすき間に遠景を描くのは苦労しますが、ここをがんばって描かせます。
 遠景は何も家並みだけではなく、学校から見える山、海、原っぱなどを描き入れるのもいいのではないでしょうか。
植物が緑なので、遠景はなるべく赤系の色で彩色しています。 第6幕 遠景に彩色する(90分)
近景も生き、遠景も生きるような彩色にするには次の3つの方法があります。
1.色あいを変える
たとえば、近景が寒色だったら、遠景は暖色を多くします。

2.濃さを変える
近景が濃かったら遠景を薄く、遠景が濃かったら近景を薄くぬります。

3.タッチを変える
近景が大きいタッチなら遠景は細かいタッチに、近景が縦のタッチだったら遠景は横のタッチを多く、というようにタッチの工夫をします。

これを全部やれというのではなく、その子の画面によってどれを取り入れるかを決めればいいのです。
一番気をつけたいのは、近景と遠景が触れている部分です。この部分は、特に両方の部分が生きる工夫が必要です。
空は水をたっぷりと使って薄くぬると失敗しません。 第7幕 空を彩色する(45分程度)
 色はどんな色でもいいのです。
 問題はタッチです。空気が流れるように、色をつけていきます。流れる方向は、草花と交差するような流れにするとお互いが生きてきます。
 絶対にやってはならいことは「濃くぬらない」ことです。ほとんど水のつもりでやってください。
 たとえば空が黄色だったら、家の窓など遠景の所々に入れましょう。画面が統一して落ち着きますし、情感も出ます。

人物は小さければ小さいほど遠近の良さが出ます。
000000 第8幕 まとめる(90分)
 遠景の下に見えるものを、そのまま描いて彩色するのが一般的です。
 もう少し欲張って遊ぶ子ども達など人物を描いてみます。
 人物はなるべく小さく描くことが大切です。小さければ小さいほど遠近の良さが造形されます。
 鳥を飛ばせたり、トンボを飛ばせたりすると、いっそう情感が出ます。
 また、地面は、空同様、濃くぬらずに薄くぬりましょう。第6幕遠景の彩色の「3つの方法」を参考にしてください
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