酒井式ハンドブック
チャイムがなっても準備が遅い子どもたちが
ピタッとそろう授業開始の技術
TOSS福井 高橋正和
子どもがバラバラで図工室(美術室)に入ってくる。
チャイムが鳴っても入ってきた子はゆっくりと水入れに水を入れようと教室を立ち歩いている。
全員が座るのを待っていると5分はたってしまう。
こういうときに、どうするか。
迷ってはいけない。すぐに授業始めるのである。
チャイムが鳴ったら、遅れてきた子は無視して、すぐに授業を始めよう。
ただし、すぐに作業指示を出してはいけない。
遅れて着席する子は、大事なことを聞いていないので、ポイントをはずしたとんでもない作業を始めてしまう。

まず、その日に押さえるべきポイントを板書する。
たとえば本時は『てぶくろを買いに』の「森」を着色する授業だとする。

 1 暗い色でぬる
 2 薄くぬる
 3 線を踏まないようにぬる


このように板書する。

T 一緒に読みます。さん、はい。
T 一。暗い色でぬる

S いち。くらいいろで
T そろっていません。やり直し。さん、はい。
S いち。くらいいろでぬる。
T 二。薄くぬる
S に。うすくぬる。
T 三。線を踏まないようにぬる
S さん。せんをふまないようにぬる。

この時点で、まだ着席していない子が席に着こうととあわて始める。
学習が始まってしまったために、あわてるのである。
教師が、怒鳴ったり、注意したりしなくても、学習を始めている子に追いつこうと行動するのである。
ようやく着席した子ども達にも、板書した3点を読ませるために、再度音読させる。

T 全員起立。
T 大事なことなので、念のためにもう一度読みます。読んだ人から座りなさい。


これで、全員がそろう。
全員が着席した後で、今度は『空に飛ぶ風船』のように、一時に一事の指示で木を着色させていく。

1本目 暗い色でぬる
 紫色や茶色はそのままでは明るくなるので必ず他の色と混ぜましょう。
2本目 薄くぬる
 下の画用紙の色が透き通って見えるほどの薄さでぬりましょう。
3本目 線を踏まないようにぬる
 線の0.2ミリくらい手前で止めましょう。

(以上は小学校高学年以上の子ども向けの指示です)
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