酒井式ハンドブック
一版多色刷り版画 彫りの最初の指導 
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 TOSS福井 高橋正和
彫りのポイントは4つあります。一度に4つを示さず、一時に一示で教えると、ポイントが全員に行き届きます。

米粒がくっついているように、
隣り隣りへ彫っていきます。
木版画で彫りを指導するときには

1 安全性
2 彫刻刀の握り方
3 彫り方
4 版木の動かし方


を教えることが大切です。
ただし、一度に4つのポイントを教えても子どもたちは覚えられません。
次のようにひとつずつ教えます。

.学習ルールの確認
T 約束をしてもらいます。
  彫刻刀で机や壁を傷つけることもできます。
  彫刻刀が刺さると肉がはがれ、血が飛びます。目にささると二度と目が見えなくなります(大げさに言う)。
  絶対にそんな使い方をしないと約束できる人だけが版画の勉強ができます。
  約束をやぶった人がいたら、彫刻刀も版画の板も先生があずかります。

.彫刻刀の握り方
T 彫刻刀を握ります。
  こんなふうに握りなさい。 
                        
「けがをしない彫刻刀の握り方」参照
  
全員起立。
  2人の人に見てもらって合格したらすわりなさ
い。

.版木の動かし方
T では、彫ります。
  まず、最初に鼻の穴を彫ります。
  彫るとき、彫刻刀はいつも黒板の方に向かって彫り進みます。
  もし、違う方向に彫りたいときには版画の板、版木をくるくる回す  のです。

4.質感のある彫り方
T 今度は鼻全部を彫ります。
  鼻の袋をさわりなさい。柔らかいですね。上に上がって目の近くを触りなさい。骨があって堅いですね。
  うどんのようにただ長く彫ってはいけません。
  柔らかいところは柔らかく、堅いところはゴツゴツと見えるように彫ります。

  では、鼻のふくろや鼻全体を彫りますよ。
  「よーい」「スタート」

版木をくるくる回すのです。
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