酒井式ハンドブック
「風に飛ぶ風船」着色の方法
TOSS福井 高橋正和
      
白い画用紙に色とりどりの風船を描きます。
2時間で完成する題材です。
3原色を使った色の混色の仕方、風船の配列の仕方、水彩絵の具の使い方など
基礎基本を教えることができます。
1学期の最初の授業におすすめの題材です。

大東中学2年生
柴田さんの作品
30色に挑戦しました
準備物 
・八つ切り画用紙
・水彩絵の具、パレット、水入れ、ふきん、絵筆(10号前後)


着色
 まず、正男君の風船だけ着色させる。
 最初の一つを着色させるとき、基本的な道具「パレット」「水入れ」「ふきん」の使い方を教えてしまう。
T まずパレットの小さい部屋に、赤、青、黄を出しましょう。
  この小さい部屋は絵の具を出す個室ですよ。 
  大きい部屋は絵の具を混ぜるためにあります。応接間です。


 3原色(赤、青、黄)の絵の具を個室に出させた。中学生はカーマイン、ウルトラマリンブルー、レモンイエローの3色の絵の具を出させる。

T 正男君の風船だけ着色します。
  問題です。
  赤と黄色を混ぜると何色になるでしょう?
S オレンジ。
S 朱色。
T そうです。
  では、手に筆を持って、きれいな水をつけなさい。
  筆に赤をつけて、パレットの大きい部屋に入れます。
T 次に、今赤をつけた筆を水入れで洗いなさい。
  洗ったらふきんで筆をきれいにふきなさい。
T  きれいになりましたね。
 同じように、黄色を筆につけて、大きい部屋に出した赤と混ぜなさい。
S 先生、オレンジになりました!
T 1本の筆で色を混ぜるときには今のようにします。
T それでは、今から風船にオレンジを着色します。
  きれいな水をまぜて画用 紙が透き通って見えるくらいの濃さにして正男君の風船を着色します。
  オレンジを着色したら、筆をおろして待ってなさい。
  はい、スタート。


 濃く着色した生徒に「きれいだね。もう少し水を入れて、画用紙が透きとおって見えるように着色するともっときれいになるよ」とアドバイスする。

T 水入れを見なさい。部屋が三つありますね。一つは筆を洗う部屋です。ここは水が汚くなります。
  もう一つは、いつも水をきれいにしておく部屋で、この水を絵の具に混ぜます。あと一つは汚い水の部屋です。筆を何回も洗っていると、一つの部屋の水では足りなくなるからです。
  今日の絵を描き上げるまで、一つの部屋だけ、最後まできれいな水のままでいられたら天才です。


 残りの風船を着色させる。

T 今から、先生の教えたやり方で、赤、黄、青の3色だけを混ぜて、残り19個の風船を着色します。全部ちがう色で着色しなさい。
S えーっ!
T 何か質問はありますか?
S 先生、赤、黄、青は1色にならないのですか?
T なりません。
S 先生、3つとも混ぜたらだめなのですか?
T いいです。ここで言っておきますが、自分で「きれいだなあ」と思い色を着色しなさい。汚い色は着色しないこと。

全員が風船を3個着色した頃に、私は次のような指示を出す。

T 絵の具がマジックに触らないようにぬりなさい。

 「ていねいにぬりなさい」「はみ出さないようにぬりなさい」という指示より、はるかにていねいにぬらせる効果がある。
 酒井臣吾先生が使う指示である。

「風に飛ぶ風船」下描きの方法
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