ゴッホの自画像(後半)
TOSS福井 高橋正和
              ゴッホは死ぬまでに約40枚あまりの自画像を描いたという。
              ゴッホの自画像を鑑賞する1時間の授業、後半である。
3 二つの絵の比較

ここで二つの自画像を比較する。

発問3
AとB、どちらが若い頃に描いた絵ですか?

指示3
AかBのどちらかを書いて、その理由も書きなさい


 Aの方は写実的に描かれており、Bの方色彩もフォルムもいわゆるゴッホらしさが充満した絵である。
 どのクラスでも、割合こそ違うがBの方を若いと思う生徒が多い。
議論にはならないが、いろいろな意見を出せてみる。
このクラスでは、次のように分かれた。

   Aの方が若い…8名 
   Bの方が若い…29名

指示4
それでは対決します。机を真ん中に向けなさい。
それでは少ないAの方から理由を言ってもらいます。

生徒の意見(授業中の意見がすべて見られます)

 ここでもう一度、若いと思う方に手を挙げさせるとBが4名減っていた。
 途中で考えを変えた生徒もいたが、圧倒的にBが若いと思っている。
 机を元にもどさせて答えを言う。

説明1
 答えはAです。
 実はゴッホは37歳で亡くなっています。Aは絵を描き始めた頃の自画像。Bは死ぬ前に描いた自画像です。
ゴッホは自殺をしたのです。
 最初は非常に写実的に描いていますね。姿格好も、少し気取った感じがします。
 そして死ぬ前の自画像は、色彩や形などゴッホの個性がはっきりとわかる描き方になっていますね。
 先生には、服装も普段着のままという感じで、ありのままの自分を自信を持って描いた感じがします。
 ゴッホは10年間で2000点あまりの作品を描きました。2日で1枚以上の作品を描いたことになります。ところが売れたのは
生涯でたった1枚の絵だけでした。
自画像だけで40枚くらい描いたそうです。

4 自画像の数々

上のような説明をしながら制作順に並べた10枚の自画像を黒板に貼る。

発問5
こんなにたくさんの自画像を描いたゴッホをどう思いますか?

【画像】自画像の数々

 最後の発表は、書いたものを見て回って個性的な考えを書いた3名ほどに発表させた。

○自分の存在を他の人にもわかってもらいたかったのだと思う。
○自分自身を絵に描くことで自分を追求しようとした。
○自分の心の変化を絵に表したかったのだと思う。

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