日本の絵の見方「紅白梅図屏風」(前半)
TOSS福井 高橋正和
尾形光琳の『紅白梅図屏風』は、江戸時代元禄文化を代表する作品であると同時に、日本画の傑作である。画面の中には、紅白の梅と川しか描かれていない。限られた物を描くことによって緊張感を出しているのである。授業の始めは、音や風景のイメージを広げていくことで、やや取っつきにくいこの絵の世界に入っていきやすくしていた。
尾形光琳の『紅白梅図屏風』を見せる。

発問1
何が描いてありますか。3つ書きなさい。

1つずつ発表させる。
「紅い梅の木」「白い梅の木」「川」

発問2
季節はいつですか。


ほとんどの生徒が「春」と答えるだろう。
「理由を言いなさい」と理由を言わせる。
梅は2月に咲き始めるので、知識がある生徒の中には「冬」という意見もいるに違いない。それも認めた上で「春」という前提で授業をすすめる。 

説明1
梅の花が描かれているので「春」とします。
2月から3月にかけてですから「冬」と書いた人も間違いでありません。

「梅に花が咲いているから」これが出てくればよい。
出ないときは教える。

発問3
この絵の中からどんな音が聞こえてきますか。

「さらさら」というような川のせせらぎの音。
「ちゅんちゅん」「ホー、ホケキョ」というような鳥の声。
「ひゅーひゅー」というような風の音。
全く音が聞こえてこないという意見もあるだろう。
これはいろいろあってよい。
絵の世界になじむことがねらいである。

発問4
まわりにどんな物や風景が見えますか。想像して1つ以上書きなさい。

「雪が残っている」というのが多い。
「家」「鳥」「川の中に魚」「山」「里」「花を見に来た人」など、たくさんの物や風景の一部分が出てくるだろう。
想像し、イメージをふくらませることがねらいである。

説明2
たくさんある風景の中から、作者は「紅い梅の花の木」「白い梅の花の木」「川」
の3つだけを選んで描いたのですね。

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