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インターネットに接続するには

 

インターネットへ接続する

インターネットとは、TCP/IP呼ばれるプロトコルによって、世界中のコンピュータを接続した、世界的規模のコンピュータネットワークのことです。各種団体が自前で用意したネットワークを相互接続した形になっているので、インターネットは「ネットワークのネットワーク」と呼ばれます。

インターネットは、インターネットに参加する団体の自前のネットワークによって成り立っているので、基本的に利用料はかかりません。インターネットに接続したければ、自分でネットワークを構築して、そのネットワークをインターネットに接続すれば良いのです。

しかし、個人でネットワークを構築したり、インターネットに接続する工事を行ったりするのは非常に大変なことです。また、ネットワークに関するたくさんの専門的な知識も必要となります。

したがって個人でインターネットを楽しむには、簡単にインターネットへの接続を行ってくれる、「インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)」と呼ばれる会社に頼ることになります。

ISPは、インターネットへの接続を商売とする会社です。したがって、本来無料のインターネットですが、個人でインターネットを楽しむには、ISPの「インターネットへの接続サービス」に対して、料金を払わなければなりません。

ISPの種類は非常に多く、提供されるサービスもさまざまです。よって、それを利用する私たちが、目を凝らして自分に合ったISPを選択する必要があります。


bpsについて

ISPのホームページを見たり、通信機器のスペックを見てみると、さかんに「bps」という単位が出てきます。これは、「ビット・パー・セカンド」のことで、一秒間に処理できる「0」か「1」かの情報(bit)の数のことです。

コンピュータの全てのデータは「0」と「1」の羅列によって表されています。よって、ネットワークでデータを転送するときも、「0」と「1」の羅列が通信回線上を行き交います。すぐに分かると思いますが、「bps」の値が大きければ大きいほど、データを高速に送受信することができます。

最近は非常に大量のデータを高速に転送することができるので、「bps」で書こうとすると、「100,000,000bps」となったりして書くのも見るのも非常に面倒なので、「1,024bps = 1Kbps(いちきろびーぴーえす)」、「1,024Kbps = 1Mbps(いちめがびーぴーえす)」という単位を使います。


接続方法

ISPへ接続をするには、主に次のような方法があります。

ダイアルアップIP接続 〜電話による接続方法〜

一番オーソドックスな接続方法は、ダイアルアップIP接続です。これは、契約したISPの「アクセスポイント」と呼ばれる場所まで、コンピュータから電話をかけて接続する方法です。すなわち、この方法でインターネットに接続するにはまず、ISPとの契約をする必要があります。

電話をかけるので、ISPからの請求とは「別に」、電話会社から、接続した時間分の通話料金が請求されることに注意してください。アナログ回線、ISDN回線、公衆電話で使える方法です。

有名なISPのリスト

アナログ回線

一般的な家庭に引かれている電話回線のことです。もともと音声による通話をするために作られているので、「モデム」と呼ばれる、「0」「1」のデータを音に変えたり、その逆を行ったりする機械を使って通信を行います。モデムには、右の写真のような「外付けの」機械としても存在しますが、パソコンによってはあらかじめ内部に内蔵されている場合もあります。

モデムで通信している間は、電話は話し中のままになり、電話をかけることも、受けることもできません。通信速度は現在のところ、56Kbpsが主流になっています。

ISDN回線

データをすべてデジタルで転送する電話回線のことで、アナログ回線よりも高速で、64Kbpsの通信速度が出ます。昔はモデムは14Kbps, 28Kbpsが主流だったので「高速」と言えましたが、現在はモデムの技術の向上によって、速度の差はほとんどなくなってきています。

アナログ回線と違うのは、データ通信中も音声通話ができることです。これは、64Kbpsの回線が2本使えるためで、片方をデータ通信用、片方を音声通話用に使うことで実現されます。また、両方の回線を同時にデータ通信用に使い、128Kbpsの速度を出すことも可能です。

ISDN回線では、モデムではなく「DSU」と「ターミナル・アダプタ(TA)」という機械を使います。ISDN回線はDSUに接続され、そこからISDN専用電話やFAX、そしてTAに接続します。コンピュータはDSUではなく、TAと接続することでデータを転送することができます。TAはコンピュータのほかに、アナログ回線用の電話やFAXに接続できます。TAとDSUが一体化した製品も出回っています。

公衆電話

モデムを外へ持っていけば、ISDN公衆電話につないでインターネットに接続することも可能です。ISDN公衆電話にはアナログ回線用のジャックも付いているので、ノートパソコン内蔵のモデムと接続すれば、外出先でもインターネットに接続することができます。このときもちろん、ISPのアクセスポイントまでの電話料金はかかります。

携帯電話/PHSによる接続

携帯電話やPHSを使っても、インターネットに接続することができます。自宅以外でインターネットに接続したい場合は、この接続方法が良く用いられます。携帯電話会社が直接ISPになっている場合もありますし、他社のISPへダイアルアップIP接続をする方法もあります。

通信速度はPHSの場合は32〜64Kbps、携帯電話の場合は9,800bps〜と、いろいろです。

xDSL接続 〜電話回線(銅線)を使う接続方法〜

現在(2001年現在)、インターネットに接続する方法として注目されているのが、xDSL接続です。電話回線は使いますが、電話をかけるわけではありません。電話回線、すなわち「銅線」そのものを使ってしまおうというアイデアが、この接続方法です。

単純に言えば、xDSLは、電話で用いる音声と、データを音に変えた「雑音」を同時に送ってしまう方法です。しかし、電話で用いる音声に対して「データのための雑音」は高い周波数を使っているため、「スプリッタ」という機械を使ってそれを分けることによって、音声通話とデータ通信を同時に行うことができます。

スプリッタで音声用の周波数とデータ用の周波数で分割し、データ用の音波がのった回線を、xDSL用のモデムに接続し、そこからコンピュータに直接接続したり、家庭内ネットワークに接続することで、インターネットとデータを送受信できるようにします。

ただし気をつけなければならないのは、ADSL接続は日本全国で受けられるサービスではないということです。通信速度はいろいろですが、現在ADSL接続では受信(下り)で1.5Mbpsが主流です。

また、他の方法と比べて複雑なのは、ISPと、ADSL回線を提供する業者が異なる場合があるということです。この場合は、NTTと、ADSL回線を提供する業者と、ISPの3社との契約をしなければなりません。これを別々に行うのは面倒なので、これを一括して行ってくれるADSL回線提供業者もあります。

主なADSL回線提供会社

ケーブルテレビ

ケーブルテレビ(CATV)会社がISPとなり、インターネット接続サービスを行っている場合もあります。CATV会社は自前で専用の回線を持っているので、この回線を使って家庭からインターネットへの接続を自由に行うことができます。

接続の方法はさまざまですが、一般的には「ケーブルモデム」という機械をケーブルに接続し、そこからコンピュータへ直接、もしくは家庭内ネットワークを介して接続します。通信速度は512Kbps〜数Mbpsと、さまざまですが、現在の主流は1.5Mbpsです。

ADSL接続との違いは、すでにCATVが導入されている家庭はいいのですが、そうでない場合はわざわざケーブルを引く工事をしなければならないという弱点があることです。また、サービスを提供できる地域が限られていることにも注意しなければなりません。

その他

以上が、現在インターネットに接続しようとしたときに用いられる、一般的な接続方法です。この他、一部地域では開始された接続方法で、自宅から近くのアンテナまでを無線で接続する無線インターネット、また直接家から光ファイバーでインターネットに接続するFTTH等があります。サービスエリアが局所的であったり、まだ実験段階であったりするものが数多く存在しますが、どれもそれぞれに魅力的な特徴があります。


料金

接続方法がさまざまなら、接続にかかる料金もさまざまです。どこからどのような金額が請求されるのかについて整理してみます。

ISPから請求される料金

ISPから請求される金額には、インターネットへの接続に対する料金と、メールボックスのための料金、ホームページを開設するための料金などが含まれています。インターネットへの接続にかかる料金としては、主に次に述べる「定額制」と「従量制」という二つの料金体系があります。

定額制

料金体系で一番理解しやすいのは、「定額制」です。いくらつないでいても請求される料金は変わりません。しかし、いくらISPが定額制を実施していても、電話をかけて接続する場合は、ISPとは別に電話料金がかかるので、その点注意が必要です。

従量制

定額制に対して、つないだ分だけ料金がかかるというのが、「従量制」です。インターネットをメールのチェックぐらいにしか使わないというのであれば、従量制で契約したほうがトータルで安くなる場合があります。

電話会社から請求される料金

アナログ回線、ISDN回線、公衆電話、携帯電話など、ISPまで「電話をかけて」接続する場合は、ISPのほかに、電話会社からの通話料の請求がくることに注意しなければなりません。

東西NTTが提供するサービスに、アナログ回線の場合は1,800円、ISDN回線なら2,400円払えば、あらかじめ登録した市内の電話番号に夜11時から翌朝8時までかけ放題になる、「テレホーダイ」というものがあります。ダイアルアップIP接続の場合は、これをうまく使えば、通話料金を安くすることができます。

また、自らがISPとなることで、通話料金とインターネットへの接続料をいっしょにしている電話会社もあります。携帯電話、PHSでも同じようなサービスを提供しています。

ADSL接続で請求される料金

ADSL接続の場合は、ISPとは別に、ADSL回線提供会社からの料金の請求もあります。請求はISPと一本化して行われる場合と、別々に行われる場合があります。ADSLで接続する場合には、この点にも注意しなければなりません。

 著作権は全て小出 俊夫にあります。KID's World © 1996-2003 Toshio Koide.

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