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あるところにはあるけど、無いところには全然ないんだな(三陸海岸沿いとか)。 福島 所在:いわきの温泉街のど真中 (1) 泉質:硫黄系 料金:150円(さはこの湯) 温泉街に着いて案内板を見ると、いかにも公営の湯らしい書き方をしてあるので行ってみる。と、公営というにはあまりにも立派な建物。とはいえ、嫌らしい華美華美さじゃない。入ってみるとさらにその思いが強まる。こぎれいだけど、落ち着いた作り。で入る。透明でさらっとしている。無味。廊下でゆっくりと時間をかけて体を冷やす。うむ。よし。でパンフをもらって帰った。家に帰ってパンフを見直す。建物は遠目で見るとなんか変な感じだな。近くでみると良かったけど。('98.5) 所在:いわき市、小名浜から8kmくらい北上。わかりにくいかも (2) 泉質:不明、土のかおり+じーさんばーさん味、鉱泉はのどの奥にはりつ感じ 料金:\500- ここは完全な湯治場。わき水を薪であっためている、温泉じゃない湯。農家のような大きな古びた家屋に入り、ぎしぎし音のする廊下の先に湯舟。常連のおじさんおばさんこんにちわ。湯をあびるのは1回だけなんですか。泉が豊富にわかないからですか、で、入った出たり、休んだり。はあ、ホントに湯治なんですね。ああ、ちょっとぬるいです。あれ、おばさんが着替え場のハンドベルを鳴らしましたよ。ああ、ちょっとあったかくなりましたね。いま外ではおじーさんが一生懸命薪を焼べてるようです。適度に体があったまったし、じゃおじさん交代しましょうか。2人くらいしか入んないし。いつもきてんの?そう。いいね近くにこんな所があって。じゃ俺これから北上するから。じゃあね。 *ここは湯治客用なんで、大勢で行くと常連さんに迷惑がかかりそう。('98.8) 宮城 所在:宮城県の北西の山奥、東北自動車道古河I.C.で降りて北西 (3) 泉質:ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉、ちょい柑橘味、ちょい苦め、ちょいラドン、白い大きな湯の花 料金:\500(鳴子・早稲田桟敷湯) ここら辺はそれはそれは温泉だらけ。その中でも代表的なところがここ鳴子温泉。不必要にデカいホテルとかがあまりないのが、山間の温泉街の風情。('99.5補足、大きなホテルも結構あったようだ)ここに着いたのはもうほとんど夜だったんで、とりあえず安いところならばどこでもどーぞといった気持ちになっておりました。で、ほとんど直感で脇道に入ったらなにやら他の施設に比べて浮いた感じのコンクリート製の建物。入ると共同湯。良かった。ここのお湯は見てよし、入ってよし、飲んでよし(飲むコーナーはないけどね)。露天ではないけど、作りもきれいだし広々としてるし。気に入った。チョイ残念なのは、檜風呂だということ。見た目いいし薫りもいいけど、匂いがついて、源泉の味から離れてしまうのはスパドリンカー(ドランカー?)としては減点もの。残念なことがもう1つ。「滝の湯」というのがあって、ツーリングマップルには「天下の名湯」って書かれている。これは鳴子を去った後に知った。かなり悔しい。ここも行きたかったなあ。あと、ここから少し走ったところに鬼首温泉郷といったところがある。キャンプするならこちら。('98.8) 泉質:旨味のある柑橘味 酸性-含硫黄-ナトリウム・アルミニウム・カルシウム-鉄(II)-硫酸塩泉(硫化水素型)低張性酸性高温泉 料金:\150 というわけで、ずっと滝の湯に憧れていたのだ。ただ、'98年後半あたりから改装中ということは聞き及んでいて、近代的な建物になってしまわないか、と、それはそれは危惧していたわけだ。(元がどういう所かは全然しらなかったのだけど)。 で、ようやく東北も春が来たようだ、ということで行ってまいりました。危惧は半分外れ、半分当たりというところか。入場料は券売機で購入したし。着替え場にコインロッカーも付いてたし(これは仕方の無いところか)。とはいえ、元の雰囲気を損なわないように手をいれているようで、建物もいい味だしてる。 浴場には大きな樋が3つ、奥にうたせ湯専門の場所が設けられていて2つの樋から湯が注がれている。ここは先客がいて出る様子もなかった。そこで手前の樋からの湯に打たれてみた。(ホントはこの樋の湯はうたせ湯として使ってはいけないようだ。知らなかったんで..) 頭にかかるとさすがは46.2℃の湯、相当熱い。しかし肩と背中に当ててみるとこれが相当気持ち良いのだ。むふう、うたせ湯もなかなか良いもんだ。あまり人工的なものは好きではないので、これまで「うたせ湯はいらねー」なんて思っていたけれど、ここに限っては撤回しよう。 話しが逆になったが湯について。適温。湯は細かい湯の花による白色に僅かにエメラルド色がかっていてる。湯舟は木製だけど臭いはそう強くない。見た目は相当古いんで多分薫りは飛んでしまってるんだろうけど、ここら辺は早稲田桟敷湯と対照的。 ということで、なかなかいい湯だった。客が多いのも頷ける。('99.5) 秋田 所在:湯沢市(ほんとに市ですか?ってな風景)、川原毛地獄の近く (4) 泉質:柑橘系、それも強烈なやつ 料金:\500(奥山旅館の露天温泉) ![]() なんか風景が...近くの川原毛地獄は、どこにでもあるような荒涼とした地獄風景(?)で、火山の近くにつきものって感じで目新しくはなかった。でも、泥湯の付近は、なんか時間背景が違う感じ。ただ古いというのではなく、何か異世界にきた感じ。うまく説明できないな。 で、旅館が管理している露天風呂に入ったのだ。作りはこぎれい。内湯と外湯があったけど、なんか違う感じ。引くところが違うと濃さが変わるのだろうか、外湯はあっさり味。少し酸味。細かい白い湯の花が大量に浮遊している。解放感はあるけど、もう少しパワーが欲しいと感じたら内湯に入るべし。これは相当強烈。北海道のカムイワッカ以来の強い酸性湯。まるで夏ミカン。口の中が、歯ごと溶けてしまいそう。しっかりとした柑橘味は、登別を思い起こさせる。でも、肌触りはなかなか柔らかいのだ。 ('98.8) 所在:地図上では泥湯と遠くないのだが.. (5) 泉質:柑橘系の酸っぱさ、ぬるめ 料金:無料 注意:混浴、男女着替え場有り。あたりまえだけど露天。水着または濡れてもいいトランクスの用意を ![]() 滝ツボがそのまま湯舟になるという、日本でもあんまりない温泉。川原毛地獄の一部となっているけど、車両でのアクセスがちょっと面倒。遠回りしないといけないのだ。駐車場から数分歩くと、滝壷に辿り着く。カムイワッカのような風情を想像していたのだけど、なんか違う。「ただの観光地の滝壷みたいじゃんか」親子連れが沢山来ている。ガキ、もといお子さまがその場で水着に着替えて、ばしゃばしゃやっている。けど、お湯につかって気持ちよさそうにしているやつって誰もいねえじゃないか。とはいえ入らないのももったいないので、着替え場で脱ぐ。トランクスを1つ水着がわりにすることにした。で、滝壷に入る。むう。ヌルい。長雨の影響なのか、もともとそういう温度なのかはしらないけど、気持ち良くなるような暖かさじゃない。まあこういうところもあんまり本州には無いんで、来てみるとおもしろいかなー?一言言えるのは、カムイワッカの100倍安全だということ。あそこは殺人的なロケーションだからな。('98.8) 所在:国道398号、鳴子から北上して湯沢市に至る道のりの途中 (6) 泉質:土の香り、無味 料金:\300(共同浴場) 5月にもなると東北とはいえ気温も温むし、山の中は空気もいいしなかなかに気持ち良い。ついついわき道にそれて山道をウロチョロしたくなる。しかしあまりマシンに手をいれない手抜きバイク乗りは要注意。オフマシーンとはいえ後輪タイヤのパターンが擦り切れている状態でぬかるみにはまってしまえば、そりゃもう大変。いままでの爽快感はどこへやら、大変な目に会ってしまう。強引に腕力でバイクを引っ張りだそうもんなら、腕はガクガクの汗だくに。 ということで小安峡。ここは相当深い渓谷があって、その川岸からは水蒸気が「ガー」っと吹き出していたりする観光地。温泉旅館もぽつぽつとあるのだ。 で、入ったのは\300の共同風呂。少し住宅地に入ったところにある建物は結構寂しいコンクリ製。で、中もごくごくシンプル。とはいえ、一緒に入っていた仙台のおいちゃんは「ここはいい所だ、他の旅館の風呂にも入るけど結局ここに寄ってしまうぞ」という感じのことを言い、さらに北上したとある町の大型スーパーの100円コーナーのおいちゃんもここを穴場と言っていた。 有料だけど休憩所もあり、休み休み風呂に浸かることができるのがポイントのようだ。 で、汗を洗い落としたところで、ひたすら北上! .....まさか、GWであんなにいろんな所で「雪のため交通止め」があるなんて! お陰で2〜3時間丸ごと無駄になるし、夏油(げとう)温泉もまだまだ閉鎖中だったし、もうシオシオ。秋田以北の山中は5月末まで基本的に冬期閉鎖、と心すべし!('99.5) 所在:秋田市〜盛岡市の間、田沢湖の北東の山中 (7) 泉質:ラジウム含有泉、色=?,無味 料金:\400 (小安峡温泉より続く) ここはテレビの秘湯特集なんかで必ずのように紹介される所らしい。友人からいい所らしいという話しも聞いていた。それよりも何よりも「ニュートー」の響きが良い。で、いつか行ってやろうとは考えていたわけだ。 とはいえ東北もここまで来ると関東までの帰路が大変そうなので余裕のある時に行こうかな、と思っていた。しかし99/5のツーリングの際小安峡温泉のところに書いたように、目的の夏油温泉が閉鎖中であったことがあり、中ばヤケで暗中の到着を覚悟して乳頭温泉郷を目指したのだ。高速をガーっと盛岡まで走って、えらい疲れた..... 高速を降り秋田街道を西に走っているうちに日は傾いていき、田沢湖に着いた時はもう日は沈もうとしている。写真を撮れる時間に辿りつこうと残りの10kmをひた走った。 時間的に厳しいのでとりあえず有名どころを押さえよう、と孫六湯へ。孫六湯は、この温泉郷ではもっとも奥にあり、車道や駐車場もまともに設けられないようなシチュエーション。途中はオンのバイクではつらいかもしれない。おまけに付近には結構雪が残っていたりする。 ![]() で、なんとかピンぼけながらも撮影に成功。風雪に耐えた感のある(ボロい)木造りの休憩/宿泊所が山側にあり、川岸のほうにいくつかの入浴所がある。建物のなかでは宿泊者の食事が始まっており賑やかであった。 所在:秋田市〜盛岡市の間、田沢湖の北東の山中 (7) 泉質:白湯、黒湯、中の湯とそれぞれ泉質が異なる、ベースは白い湯 料金:500円くらい? (孫六温泉より続く) 田沢湖では涼し目ながら快適に寝泊まり出来た。鶴の湯には営業開始の8:00から20〜30分くらい後に到着したが、既に多くの人で賑わっていた。入り口から木造の休憩所の間を抜け小さな川を渡ったところに建物の内外に多くの湯舟が用意されている。なんか観光地的な雰囲気が漂っているのは善し悪しという所だが、人気のスポットだから仕方ないだろう。 とにかくお湯の種類が豊富なのが楽しい。入り口近くに内湯が2種類。硫黄味に少し苦味を加えた、青白くきめ細やかな白湯。白湯に近いが浴槽へのこびり着きが白湯の乳灰色と異なり黒褐色で、利き目も異なる黒湯。湯殿の渋めの風情とあわせ愉しむ。この建屋の奥に併設されている露天は女性専用。 さて、大きな混浴風呂を挟んだ先に中の湯。小さな内湯である。黒湯に褐色を混ぜ合わせた風合いで味は、なんとも濃い。塩味に、無機物の調味料(??)を加えたようなふくよかな味。肌触りはさらりとしている。 お楽しみの露天に入る。数十畳はあろう広い湯舟である。混浴とはいえオイチャンとジッチャンばかり。中の湯の先に女性専用の湯舟があるようで時折目前を若い女性が通り過ぎようとするが、(自分を含め?)十数人の裸の野郎のギラギラした視線を感じ、手で顔の浴槽側を覆いながら小走りで過ぎ去っていくのが可哀想ながらも滑稽。まったく人の悪いつくりだねこの温泉は。ちなみ湯の味は中の湯を薄めた感じ。 ('99.5) 岩手
青森 ![]() 所在:カギ型をした半島(下北半島)の先のほうの山奥 (9) 泉質:硫化水素っぽい 料金:\500(恐山入山料) 地図をきちんと見るまで、ここに温泉があるなんで全然知らなかったのだ。で、来てみるとちゃんとあるじゃない。まったく拾いもんだよ。 恐山はカルデラ湖のそばのいわゆる「地獄」、つまり火山性の噴出物とかで荒涼としている地形に寺が立っていて、その一角でイタコが先祖の霊を呼び戻している(ふりをしている)、とゆーところ。あといかにも縁起が悪そうな地蔵が立っていて、その足下の石に「誰々さん成仏してくれ」みたいなことを書いた石がごろごろしてたりする。その境内に温泉が沸いていて、参拝客は無料で入れるのだ。 ここには計3つの入浴場があって、2つは男女の別浴、1つは混浴となっている。むろん挑戦者としてはまっ先に混浴を目指したのだけど、建物の中から聞こえてくるのはナイスマダムの声ばかりで、若いコはいなさそうなんで断念。で、写真の左にある男湯に入った。 これが、建物の外観といい古い木造の風合いといい、白濁し柑橘系の味がするお湯といい、良い湯なのだ。少々温度が高めだけど、じっくり入ってみたくなる、そういう魅力があって、長々と味あわせていただいた。('98.8) (熱いほうの湯舟に果敢にも挑戦された方はご一報ください) 所在:恐山から北、薬研温泉よりもっと奥 (10) 泉質:薄くて不明、微量のアブさんエキス 料金:無料(かっぱの湯) 下北半島の最北の大間からは函館行きのフェリーが出る。恐山から大間までの最短距離は林道を通らないといけなくなる。その林道へのちょうど入り口くらいにこの温泉がある。ここには「かっぱの湯」という名前の混浴湯がある。別の場所に別浴の無料温泉もあるようだけど、もちろん混浴に入らずんはなんとやら、とゆうことで。 川そばにある無料温泉。混浴。広い湯舟。露天。と、スペックはなかなかのものなのだが、みめ麗しい女性の代わりにそこにいたのは、騒々しい大きなアブたちだった。こちらが浴槽内で立つとすぐに人の生き汁を吸おうと寄ってくるのだ。 とゆうことで、迂闊に立ち上がれないままお湯を楽しむ。屈斜路湖の池湯ほどではないが、藻が生えている。ぬるぬる。お湯は温め。かと思いきや、お湯の入り口付近は火傷するほど高温だった。体を十分に沈めアブから身をひそめつつ、お湯の温度が丁度よくなるポイントを探す。 ようやくいいコンディションの所を見つけて、リラックス。空が見える。薄曇り。晴れの時はもっといいだろうなあ.... と、人が来る気配がしたので、1人のうちにお湯をすすっとこう、と湯面を見た。そこにはいくつもの大アブの亡骸が浮いていた。それを拾わないように手のひらにすくってみる。お湯は透明、そしてほとんど無味、でもなんとなくアブ味。 (こうゆう虫の襲来はここに限らず無料温泉地には付き物です。慣れましょう。そして楽しみましょう)('98.8) 所在:下北半島の最果て、フェリー乗り場がある (11) 泉質:塩味、詳しく書くならナトリウム-カルシウム-塩化物泉 料金:500円くらいかそれ以下(おおま温泉海峡保養センター,20:00まで) フェリーを待つ間はここに来るべし。広間があって休憩が出来る。 そして、ここには俺の想像をはるかに超えるカオスが存在していた。海から吹き付ける風が人の心を触発したのか、それとも恐山に充満する霊気が現実空間をねじ曲げたのか? 広いコンクリート内装、ところどころに円形その他の形状の湯舟。変な溝。うたせ湯。特徴のある洗い場。バブルジェット。そしてそれらのどれもが古く、年期を感じさせる。とどめは浴室の最も奥に有る2台もの滑り台。銀色の滑走面がひときわ目につく。おまけに俺の目の前で、いい年したおいちゃんがフルチンで滑ってやがる(実話)。 浴室に入って直ぐはこの環境に馴染めず立ち尽くしたが、次第に奥底から笑いが込み上げてきて、思わず声をたててしまった。芸術の域まで達したこの混沌の存在が無性に嬉しくなったのだ。大間の人よ、胸を張ってこの温泉を誇りなさい。そして今後も手を加えずそのままの湯舟を大切にしてほしい。 ちなみに、ここに至るまで硫化物系の温泉に慣れ親しんできた身にとっては、ここのお湯の塩味はとても新鮮であった。('98.8) このページのTOPへ |