夢のほとり

出演:大島由香里 岩戸秀年 奥山梨恵 山子晃子


撮影監督:近藤龍人 照明:浅川周 

制作進行:清水艶 押川雅也

美術:野崎無大 

衣装:竹内香織 中島明美 川上めぐみ 城沙貴子 三輪綾子

記録:木村淳 坂本秀勝 スチル:市村圭子

造形:ARC+EST工房

楽曲提供 Polaris

監督・脚本 友野祐介


製作/夢のほとり製作委員会 

2004/16o/color/54min 

公式サイト 

    

「夢のほとり」は2003年、当時大学生であった友野祐介の監督の下制作されました。
撮影には「ばかのハコ船」「リアリズムの宿」にて、日本映画の新鋭山下敦弘作品のルックを支えた近藤龍人を起用し、元FISHMANSの柏原譲の現在籍バンド、POLARISの既成楽曲の使用許可を受けた本作は、2004年3月に完成するとほぼ同時に、第五回JCF学生映画祭に入賞を果たします。
その後、飯田譲治監督(監督作に「NIGHT・HEAD」「ドラゴンヘッド」等)、中野裕之監督(監督作にサムライ・フィクション、RED・SHADOW等)からの強い勧めを受け、友野祐介は同九月に「夢のほとり」新編集版を作成。
その後数々のジャンルのクリエイターからインターネットを通じて多くのコメントが届けられました。

<ストーリー>
ハンドルネーム「ASHA」を名乗り、ネットに音源を発表する。それが少女にとって唯一の世界との交信方法。
少女の名は、二ノ宮綾。
軋む心を外界に表現する術を他に知らない綾は、今日も只一心にケーブルのパッチを繋ぎかえる。

混線するチャンネルから偶然に綾の発信する音を受信した利根川康司。
壊れた機材を棄てるために訪れた廃材置き場で、綾と利根川は偶然に出会う。
使用されなくなった巨大魚の観測所を溜まり場とする利根川達と少しずつ親交を深めていく綾。
時を同じくして観測が放棄されて久しい巨大魚、滝夜叉丸の体調が著しく悪化していることを悟る一同。
観測所を溜まり場にすることで遠ざけていたはずの各々の問題も再び形をとり始める。
綾は初めて自らの音響技術を自分以外の人間に使おうと決意する。
崩壊していく共同体、その最後の一時、巨大魚の鳴き声によって呼び起こされるという虹の再現を目指し
,綾は滝夜叉丸の鳴き声をシンセサイザーで再現し投げかける。
巨大魚の鳴き声が反響する湖のほとり、虹の橋の下、夢の記憶が蘇る時、綾は初めての感情を覚えた---


<スタッフプロフィール>

撮影 : 近藤龍人
邦画の俊英山下淳弘監督の一連の作品を担当。
『ばかのハコ船』『リアリズムの宿』『くりぃむレモン』等において安定感のあるその撮影技術は高く評価されている。

楽曲提供(挿入歌「季節」) : Polaris
2001年11月にミニアルバム「Polaris」でデビュー。
2002年11月に1stアルバム「Home」、2003年11月に2ndアルバム「Family」、2004年9月には遊び心溢れるミニアルバム「cosmos」をリリース。
ライブ評価も高く、Fuji RockFestival、Rock in Japan Fes.、Rising Sun RockFes.と夏の3大ロックフェスを制覇。
至福感漂うライブ・パフォーマンスで多くのファンを魅了する。
2005年1月にはライブDVD「Live at 日比谷野外音楽堂2004/09/25」をリリース。
現在、初夏リリース予定のニューアルバムの制作中である。
※本作で使用されているPolarisの音源は、「Polaris」「Tide」「Home」からの既成曲を編集したものであり、オリジナルサウンドトラックという形式のものではございません。予めご了承下さい。

監督 : 友野祐介
1980年4月8日生まれ。京都府出身。
2004年3月大阪芸術大学映像学科卒。同学科の卒業制作作品として製作した
本作『夢のほとり』が第五回JCF学生映画祭に入賞。
同映画祭のインターネット観客投票では最多投票数を獲得する。

















「画面構成が絵画的で、美しい作品。全体的にとてもきれいにまとまっている。次回作にも期待したい」

天野喜孝(イラストレーター)
  :『ファイナルファンタジー』シリーズ ビジュアルコンセプトデザイン

「おっさんだと、こうならない!ほんとの青春」

小島麻由美(ミュージシャン)
  :アルバムに「さよならセシル」「パブロの恋人」等

「ケーブルの絡まった室内、灰色の町並み、水と奇妙な生き物、雨。
そんなぽつぽつとしたイメージが、固いような柔らかいような不思議な音で繋がれていました。」

安倍吉俊(イラストレーター)
 :「serial experiments lain」「灰羽連盟」キャラクターデザイン


「映像のセンスが、とてもいい。20年後に、すごい監督になってるかもしれない」

小栗左多里(漫画家)
  :「ダーリンは外国人」は現在90万部を突破。

「空気を感じる風景でつづられたこの作品は、確実なカメラワークに支えられている」

石橋義正(映像作家・キュピキュピ主催)
  :監督作「オー!マイキー」「狂わせたいの」


「電波が混戦してギターアンプから電話の声が聞こえてきた事がある。
聞いてはいけないものを聞いているとき、人は表情を固めながら誰かの夢のほとりに立ってしまう。」

HARCO/青木慶則(ミュージシャン)
  :ミニアルバム「Night Hike」等

「自宅でシンセサイザーをいじっていた音響派少女がふと気が付いたら、「釣りキチ三平」的状況にいる不思議。
テクノもエレクトロニカも、みんな終わったその後の映画」

西島大介(漫画家)
  :「凹村戦争」「世界の終わりの魔法使い」

「変わりもん達の変わりのない日常が変わりを迎える日…その後彼等は変わったのだろうか。変わりもんが変わったら普通になるのか、それとももっと変わりもんになるのか。などと考えている俺は変わりもんなのだろうか…そんな映画。」

おおひなたごう(漫画家)
  :現在TV Bros.にて『特殊能力アビル』連載中。


パッチベイのコードを繋ぎ換える――、
そんな少しの勇気を持つだけで、独りだった少女は他者の心に繋がって、刹那的な安らぎの楽園を見つけ出す。
その刹那の楽園は、この「夢のほとり」という映画が在り続ける限り、普遍に存在していくだろう。

小中千昭(シナリオライター)
  :「ほんとにあった怖いはなし」、清水崇監督作「稀人」等

「この映画には非常に高い<美意識>が満ちている。
画面に流れる心地よい空気を感じながら、気が付くと自分も滝夜叉丸の姿を探していた。」

雨宮慶太(映像作家、ビジュアリスト)
  :監督作に「ゼイラム」「タオの月」等。

「光、特にあいまいな明るさの表現が美しい。きっとテーマにも通ずるものなのだろう。「限りなく映画に近づく映像」を見た気がする。」

竹宮惠子(漫画家)
  :代表作に「風と木の詩」「地球へ・・」等。