プチシアター Vol.2  おとなのおやつ おいしい時間
 スイートでビターなアニメーションx4
お坊さんとさかな 
(Le moine et le poisson)
監督:マイケル・ドゥドック・デ・ウィット
アニメーション:マイケル・ドゥドック・デ・ウィット、ギ・デゥィスル
6分30秒、手書アニメーション、1994年、フランス

1匹のさかなを捕まえようと、日夜の区別も寝食も忘れて、やっきになるお坊さんの姿が、コミカルなタッチのアニメーションで描かれた傑作。マイケル・ドゥドック・デ・ウィットの水彩画背景とFolimageスタジオのセルジュ・ベセの音楽が見事にマッチして、美しい世界観を醸し出している。様々な解釈ができるエンディングにも、ストーリー展開の妙が光る一品。

『Father and Daughter(邦題 岸辺のふたり)で2002年米アカデミー賞を受賞したマイケル・ドゥドック・デ・ウィットの出世作として、数々の国際賞を受賞。

受賞歴:
1995年カーツーン・ドール(ヨーロッピアンオスカー)など、国際賞多数
米アカデミー賞ノミネート

恋のかけひき 
(Une bonne journee)
監督:マチアス・ブリュン
アニメーション: マチアス・ブリュン、クリステル・ギベール
7分50秒、手書アニメーション、1994年、フランス

理想の女性を捜し求める男を、懐かしいタッチの手書き画で描き、アニメーションした珠玉の小品。女性の外見に惑わされ、手ひどい目にあった男がたどり着き、胸に埋もれた、"理想の女性"とは・・・?
アニメーションならではのキャラクター表現も愉快で、フランス人の洒落感が楽しめる。
紙ヒコーキ
(Paroles en l'air)
監督:シルヴァン・ヴァンサンドー
アニメーション: シルヴァン・ヴァンサンドー、アントワーヌ・ランソー
7分、手書アニメーション、1995年、フランス

ケータイ電話のメール全盛の時代だが、心を込めた手書きの手紙、しかも紙ヒコーキに託された手紙が、傷心の女性を救うというロマンティックなストーリー。冴えない男が、隣の女性に放った1通の紙ヒコーキの"便り"が向こう三軒両隣の心を動かし女性の心を救う様は、見る者を優しい気持ちにさせてくれる。

シルヴァン・ヴァンサンドーは、ストーリーとグラフィックスのバランスが美しくとれた、フランスの伝統的なアニメーションを継承する中堅アニメーターとして、注目を集めている。数々の短編アニメーションに挑戦しているが、当作品がそれらの第1作で、数々の国際フェスティバルで上映、ノミネートされた。

カーツーン・ドール(ヨーロッピアンオスカー)にノミネート。
アパートの猫 
(Le chat d'appartement)
監督:サラ・ロペール
アニメーション:サラ・ロペール
7分、手書アニメーション、1998年、フランス

大都会のアパートに飼われた家猫は、ご主人が外出してしまうと、窓の外に広がる空を眺めて暮らしている。向いのビルの屋上に、鳥たちが集まり、老夫婦が大切に手入れをしている庭を見つけ、行ってみたくなる。こっそりと部屋を抜け出す。その先には、自動車や人々が激しく行き交う大通りを命からがら渡り、窓掃除のクレーンに誤って乗ってしまったりと大冒険が待ち受けている。
あなたが留守中に一人ぼっちになった愛猫を思い描くと、ホロリと涙してしまうかも。女性監督らしい心遣いが嬉しい小品。
(c)Folimage-Valence-Production
上映 2004.4/30〜5.28 土日祝のみ 14:20




おとなのおやつ おいしい時間
「プチシアターVol.2」

「プチシアター VOL.2」DVDブック 発売中!!

注目のショートフィルム(短編映画)をDVDとピクチャーブックのオールインワンパッケージにして発行する『プチシアター』(販売:有限会社アップリンク、企画発行:ashline Entertainment/オフィスH)のシリーズ第2弾です。
プチシアターは、「わたし」が楽しめるショートフィルム/アニメーションを世界中から集めて、ピクチャーブックで包んだ、おとなのための動く絵本です。
今回の作品は、設立20周年を迎え、フランスを代表するアニメーションスタジオとしての風格を増す、Folimage-Valence-Production(フォリマ−ジュ、http://www.folimage.fr)のショートアニメーション集です。

企画、発行: ashLine Entertainment/オフィスH
販売: 有限会社アップリンク
アートディレクション、デザイン: セキユリヲ(サルビア)
編集、ライター: 木村衣有子
発売価格: 2,625円(2,500円 本体)