山 犬



2011/日本/HD/カラー/61min.

<イントロダクション>
ある人物の生涯の中から劇的な瞬間を抜き出し、繋ぎ合わせたものを仮に物語と呼ぶのなら、私は物語が終わっても続くであろう、その人物の「それから」が気になっていた。
それが悲劇的な物語であればあるほど、元のような人生は望めない。
きっと苦痛を伴うものになるだろう。
だが、人は生きなければならない。それを否定するものなどない。
過去に囚われて、人はどこへ向かうのか。
この物語は、終わりから始まる―

<あらすじ>
そ の 先 は 山 犬 だ け が 知 っ て い る
主人公の菊池岳雄(川本直人)は金属加工所に勤めながら、恋人の市丸亜紀(岡部桃佳)と結婚を前提に同棲している。ある日、菊池は友人の“デンジロー”こと左右田次郎(佐藤考太郎)と再会するのだが、それを境に彼らの生活に不穏な空気が漂い始める。
実は菊池と左右田には“ある事件”以来、誰にも言えない秘密があったのだ。
その秘密には菊池の先輩の伊藤(広木健太)や、会社の取引先の高井戸(齋藤芳廣)、猟師の梅沢(和久田恒次)らも関与しているのだが・・・。
一見平穏であったはずの日々が、静かに崩れようとしていた。

<出演者>
 川本 直人 / 岡部 桃佳 / 広木 健太 / 佐藤 考太郎 / 齋藤 芳廣 / 和久田 恒次 他 





<スタッフ>
 【撮影】 矢川 健吾
 【撮影助手】 楠 雄貴   【録音】 平田 悠介   【録音助手】 島村 和秀
 【助監督】 北原 督己 / 須貝 裕太朗   【衣装】 中村 瞳   【美術】 新谷 葉   【編集】 田村 元幸 / 矢川 健吾
 【整音】 堀田 智幸   【音楽】 浜田 洋輔
 【脚本/監督】 佐藤 考太郎





<コメント>

居酒屋に入っていきなりカレーライス、我が家では牛乳全て飲み干す、
そんな監督の眼鏡の奥、いや、目ん玉の奥で回るカメラの中に、
私も入ってみたいと感じた。            
瑛太(俳優)

見ている間中、ざわざわと心が揺さぶられる、この感覚は一体なんだろう。
世界は一見平穏そうでも、裏側には見えない魔物たちが確実に潜んでいる。
お前たちはそこにいる山犬の正体を捕まえる事が出来るのか。
ずっと問われ続けている気がした。あらゆる意味で挑戦の映画だと思う。
瀬々 敬久(映画監督)  

犬塚山という不気味な山間で突発した流血の出来事。
その惨事が及ぼす人間関係のおぞましい変化と心理模様。
この現在と過去を交錯させたサスペンスフルなドラマ展開は、粗削りながらも、
見るものを魅了してやまない刺激に溢れている。
村山 匡一郎(映画評論家)  

昨今、ショッキングな事件を題材にする映画は多いが、どれもアプローチが安易で
肝心の作り手の導き出す視点を放棄してしまう作品がほとんど。
そうなると扱った事件は、お飾りでしかない。
対して、本作の佐藤監督は自身の身に置き換えた視点でしっかりと題材と向かっている。
ここには映像作家としての強い意志を感じた。
ぴあ映画生活


<プロフィール>
佐藤 考太郎(さとうこうたろう ・ 監督)
1988 年埼玉県出身。多摩美術大学卒業。
在学中より自主映画や演劇の制作に携わる。
劇中で自身が演じる役柄と同様に放浪癖がある。
過去作品 『左右田次郎の死』 第1回映画甲子園(2006)上映作品


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