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 今月号は12月に書いている1月号です。
 インフルエンザは、まだ流行していません。例年感染性嘔吐下痢症が流行し、それがおさまったころに流行りだしますので、年明けには流行が始まるでしょう。おたふくかぜ、水痘は相変わらず流行しています。ロタウィルスのワクチンが出て、希望者が現れました。4月のピークが小さくなればいいと思います。溶連菌感染症もちらほら流行しています。RSウィルス感染症とマクロライド耐性マイコプラズマ肺炎は、恐れていたほどは流行しませんでした。 
 流行っている病気の順位としては、@感染症感染性嘔吐下痢症AおたふくかぜB水痘C溶連菌感染症Dマイコプラズマ感染症ERSウィルス感染症という感じです。

インフルエンザの予防接種を受けましょう

 新型インフルエンザ騒動も一段落しましたが、どんな型であっても肺炎や脳症を起こす危険性もあり、高熱に苦しむ流行性の高い病気であることは、明白です。
 今年は、ワクチンの接種量が3歳以上0.5ml、6か月から3歳未満で0.25mlと乳児・幼児・学童の接種量が増えて効果が高まると思われます。
 13歳未満は2Wから4Wあけて2回接種です。2回目から2W以降で免疫力が高まります。
 今年は暖かい日が続いて、流行の兆しがまだ見えませんが、新年早々の流行に備えて早く予防接種をしましょう。


 本当に出足が遅く年末に1回目、年始に2回目という人が多いです。


お早めに!!!



       子宮頚がん予防ワクチンについて


 9月15日以降、子宮頚がんワクチンに従来のサーバリックスに加えてガーダシルという新しい選択肢ができました。
 

サーバリックス ガーダシル
ヒトパピローマウイルスのうち16型と18型
に対する抗体価を上げる2価ワクチン

接種間隔:0・1・6か月
アメリカでの認可:2009年10月
日本での認可:2009年12月
効能・効果:子宮頚がん及びその前駆病変


注射部位の痛み:99%
ヒトパピローマウイルスのうち16型と18型
及び6型・11型に対する抗体価を上げる
4価ワクチン。
接種間隔:0・2・6カ月。
アメリカでの認可:2006年6月
日本での認可:2011年8月
効能・効果:子宮頚がん及びその前駆病変、尖形
       コンジローマ、
注射部位の痛み:
82.7%

 現在高校2年生の女子は9月までに第1回目の接種を済ませば、子宮頚がんのワクチンを3回無償で受けることができます。
 もし、3回受けられないとしても、2回でも1回でも公費負担は3月末日まであるのですから、受けておくことをお勧めします。

伝染性紅斑+夏風邪御三家

 小学生の間で、リンゴ病が流行っています。

リンゴ病というのは頬がリンゴのように赤くなり、手足にレース状のかゆい発疹の出る病気です。パルボウィルスB19というウィルスがうつってなります。発疹は1週間で消えます。発疹が出た時には、感染能力はありません。無症状の時にうつるので、予防は不可能です。

御三家って何か、ご存知ですか?もともとは、徳川幕府の将軍になることのできる家が3つあったことからその名がついています。昔の地名で西から紀伊(和歌山県)尾張(愛知県)水戸(茨城県)です。昔の歌謡曲では橋幸夫・舟木一夫・西郷輝彦、歳がばれるのでこれくらいにしますが、夏かぜの御三家は、手足口病・ヘルパンギーナ・プール熱(咽頭結膜熱)です。簡単に、病気の特徴を書いて、口の中が痛い時の食事について書きます。

ヘルパンギーナ

口の中をのぞくと赤い発疹が特徴的に並んでいるのが見えます。手足には、発疹がみられないこと、高い熱が出ることで手足口病と区別されます。38-40℃の発熱が2-3日続き、口腔粘膜に水ぶくれができ、エンテロウイルス属(のどやおなかにつく)のA群コクサッキーウイルスの感染によるものがほとんどです。高い熱がでますが、23日で下がることから、咽頭結膜熱と区別されます。

毎年5 月頃より増加し始め、67月にかけてピーク を形成し、8月に減少、910月にかけてほとんど見られなくなる。患者の年齢は4歳以下がほとんどですが、年長児や大人もかかることがあります。

潜伏期は、24 日で、突然の発熱、咽頭粘膜の発赤で診断される。比較的元気なことが多いが、疼痛を伴うため、食事が取れなくなることが、一番の問題となります。

手足口病

名前のように、手と足と口の中に典型的には真ん中に水泡があって周りが赤く縁取りされている斑点ができる病気です。お尻のほうがたくさんできることもあります。熱は、ほとんどでないか、出ても12日で下がります。手足の発疹は痛まないのですが、口を痛がります。登園基準は口の中を痛がらなくなれば、いいことにしています。感染を完全に防ぐには、便からの排出がなくなるまで登園禁止が必要ですが、12ヶ月かかり、実際的ではありません。口からの感染力が強いこと、食事の手間を勘案すれば、上記が妥当だとおもいます。

咽頭結膜熱

別名、プール熱といいますが、プールに入らなくてもうつります。のどと目が真っ赤になり、高熱が続くことから名づけられた病名です。高い熱が45日続き、親御さんを悩ませる病気ですが、あとくされ(後遺症)のない病気です。つまり、肺炎になったり、脳炎になったりしない病気です。目やにが出ている間、熱が続いている間は、登園できません。

口を痛がるときの食事

  痛くなるもの・しみるものを与えない。幼児は、一度しみるものを食べるとこわがって、しみないものでも食べなくなります。『熱・塩・酸』と覚えてください。

熱いもの、塩辛いもの、すっぱいものの3種類です。子どもの好きな果物・ジュース・ヨーグルト・ポカリスエットなどは、すっぱいためしみます。

  牛乳・クリーム系がお勧めです。グラタンを十分冷ましてやったり、クリームシチューを冷ましてやったり、してください。おやつとしては、プリン・アイスクリーム・ゼリー(果物ゼリーは酸味のため不可)などです。

 暑い夏にかかる病気ですから、食欲を落とさないように、栄養補給に気をつけてください。

日本脳炎のワクチンを受けましょう


 日本脳炎の新型ワクチンは、9歳から12歳まで(13歳未満)の従来2期と呼ばれた子どもたちには、安全性の理由から?接種を許可されていませんでしたが、この8月27日から定期接種として許可されることになりました。
 1期の3回を受けていない人は、2期の年齢になれば新型ワクチンが打てます。この機会にぜひお忘れなく接種しましょう。
 串間という豚の飼育頭数も多く、蚊の多い、毎年日本脳炎の注意報の出る地域で、日本脳炎にかかる確率ははるかに高いといえるでしょう。

 ぜひ、受けたほうが良い予防接種です。

 さらに今年5月20日よりH.7.6.1−H19.4.1生まれの人は、20歳までに全部で4回接種が可能になりました。

来月の予防接種

 H.18年の4月から,麻疹・風疹接種の制度が変わりました。麻疹・風疹混合ワクチン(MRワクチン)を1歳以上2歳未満の1期、小学校入学前の4月1日から3月末日までの2期、中学1年生の3期、高校3年生の4期の4回接種をすることになりました。3期・4期の接種は昨年首都圏で起きた麻疹の若年者における流行を契機に5年間だけの措置です。串間でも無料で受けられます。この機会を逃すと1万円の接種費用がかかります。

 社会を病気から守るという観点から、病院や学校などで働くには予防接種を受けたという証拠がないと働けないという時代がもうすぐやってきます。

 麻疹でわが子を亡くした親が、『麻疹で死ぬなんて知らなかった。ワクチンで防げる病気でわが子を死なせるなんて』といったそうです。

 せっかくの機会です。忘れずに予防接種しましょう。

 H.23年6月20より高校2年生への麻疹・風疹混合ワクチンへの接種拡大がありました。中学1年生で接種を逃がした高校2年生への救済処置と考えるのは、無理でしょうか?

 結核を予防するためのBCG接種のやり方が、2007年の4月1日より変わっています。
 生後3ヶ月から6ヶ月未満にツベルクリン反応をすることなくBCG接種をしましょうということです。
 短い期間ですから、従来の年1〜2回の集団接種方式では、大量の未接種者が出ることが予想されます。そのため、串間市でも個別接種に移行しました。

 個別接種に移行するということは、市からのお知らせのハガキは来ません。一方、日本では何年も発生していないポリオ・ワクチンは、市からのお知らせはがきが来ます。ポリオを受けたためにBCGが受けられなくなったなどということが無いように、自分で母子手帳を見て確認することが大事です。
 小学生になっていない子どもが小児科医を受信する際には忘れずに、母子手帳を持ってきて、小児科医に接種スケジュールの問い合わせをして、予約まで済ませておくとよいでしょう。




厚生労働省のHPの記載変更

厚生労働省の日本脳炎にする記述が、変わりました。

Q日本脳炎の積極的な勧奨を差し控えた理由は?

 旧 ADEMの発生と因果係があると判断が下されたから、より慎重を期すため、積極的勧奨をおこなわないよう市町村に勧告を行ったものです。


 新 因果係は不明なものの 、ADEMを発生した事例があったことより、
   積極的勧奨を行わないよう勧告し、希望する者に対しては、接種を行って差し支えない旨の通知をしたものです。

Q今回の措置で日本脳炎が流行する事はありませんか?
 旧 国内の多くの地域では予防接種を行わなくても直ちに流行する機会が著しく減少していると考えられます。予防接種を受けるべき年齢の方が予防接種を受けなくても感染し発症する機会は きわめてまれと考えます。
 
   ただし蚊に刺されないようにという文に続きます。

 新版では、日本脳炎は地域や年齢など諸事情で感染するリスクが異なるので、
 居住する地域の特異性(養豚場など)を考慮し接種するかどうかの判断をしていただきたいと思います。
 厚生省は、(市町村に)予防接種を受ける機会を法に基づいて引き続き確保するように依頼しています。

  厚労省は、ワクチン接種の機会を法に則って、確保しています。と高らかに宣言。患者が出たのは、希望者にうたなかった市町村に責任ありということでしょうか。
 状況がこう変化しているので、このように変えていくのが現時点では妥当だろうとか、謙虚と言う言葉が役人にはないのでしょうか。こっそりと文章変えて、姑息。

以上のように、ころころ変わる厚生労働省の見識の無さに、お上の言うことだからと素直に従っていると、泣きを見るのは現場の人たち、何より地域住民・子どもたちです。

 



 

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