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 あっという間に1年が過ぎ去ろうとしています。九州以外の地では、1ヶ月から1ヵ月半早めにAソ連型が流行し始めているそうです。
 最近、感染性嘔吐下痢症の流行に陰りが見えてきました。そろそろインフルエンザが、都会からの帰省が増えるにつれて流行しそうです。
 すべての感染症の予防には、手洗い・うがいは有効な手段です。
 @感染性嘔吐下痢症A鼻かぜ(RSウィルス感染症)Bアデノウィルス感染症C溶連菌感染症Dマイコプラズマ感染症という順序になります、喘息発作は、寒さの訪れとともに下火になりました。 

インフルエンザの接種を続けます

 タミフルは、禁止の根拠があいまいなまま10歳代には今年も原則禁止です。そうなると予防手段は手洗い・うがいのほかは予防接種しかありません。
 
 特に受験生は、タミフルが使えませんから受験とインフルエンザが重なると最悪の事態を迎えねばなりません。小学生、および幼児と同じように2回接種することをお勧めします。

 従来、1月に入ると紛れ込みの感染、つまり十分な免疫がついていない時点での感染が怖いので、ワクチン投与は控えていましたが、タミフルが使えない以上、少しでもインフルエンザの軽症化に役立つと考え、1月・2月もワクチン接種を続けます。

 ワクチンには、A型2種類・B型1種類が含まれていますので、例えインフルエンザにかかったとしても、後2種類のインフルエンザに対する抵抗力をつけるために、接種をしたほうがよいと思います。

 のだ小児科では、1歳未満の赤ちゃんには、原則として接種していません。理由は、昨年インフルエンザにかかっていないからです。インフルエンザは、人体へ感染するごとにその姿を変えていきます。多くのインフルエンザを経験しているので、中学生以上はある程度の免疫がついているから1回の接種で事足りるのです。赤ちゃんをインフルエンザから守るためには、周囲の大人たちがインフルエンザ・ワクチンを接種しましょう。

日本脳炎ワクチンがありません


 日本脳炎のワクチンは、マウスの脳組織をつかって、ウィルスを継代培養して弱毒化させたものを精製して用います。ですからマウスの脳組織の混入は理論上0にはなりません。そのためマウスの脳組織に対する抗体ができて、接種した人の脳と反応して起きてしまうADEM(急性散在性脳脊髄炎)の発生が予想されていました。理論上の確率は100万回から300万回接種に1回の割合です。
 平成16年に発症した山梨の女子中学生のADEMが、日本脳炎接種との因果関係が否定できないことから、血液製剤でAIDSの発症が予想できたのに、販売中止などの処置を採らなかった厚生労働省が裁判で敗訴していたことや、サルの腎臓のベロ細胞を使うため、ADEMの発症が予想されない新型ワクチンが、平成18年2月には認可が下りるであろうという予測のために、日本脳炎の予防接種の積極的勧奨を行わないという省令が平成17年5月に出されました。
 新しいワクチンは、局所の発赤が8%と従来の4%の2倍になったからと認可されませんでした。100万回に一人という確率は、今日本で1年間の新生児数が100万ですから、日本中の同級生に1人あるかどうかというものです。
 串間という豚の飼育頭数も多く、蚊の多い、毎年日本脳炎の注意報の出る地域で、日本脳炎にかかる確率ははるかに高いといえるでしょう。ちなみに串間市の年間新生児数は
150人ほどですから、6千年に1回の副反応の発生率です。
 ぜひ、受けたほうが良い予防接種です。

昨年9月に熊本県で2例日本脳炎患者さんが発生しました。


今年3月には広島でも発生しました。

 平成17年の通達から、各社は従来品の製造ラインを止めてしまいました。もうワクチンはありません。国は、どんな対策を採るのでしょう?

 串間市に日本脳炎の接種を希望する人は、電話をしてください。そうしないとワクチン切れのためにむざむざと7歳半までという法定の年限を越えて任意接種の扱いを受けてしまいます。




厚生労働省のHPの記載変更

厚生労働省の日本脳炎にする記述が、変わりました。

Q日本脳炎の積極的な勧奨を差し控えた理由は?

 旧 ADEMの発生と因果係があると判断が下されたから、より慎重を期すため、積極的勧奨をおこなわないよう市町村に勧告を行ったものです。


 新 因果係は不明なものの 、ADEMを発生した事例があったことより、
   積極的勧奨を行わないよう勧告し、希望する者に対しては、接種を行って差し支えない旨の通知をしたものです。

Q今回の措置で日本脳炎が流行する事はありませんか?
 旧 国内の多くの地域では予防接種を行わなくても直ちに流行する機会が著しく減少していると考えられます。予防接種を受けるべき年齢の方が予防接種を受けなくても感染し発症する機会は きわめてまれと考えます。
 
   ただし蚊に刺されないようにという文に続きます。

 新版では、日本脳炎は地域や年齢など諸事情で感染するリスクが異なるので、
 居住する地域の特異性(養豚場など)を考慮し接種するかどうかの判断をしていただきたいと思います。
 厚生省は、(市町村に)予防接種を受ける機会を法に基づいて引き続き確保するように依頼しています。

  厚労省は、ワクチン接種の機会を法に則って、確保しています。と高らかに宣言。患者が出たのは、希望者にうたなかった市町村に責任ありということでしょうか。
 状況がこう変化しているので、このように変えていくのが現時点では妥当だろうとか、謙虚と言う言葉が役人にはないのでしょうか。こっそりと文章変えて、姑息。

以上のように、ころころ変わる厚生労働省の見識の無さに、お上の言うことだからと素直に従っていると、泣きを見るのは現場の人たち、何より地域住民・子どもたちです。

 

来月の予防接種

 今年の4月から,麻疹・風疹接種の制度が変わりました。1歳以上2歳未満の人は、母子手帳を確認して、麻疹風疹の予防接種が済んでいるか確認してください。

 未接種の方は、すぐにご連絡ください。麻疹・風疹の混合ワクチンの接種もしくは麻疹・風疹の単独ワクチンの接種が受けられます。

 結核を予防するためのBCG接種のやり方が、昨年の4月1日より変わっています。
 生後2ヶ月から6ヶ月未満にツベルクリン反応をすることなくBCG接種をしましょうということです。
 短い期間ですから、従来の年1〜2回の集団接種方式では、大量の未接種者が出ることが予想されます。そのため、串間市でも個別接種に移行しました。

 個別接種に移行するということは、市からのお知らせのハガキは来ません。一方、日本では何年も発生していないポリオ・ワクチンは、市からのお知らせはがきが来ます。ポリオを受けたためにBCGが受けられなくなったなどということが無いように、自分で母子手帳を見て確認することが大事です。
 小学生になっていない子どもが小児科医を受信する際には忘れずに、母子手帳を持ってきて、小児科医に接種スケジュールの問い合わせをして、予約まで済ませておくとよいでしょう。

 

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