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 最近流行っているのは、@ヘルパンギーナ A手足口病 B感染性嘔吐下痢症C水痘 D流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)です。
 台風が去り、梅雨明け近しを思わせますが、感染性嘔吐下痢症が流行しそうな予感がします。ヘルパンギーナは、最近では最大規模の流行となりそうです。昨年、一昨年とアデノウィルスの大流行があり、ウィルス性の病気が増えてきた気がします。
 抗生剤の乱用で細菌が減った分ウィルスがはびこってきたのでしょうか?インフルエンザ様の症状も、宮崎・沖縄ではぼちぼち報告がありますが、串間市ではみられていません。感染症は減りましたが、喘息などのアレルギー疾患が増えています。


インフルエンザの接種が始まります

 ヘルパンギーナは、38-40℃の発熱が2-3日続き、口腔粘膜に水ぶくれが出る、いわゆる夏かぜの代表的疾患です。その大多数はエンテロウイルス属、流行性のものは特にA群コクサッキーウイルスの感染によるものである。

 毎年5 月頃より増加し始め、6〜7月にかけてピーク を形成し、8月に減少、9〜10月にかけてほとんど見られなくなる。2007年は、今までで最高の患者報告数となっている。患者の年齢は4歳以下 がほとんどであり、1歳代がもっとも多く、ついで2、3、4、0歳代の順となる。ただし、年長児や大人もかかることがある。

 エンテロウイルス属はヒトだけに感染し、接触感染を含む糞口感染と飛沫感染 であり、急性期にもっともウイルスが排泄され感染力が強いが、エンテロウイルス感染としての性格上、回復後にも2 〜4週間の長期にわたり便からウイルスが検出される。

 潜伏期は、2〜4 日で、突然の発熱、咽頭粘膜の発赤で診断される。比較的元気なことが多いが、疼痛を伴うため、食事が取れなくなることが、一番の問題となります。
 熱・塩・酸、熱いもの、塩辛いもの、酸っぱいものは口にしみます。食べ物としては、プリン・ゼリー・アイスクリーム・冷ましたおじや・とうふ・冷めたグラタン、飲み物としては、牛乳・麦茶・味噌汁・冷たいポタージュスープなどがいいでしょう。オレンジジュースやイオン飲料・ヨーグルトなどは、酸味のために嫌がることが多いので、やめましょう。
 発熱については2 〜4 日間程度で解熱し、それにやや遅れて粘膜疹も消失する。発熱時に熱性けいれ んを伴うことや、口腔内の疼痛のため不機嫌、拒食、哺乳障害、それによる脱水症などを呈する ことがあるが、ほとんどは予後良好です。
 

予防
  特異的な予防法はないが、感染者との密接な接触を避けること、流行時にうがいや手指の消毒を励行することなどである。

学校保健法における取り扱い
 ヘルパンギーナは学校において予防すべき伝染病の中には明確に規定されてはなく、一律に 「学校長の判断によって出席停止の扱いをするもの」とはならない。したがって、欠席者が多くなり、授業などに支障をきたしそうな場合、流行の大きさ、あるいは合併症の発生などから保護者の間で不安が多い場合など、「学校長が学校医と相談をして第3 種学校伝染病としての扱いをすることがあり得る病気」と解釈される。
 本症では、主症状から回復した後も、ウイルスは長期にわたって便から排泄されることがあるので、急性期のみの登校登園停止による学校・幼稚園・保育園などでの厳密な流行阻止効果は期待ができない。本症の大部分は軽症疾患であり、登校登園については手足口病と同様、流行阻止の目的というよりも患者本人の状態によって判断すべきであると考えられる。


【文 献】
1. Cherry JD.Herpangina. In Textbook of pediatric infectious diseases, 4th ed. WB Saunders,1998. pp156‐158.
2. Anonymous. ヘルパンギーナ 1995〜1996.病原微生物検出情報月報第17巻9号、1996.
3. Anonymous. エンテロウイルスサーベイランス1982 〜1999.病原微生物検出情報月報第21巻10号、2000.

以上の文章は、国立感染症研究所感染症情報センター谷口清洲先生が感染症発生動向調査週報
2001年第33週に掲載された文章を基にしました。

日本脳炎の予防接種を受けましょう。


 日本脳炎のワクチンは、マウスの脳組織をつかって、ウィルスを継代培養して弱毒化させたものを精製して用います。ですからマウスの脳組織の混入は理論上0にはなりません。そのためマウスの脳組織に対する抗体ができて、接種した人の脳と反応して起きてしまうADEM(急性散在性脳脊髄炎)の発生が予想されていました。理論上の確率は100万回に1回の割合です。
 3年前に発症した山梨の女子中学生のADEMが、日本脳炎接種との因果関係が否定できないことから、血液製剤でAIDSの発症が予想できたのに、販売中止などの処置を採らなかった厚生労働省が裁判で敗訴していたことや、サルの腎臓のベロ細胞を使うため、ADEMの発症が予想されない新型ワクチンが、昨年2月には認可が下りるであろうという予測のために、日本脳炎の予防接種の積極的勧奨を行わないという省令が一昨年5月に出されました。
 新しいワクチンは、局所の発赤が8%と従来の4%の2倍になったからと認可されませんでした。100万回に一人という確率は、今日本で1年間の新生児数が100万ですから、日本中の同級生に1人あるかどうかというものです。
 串間という豚の飼育頭数も多く、蚊の多い、毎年日本脳炎の注意報の出る地域で、日本脳炎にかかる確率ははるかに高いといえるでしょう。ちなみに串間市の年間新生児数は
150人ほどですから、6千年に1回の副反応の発生率です。
 ぜひ、受けたほうが良い予防接種です。

昨年9月に熊本県で2例日本脳炎患者さんが発生しました。


今年3月には広島でも発生しました。

厚生労働省のHPの記載変更

厚生労働省の日本脳炎にする記述が、変わりました。

Q日本脳炎の積極的な勧奨を差し控えた理由は?

 旧 ADEMの発生と因果係があると判断が下されたから、より慎重を期すため、積極的勧奨をおこなわないよう市町村に勧告を行ったものです。


 新 因果係は不明なものの 、ADEMを発生した事例があったことより、
   積極的勧奨を行わないよう勧告し、希望する者に対しては、接種を行って差し支えない旨の通知をしたものです。

Q今回の措置で日本脳炎が流行する事はありませんか?
 旧 国内の多くの地域では予防接種を行わなくても直ちに流行する機会が著しく減少していると考えられます。予防接種を受けるべき年齢の方が予防接種を受けなくても感染し発症する機会は きわめてまれと考えます。
 
   ただし蚊に刺されないようにという文に続きます。

 新版では、日本脳炎は地域や年齢など諸事情で感染するリスクが異なるので、
 居住する地域の特異性(養豚場など)を考慮し接種するかどうかの判断をしていただきたいと思います。
 厚生省は、(市町村に)予防接種を受ける機会を法に基づいて引き続き確保するように依頼しています。

  厚労省は、ワクチン接種の機会を法に則って、確保しています。と高らかに宣言。患者が出たのは、希望者にうたなかった市町村に責任ありということでしょうか。
 状況がこう変化しているので、このように変えていくのが現時点では妥当だろうとか、謙虚と言う言葉が役人にはないのでしょうか。こっそりと文章変えて、姑息。

以上のように、ころころ変わる厚生労働省の見識の無さに、お上の言うことだからと素直に従っていると、泣きを見るのは現場の人たち、何より地域住民・子どもたちです。

 

来月の予防接種

 今年の4月から,麻疹・風疹接種の制度が変わりました。1歳以上2歳未満の人は、母子手帳を確認して、麻疹風疹の予防接種が済んでいるか確認してください。

 未接種の方は、すぐにご連絡ください。麻疹・風疹の混合ワクチンの接種もしくは麻疹・風疹の単独ワクチンの接種が受けられます。

 結核を予防するためのBCG接種のやり方が、昨年の4月1日より変わっています。
 生後2ヶ月から6ヶ月未満にツベルクリン反応をすることなくBCG接種をしましょうということです。
 短い期間ですから、従来の年1〜2回の集団接種方式では、大量の未接種者が出ることが予想されます。そのため、串間市でも個別接種に移行しました。

 個別接種に移行するということは、市からのお知らせのハガキは来ません。一方、日本では何年も発生していないポリオ・ワクチンは、市からのお知らせはがきが来ます。ポリオを受けたためにBCGが受けられなくなったなどということが無いように、自分で母子手帳を見て確認することが大事です。
 小学生になっていない子どもが小児科医を受信する際には忘れずに、母子手帳を持ってきて、小児科医に接種スケジュールの問い合わせをして、予約まで済ませておくとよいでしょう。

 

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