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今月も愚痴ります。
お盆明けの頃でした。夜中の3時に救急隊からの電話です。
「子どもが高熱で、救急車の要請がありました。のだ小児科で見てくれますか?帰省者でかかりつけの病院はないそうです。」
「熱の他の症状は?」
「不機嫌だそうです。」
「脱水とかけいれんとかいわゆる急を要する症状は?」
「熱があって、不機嫌としかわかりません」
「しょうがないですね。3時半に見ましょう。」
救急車で来院した子は、基礎疾患もなくにこにことはいいませんが、もしお昼の間でこの表情でその体温であれば、救急車で来院しないという状態でした。
しかも、串間の医者を知らないと言ったのにも関わらず、当院のカルテがありました。
なおかつ同日の再診を約したにもかかわらず受診がないので問い合わせると、同じ串間の某医院がかかりつけなので、そちらに行きましたとのことです。
可哀相なのは、当日当院に受診された患者さんたちです。それでなくても、ボケた私の頭が、睡眠不足でもっとボケていたことでしょう。
とりあえず野田に出来ることとして、救急隊に「もし発熱だけが主訴で基礎疾患のない子であれば、野田の電話番号に患者さんから電話をかけてもらい、もし必要なら、野田から救急車要請するように言います。不要であれば、家庭内でとれる処置や急変時の助言を与えて翌日の受診を指示します。」といいました。
いったん出動すれば、救急車は受け入れ先の病院を探さなければなりません。その間に本当に必要な患者さんがいれば、申し訳のないことになります。
一番糾弾されるべきは患者さんですが、不安のためという側面は考慮に値します。
「いつでも、救急車を呼べば診てくれる」という幻想を与えるような救急医療体制の提言や構築を求めるマスコミには、辟易します。
国の予防接種体制は不思議です。よく予防接種の間違いとして新聞に取り上げられるのは2種混合ワクチン(破傷風・ジフテリア)ワクチンです。通常0.1ml注射のところを他の予防接種の量が0.5mlですから、0.5ml注射してしまう例が後を絶ちません。
新聞は誤って5倍量投与したと書きます。赤ちゃんと同じ量投与したとは書きません。
それなら、現行の2混ワクチンを生理食塩水で5倍に薄めた物を投与すれば、まぎれないと思いますが、駄目だそうです。内容は一緒でも濃度が変わると新しいワクチンとみなされて、治験をやり直さなければいけなくて大変なお金と時間がかかるそうです。
国の制度の不備やマスコミの振りまく幻想に踊らされて、小児科医に問題を押しつけられるのはうんざりです。